2011年11月18日金曜日

日刊デジクリ[#3156] インクで書かれた文字の美しさ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.3156    2011/11/18.Fri.14:00.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 10036部
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■映画と夜と音楽と…[523]
 インクで書かれた文字の美しさ
 十河 進

■Otakuワールドへようこそ![142]
 今までで最高の人出のデザフェスにて
 GrowHair

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■映画と夜と音楽と…[523]
インクで書かれた文字の美しさ

十河 進
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20111118140200.html >
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〈ALWAYS 三丁目の夕日/ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ/カポーティー/
ティファニーで朝食を/キリマンジャロの雪/悲愁/スタンド・バイ・ミー/
ドクトル・ジバゴ〉

●中学の入学祝いでもらったセーラー・ミニという万年筆

37年使ってきた万年筆の調子が悪い。インクが漏れるし、キャップが割れてい
る。どこかで落としたのだろうか。先日、使ったら指がインクで汚れてしまっ
た。それでも書き味はなめらかで、スラスラと書ける。筆圧をまったく感じな
い。いくら書いても書痙にはならないだろう。文筆業の人が万年筆を使う理由
がよくわかる。もっとも、今はパソコンを使いキーボードを打つ方が一般的で
ある。

初めて万年筆を買ってもらったのは、中学に入学したときだった。高校に入っ
たときは腕時計である。当時の入学祝いの定番だった。中学の入学祝いでもら
った万年筆はセーラーのものだった。流行していたミニタイプ(セーラー・ミ
ニ)だ。通常の万年筆より軸が短くキャップが長い。書くときは通常の長さに
なるが、キャップをすると普通の万年筆の三分の二くらいの長さになる。

万年筆を制服の胸のポケットに刺すと、大人になった気分だった。もう鉛筆を
使う歳ではない(実際には、まだまだ鉛筆が中心だった)。小学生の頃、「見
える見えるのビックです」というテレビCMがあった。透明の軸でインクの減り
具合が見えるというのである。ビック・ボールペンはあれで有名になったが、
ボールペンはまだ一般的ではなかった。

37年使ってきた万年筆はペリカンのやや太めの軸のもので、中字のペン先であ
る。ずっとジャケットの内ポケットに刺してきたが、キャップのひび割れで固
定部分が緩くなり、気付かないうちに落としそうになったので、先日、小振り
なペンケースを買った。モスグリーンの革製で三本しか入らない。ボールペン
と赤ペンと万年筆を入れて持ち歩いている。

37年前に就職したとき、隣の編集部にいたH女史がいつも万年筆で原稿を書い
ていた。達筆だったし、明るいブルーのインクを使っていて、文字で埋まった
原稿用紙が美しく見えた。それがペリカンの4001番ロイヤルブルーだった。僕
はずっとモンブランの太軸が欲しかったのだが、それを見てペリカンにしよう
と思った。もちろんインク壷から吸入するタイプだ。

ある日、会社の帰りに神田神保町まで歩いて金ペン堂に寄った。間口一軒ほど
の万年筆専門店である。万年筆を買うのなら金ペン堂だと決めていた。学生時
代の4年間を神保町で過ごしたから、金ペン堂はよく知っていたけれど、何万
円もする万年筆を買える余裕はなかった。店先のガラスケースに収められた高
級万年筆を眺めて、ため息をついていただけである。

そのとき、僕は3万円までなら出してもいいと決めていたが、迷っていたのも
事実だ。初任給は8万円、春闘で賃上げがあり9万6千円になった。当時の大卒
初任給としてはよい方だったけれど、家賃が1万2千円のときの3万円である。
そんなに高い万年筆を買う必要があるのか、と自問する気持ちもあった。

金ペン堂のご主人は親切だった。何かというと「ひさしさんは…」と口にした。
見上げると、店の壁に井上ひさし自筆の原稿(色紙だったかも)が飾られてい
た。井上ひさしさんが「吉里吉里人」を連載していた頃だ。売れっ子作家だっ
た。その他にも有名な作家の原稿(だったか色紙だったか)があったけれど、
誰のものかは忘れてしまった。

結局、僕は勧められた手頃なペリカンを買った。1万5千円だった。37年前であ
る。それなりに高価な万年筆だった。インク壺からインクを吸い上げるとき、
心が躍った。書いてみると、スラスラと書けた。少し文字が太い気がしたが、
原稿用紙だとちょうどよい感じだった。錯覚だとわかっていたが、それで小説
を書くと傑作が書ける気がした。

●昭和の貧乏文士は立派な万年筆と原稿用紙で小説を書いた

小説家は、万年筆で原稿を書いている。多くの人は、そうした固定観念を持っ
ているのだろうか。そういうステレオタイプのイメージをことさら強調し、笑
いを誘う意図も感じられた「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年)「ALWAYS 続・
三丁目の夕日」(2007年)だが、その中に登場する三文文士(吉岡秀隆)も原
稿用紙を前にして万年筆を握りしめる。彼の名前は、茶川龍之介。

昭和の典型的な貧乏文士のイメージを体現し、パロディ的な名前を付けられた
茶川龍之介氏の言動はどことなくギャグっぽい。彼の描き方が純文学を皮肉っ
ているフシもある。もっとも、目くじら立てることではなく、スズキ・オート
の鈴木さん(堤真一)が怒ると超人的になるというマンガ的設定もあり、そう
いう映画だと思って見ればいいのだ。原作マンガのテイストを狙っているのか
もしれない。

劇中に登場する子供たちは僕の世代に重なるから、僕自身はあの時代をよく知
っている。そのため、ノスタルジィで観客を酔わせようとする「ALWAYS 三丁
目の夕日」シリーズには少し違和感があるのだが、過ぎ去った過去の甘美さを
強調したのが受けたのか、あの時代を知らない人たちさえ妙な郷愁を感じてい
るらしい。東京タワー建設で始まり、東京オリンピックまでの希望に満ちた時
代…、そんな風に見えるのかもしれない。

「ALWAYS 三丁目の夕日」で最も心に残ったのは、三浦友和が演じた町医者の
エピソードだった。彼は酔って野原で眠り、夢を見る。彼が自宅に帰ると、妻
とまだ少女と呼ばれる年頃の娘が出迎えてくれる夢だ。目覚めると狐狸に化か
されたのかと思うが、その夢をもう一度見たくて油揚げ(違ったかな)を持っ
て再び野原にやってくる。

昭和33年、戦争が終わって13年しか経っていない。昭和20年3月には、下町を
焼き尽くす空襲があった。その後、何度も空襲があり、多くの非戦闘員が死ん
だ。三浦友和の妻と娘も空襲で死んだのだろう。その耐えられない悲しみを抱
えて、彼は13年間を生きてきた。孤独を噛みしめながら…。そんな男の深い悲
しみをユーモアを込めて描き出した。どんなに郷愁に充ちた世界であっても、
辛い現実はあるのだ。

「ALWAYS 三丁目の夕日」には、世代を超えて多くの人を惹きつける魅力があ
るのだろう。CGとはいえ、懐かしい街並みを創り出しヒット作となった。来年
早々には、三作目の「ALWAYS 三丁目の夕日'64」が公開されるという。昭和
33年、34年と続けて描き出し、とうとう1964年、つまり昭和39年を舞台するこ
とにしたらしい。

1964年は、東京オリンピックが開催された年である。4月からNHKで「ひょっこ
りひょうたん島」の放送が始まり、10月10日には東京オリンピックが開催され、
その直前に東海道新幹線が開通。吉永小百合と浜田光男が共演した「愛と死を
見つめて」が大ヒットした。その年、僕は中学生になり、前述のように万年筆
を入学祝いとしてもらった。

「ALWAYS 三丁目の夕日」の頃は、万年筆がステータスだった時代である。僕
らは太軸のモンブランの万年筆に憧れ、いつかあんな万年筆を持ちたいと願っ
た。十八金のペン先が輝いていた。長い年月が過ぎ、様々な筆記具が登場し、
万年筆という時代遅れの筆記具はあまり使われなくなった。といって何かに代
わったのかというと、ボールペンなど景品でもらっても喜ばれないものに成り
下がっている。

●小説家たちが登場した日本映画やハリウッド映画

小説家が登場する映画はけっこう多いが、小説を書いているシーンは画になり
にくいのか、あまり出てこない気がする。最近の日本映画では「ヴィヨンの妻 
桜桃とタンポポ」(2009年)の主人公(もちろん太宰治自身だ)が思い浮かぶ
けれど、原稿用紙に向かっている場面が思い出せない。酒を飲んでいるか、女
と心中騒ぎを起こしているかだった。

ハリウッド映画も作家を主人公にするのが好きで、すぐに何本かが思い浮かぶ。
シナリオライターを主人公にした作品も含めると、思いつくまま10本は挙げら
れる。実在の小説家を描いた作品では「カポーティー」(2005年)がある。
「ティファニーで朝食を」の原作者として有名なトルーマン・カポーティーだ
が、「冷血」で描いた一家惨殺事件との関わりが中心だから、執筆シーンはほ
とんどなかった。

映画化された「ティファニーで朝食を」(1961年)は、原作者のカポーティー
を激怒させたという。主人公の作家を目指す青年(ジョージ・ペパード)が若
いツバメとなり、有閑マダム(パトリシア・ニール)から金をもらって暮らし
ている設定だったからだ。原作にはそんなパトロンは登場しないし、小説の語
り手はホリー・ゴライトリーとは結ばれない。元来が甘い恋愛小説ではないの
だ。

それでも「ティファニーで朝食を」のジョージ・ペパードは、作家を目指して
いる青年らしく、タイプライターを叩く執筆シーンがある。そう、ハリウッド
映画の作家たちは万年筆を使わず、多くがタイプライターを叩いた。その方が
作家らしく見えるのも事実である。ちなみに有閑マダムを演じたパトリシア・
ニールは、その当時、小説家ロアルド・ダールの奥さんだった。

アーネスト・ヘミングウェイとスコット・フィッツジェラルドの両作家を演じ
たのは、グレゴリー・ペックだった。知的な風貌がインテリに見えるのか(実
際にインテリだったけど)、ペックは作家やジャーナリストを演じることが多
かった。「紳士協定」(1947年)では気鋭のジャーナリストを演じ、ちょっと
違うが「ローマの休日」(1953年)では新聞記者を演じた。

ヘミングウェイを演じたのは「キリマンジャロの雪」(1952年)だった。ヘミ
ングウェイの代表的な短編を膨らませた映画化作品だが、主人公の作家は怪我
をしてキリマンジャロの麓で横たわったまま女性遍歴を回想するばかりで、ほ
とんど執筆しない。行動派のヘミングウェイだから、機関銃のような音を立て
て精力的にタイプを打っているイメージが湧くのだが…。

「悲愁」(1959年)は流行作家だった若き日のフィッツジェラルドではなく、
忘れ去られた作家になった晩年を描いた。フィッツジェラルドは糊口をしのぐ
ためにハリウッドでシナリオを書き、酒に溺れる。愛人シーラ・グレアム(デ
ボラ・カー)の回想記が原作なので、シーラの視点で語られるフィッツジェラ
ルド像であり、何となく情けない。この映画でも執筆シーンはほとんどなかっ
た。

小説家を主人公にするのは、スティーブン・キングの十八番である。売れない
小説を書いている男が妻子を連れ、雪に閉じ込められた無人のホテルの管理人
になる「シャイニング」(1980年)、小説のヒロインに異常な執着を示す女性
読者に小説家が監禁される「ミザリー」(1990年)、ペンネームで創り出した
小説家の分身が人々を殺し始める「ダーク・ハーフ」(1993年)など、自身の
体験(妄想?)が生かされている。

キング原作では「スタンド・バイ・ミー」(1986年)の語り手である小説家が
印象に残る。小説家を演じたのは、リチャード・ドレイファス。冒頭、道端に
駐めている四駆車がある。運転席で男が茫然としている。座席に置かれた新聞
記事には、弁護士のクリスが喧嘩を止めようとして刺され死んだと出ている。
そこに「初めて死体を見たのは、1959年のことだった」とナレーションがかぶ
さる。

彼は、少年時代を回想する。森の奥に事故死した少年の死体があると知り、探
しに出かける4人の少年たち。途中、主人公は自分が構想した物語を語って聞
かせる。その死体探しの冒険は少年たちを成長させる。悲惨な家庭に育った親
友クリスは努力し弁護士になった、しかし…。ラストに再び登場するドレイフ
ァスは、愛用のワードプロセッサーの画面に次のようなフレーズを打ち出す。

──I never had any friends later on like the ones I had when I was
twelve. Jesus, does anyone?

残念ながら彼も手書き派ではなかった。もっとも、今では日本の作家もキーボ
ードを叩いて執筆する。村上春樹さんはデビューした当時は手書きだったが、
早くからMacを導入した。僕は村上さんのデビュー以来、小説もエッセイも同
時代で読んできたから、その経緯はよくわかる。僕の世代だと30歳を過ぎた頃
にワープロが普及し始め、早い人がコンピュータを購入した。1980年代のこと
である。

●万年筆からパソコンのキーボードへの移行は時代の流れか

僕も金ペン堂で買ったペリカンで小説を書いた。大学時代に下手な小説を同人
誌に載せたりしていたが、それが就職して初めて書いた小説だった。何年もか
かって書いた。400字で80枚ほどの短編で、何度も推敲し書き直した。ペリカ
ンで書くという行為がモチベーションを高めたのは間違いない。ペリカンを買
ったから書けたのである。書き直したり加筆したり、原稿用紙がブルー一色に
なった。

その短編を文藝春秋社から出ている文芸誌「文学界」の新人賞に応募した。し
ばらくして一次選考通過作品として、「文学界」にタイトルと名前が掲載され
た。その時点で二次選考に落ちたことはわかっているのだが、それでも初めて
応募した小説が一次選考を通ったことに有頂天になった。高校時代や大学時代
の友人たちに電話して報告(自慢)した。

その一年後に別の作品を応募し、また一次選考通過作品としてタイトルと作者
名が掲載されたが、今度はひどく落胆した。「前の作品が一次選考を通ったの
なら、今度はもっといくだろう」と期待していたし、それなりの自負もあった
のだ。しかし、それは己を知らない過信だったと思い知らされた。評価は他人
がするもの、自己評価は何の意味もない。そんなことが身に沁みた。

ペリカン万年筆は、その効力を失った。元々、神通力などはなかったが、人の
心は何がきっかけで高揚するかわからない。ある時期、僕にとってペリカンは
「幸運を呼ぶ筆記具」ではあった。それを握って原稿用紙に向かえば、何かが
湧き起こり、文章を連ねることができた。僕は原稿用紙を埋めることに熱中し、
少しずつ増えていく紙の束に自分の夢を託した。

だが、夢は叶わない。ときは過ぎ、人は馬齢を重ねる。現実の生活がのしかか
る。子供が生まれ、仕事に追われる。そのうち仕事が面白くなる。労働組合の
委員長を引き受けることになり、そのまま上部団体である出版労働組合連合会
の役員まで引き受けた。仕事と組合で時間を取られ、いつの間にか30代が過ぎ
た。気が付くと、40が目の前に迫っていた。

その間、ペリカンは何をやっていたのか。いつも僕の胸ポケットに刺されては
いたが、仕事の原稿は水性ペンで書いた。筆圧をかけず、なぞるように書けた
からだ。仕事の原稿は時間との勝負だ。どれだけ早く書けるか、どれだけわか
りやすく正確に書けるか、それが重要だった。毎朝、上司に提出する業務レポ
ート、経費伝票、たまに出す出張申請書などでしか、ペリカンが活躍すること
はなかった。

30を過ぎた頃、初期のシャープ「書院」を買った。タイプライタータイプのワ
ープロは、液晶画面に26文字しか表示されない。僕はタイプライター方式に切
り替え、文字を打つと同時に感熱紙に印字されるようにして使った。打ち終え
て校正し、データを修正して再度プリントする。労働組合の委員長だった頃、
そのワープロで初めて組合の情宣ビラを作成したら、「手書き文字の迫力がな
い」と評判が悪かった。

その後、9インチ液晶の箱形ワープロ、続いてA4ノートタイプの「書院」を購
入し、さらにB5の小型ワープロを買った。1994年、デジタル写真誌を手がける
ことになり、Macのパフォーマを購入した。以来、何台のMacやウィンドウズ・
パソコンを購入したことか。投入金額は200万。150万だという金ペン堂にある
最高級万年筆を購入してもお釣りがくる。しかし、万年筆にパソコンの仕事は
できないし、パソコンに万年筆の役はできない。

そこで、先日、万年筆の修理を依頼しようと思って、ネットで金ペン堂を検索
した。37年前、親身になって相談に乗ってくれたご主人は引退し、今は息子さ
んが店に出ているという。ところが、ネットでいろいろな万年筆を見ているう
ち、僕は新しいものがほしくなった。今までのものはもちろん使い続けるが、
インク漏れは直せてもキャップが割れている。そろそろ新しい万年筆を買って
も、バチは当たるまい。そう言い聞かせながら物色中なのだけれど、なかなか
決められない(ケチなんですね、きっと)。

さて、僕の脳裏に刻み込まれたインクで書かれた美しい文字は、「ドクトル・
ジバゴ」(1965年)に登場する。雪に閉じ込められた田舎の家に着いたジバゴ
とラーラ。ジバゴは書斎に入り机に向かうと紙とペンを取り出し、「ラーラ」
と筆記体でタイトルを書く。愛する人の名を冠した詩集を書き始めるのだ。た
だし、万年筆は似合わない。羽根ペンをインク壷に浸して書き始めた…と記憶
している。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com < http://twitter.com/sogo1951 >

還暦祝いを親兄弟からもらった。会社の同僚と退職した先輩が祝宴を開いてく
れた。友人も酒席を設けてくれ、兄弟分は「カントとカモノハシ」上下巻を贈
ってくれた。特に赤いちゃんちゃんこは着なかったけれど…

●第25回日本冒険小説協会特別賞「最優秀映画コラム賞」受賞!!
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「映画がなければ生きていけない1999-2002」2,000円+税(水曜社)
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■Otakuワールドへようこそ![142]
今までで最高の人出のデザフェスにて

GrowHair
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20111118140100.html >
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デザフェスってこんなに混雑するイベントだったっけ? と思っていたら、デ
ザフェスの中の人からツイッターで「過去最高の来場者数を記録しました!」
というツイートがあった。今回初めて見に来人が多かったようで、若干おとな
しめの印象があったが、全体的には、絵画や造形などの真面目なアート作品の
発表から、音楽演奏やダンスやパフォーマンスから、前衛的で真面目なんだか
ふざけてるんだかよく分からないインスタレーションまで、膨大なエネルギー
に圧倒されるカオスな空間が展開された。11月12日(土)、13日(日)の2日
間、いつものように東京ビッグサイトで開催されたアートの祭典。

私にとっては、セーラー服を着てうろついても場の空気を壊していない、貴重
な機会である。けど、今回は、人が多い割には、全体的におとなしく、お行儀
がよく、遠慮がちな印象があった。いつもだと、私の姿を見かけるなり「写真
撮らせてくださーい」と声をかけてくる人がひっきりなしで、なかなか前に進
めなかったのだが、今回は撮りたそうにしながらも声をかけるのをためらい、
誰かが声をかけたら便乗して撮ろうと様子をうかがっているふうの人が多かっ
た。人がごった返しているせいで、すれ違う人など至近距離まで来て初めて私
の姿に気がついて、びくっとなってる人がよくいた。

●アイドルは一挙手一投足が見られている

私が出展者側として初めて参加したのは'09年の秋。以来、春秋春ときて、今
回のが5回目の出展参加になる。初めてのときは、アートを専攻したわけでも
ない私なんぞが参加してすみません、な気分で、小さく身を縮めておっかなび
っくりという感じだったが、2回目にはすでに大胆にはっちゃけていた。

2日目にキャンディ・ミルキィさんが来ることを事前に知り、それならこちら
も敬意を表してそれなりの格好で迎撃しようと思ったのが、人がいっぱいいる
公の場にセーラー服姿で出た始まり。初めてのときはドキドキ→見た人の反応
がポジティブでノリノリ→名物のように言われ始めて引っ込みがつかないこと
に(←いま、このへん)。

前回までは、セーラー服持参で行って、会場のトイレで着替えていた。初めて
ウチから着て出掛けたのは6月11日(土)のことで、神奈川県の鶴見にあるラ
ーメン屋が「30歳以上でセーラー服で来店するとラーメン1杯タダ」という企
画を掲げているのに乗っかって、タダでゴチになって来たのであった。なので、
ウチから着て出てデザフェスに参加するのは今回が初めて。

初日、往きのりんかい線で、ドアの右脇に立っていると、左後ろの右端のシー
トに座っている若い女性2人が明らかにこっちを気にしている。雰囲気からし
てデザフェスに向かっているようだ。国際展示場駅で降りて、エスカレータで
地上階に上がると、改札口を出る手前で声をかけられ、その場で写真撮影。や
はり目的地はデザフェスだそうで。それが最初のショット。

2日目の帰り、真夜中近くなってウチの最寄り駅の改札口を出ると、楽器を抱
えた若い男性が2人、多分、仲間が来るのを待っているのであろう、立ってい
る。その前をさも普通のことのように歩いたら、すぐに追いかけてきて「写真
撮らせてください」と。ライブで演奏してきた帰りだという。それが最後のシ
ョット。

アイドルはウチを出てからウチに帰り着くまでがアイドル。ひっきりなしに人
から見られているので、気が抜けない。気が抜けないと言いながら、メシを食
った後などちょっとうとうとしてると、すぐに誰かに写真を撮られてツイッタ
ーにうpられる。

そうでなくても「セーラー服着たおじいちゃんがケバブめっちゃ食べてる」
とか「紺のハイソックス(にはちと足りないが)に黒のローファー」とか。
あ゛ー、それ、単にハイソックスがずり下がってただけです。普通の行為やち
ょっとした身だしなみの隙などが常に細かくチェックされてる。ひえ〜アイド
ルってたいへん。

●縛られてカメラの放列が

今回は、「関東アンダーグラウンド集会」というグループに混ぜてもらい、和
風でホラーな展示をした。私の写真は、いつもだと被写体が人形なのだが、今
回は人物。出展者仲間と自分。暗いエリアの角地。同じ列の3つぐらい隣のブ
ースは、SMチックな縛りを実演していた。ブース名は「東京棲んでるガールズ」。
縄師はハララビハビコさんという女性で、SMにおける女王様という感じのいで
たち。来場者から希望者を募り、赤い太めの縄で縛ってくれる。

映像監督の寺嶋真里さんと一緒に見て回っていたときで、「ねえねえ、縛られ
てみようよー」と誘われる。寺嶋さんが先で、次に私。いや、寺嶋さんもノリ
ノリで、見物する人たちへのサービスで、アヘアヘ顔。昭和のAV女優みたいだ
と言った人がいた。私の番になったら、人だかりがさらにすごいことに。「撮
影OKでーす」と言ったら、ものすごい数のカメラが向けられた。レンズレンズ
レンズ……。レンズ畑。

どんな縛り方をするかは事前に希望を聞いてくれる。寺嶋さんは上半身を縛ら
れ、胸が強調されていた。私のときは、あれでいいですか? と何だったかの
ぬいぐるみを指され、見ると亀甲縛りにされている。はい、じゃ、それで。首
にかけられた縄に上から下へと次々にコブコブが作られていき、股を通って背
中へ。亀甲にしていくと、締め付けられる。ああっ。って、たぶん緩めに縛っ
てくれているようで、それほどの拘束感ではない。けど、こっちが体を動かす
と、股を通っているのが食い込んできて、ああっ。こんな状態をめっちゃ大勢
に凝視されているという羞恥感覚がたまらない。

●写真を手渡ししてくれた可愛いコの謎

2日目の夕方、展示を見て回っていると、若くてめっちゃわかいいコが近づい
てきた。私をずっと探していたそうである。前回5月に撮った2ショ写真を渡そ
うと持って歩いていた、と。ややや、ありがとうございますっ。おおお、かわ
え〜。あ、自分がじゃなくて、自分もだけど、そのコが。まるで作りもののよ
うなかわいさで、清純で、メルヘンチックで、ファンタジーの世界に生きてる
感じ。

あつかましくも、デジタルデータでももらえないかと聞いてみたところ「そう
いうのはよく分からないんで」という。そうそう、そうだよね、デジタルとか
よく分かんないよね。私もデジカメなんて使い始めたのはそうとう遅かったし、
ケータイなんていまだに所有したことないし。

自慢したいので、写真の写真撮ってネットに上げてもいいかと聞くと「恥ずか
しいので、それはちょっと」という。はいはい、しませんからご安心を。写真
はOP袋に入れられ、ショートケーキのイラストの小さなシールで封をしてある。
裏側に、ミッキーマウスの小さなメモ用紙が入っていて、ピンクのペンでmixi
の8桁のID番号が書かれ「よかったらマイミクに追加してやってください」と
ある。

やあ、うれしいなぁ。ネットで検索かけて見つけ出し、メールでコンタクト、
みたいな便利なことは考えもせず、プリントした写真にメッセージを添えて持
ち歩いて探し出してくれた、というアナログ感覚がとてもよい。と、ここまで
ならいい話、で終わっちゃうんだけど、話の続きは謎めいてくる。

帰って、さっそくmixiで見つけ出す。あれぇ? ID番号、打ち間違えたか? 
顔が分からないよう、口から胸にかけてだけのアップの写真。会ったときの印
象とはうって変わって、お色気ムンムン。真っ赤な口紅。プロフィールに「か
わいいものが大好き♪なごく普通の女の子」とあるのはいいとして、「しかし、
その実態はただの変態ロリコン野郎である」と続く。

え? もしかして、いま流行りの男の娘? 「こんな可愛い子が男の子のはず
がない」のフレーズが頭の中をぐるぐる。ね、ね、そうだよね、女の子だよね?
けど、過去には、面と向かって話をしてさえ、男の子とは思えなかった完璧な
女装子さんを何人も見たことがあるし。うーん、うーん。どっちなんだろう。

mixiだと、ナンパ目的のメッセージやらマイミク申請がどさどさ寄せられるの
が鬱陶しいってことで、ナンパよけに男の子のふりをする子がよくいるし。ね、
ね、そっちだよね? ま、性別なんて細かいこと気にしなきゃいいんだけど。
でもやっぱり気になる。

といって、人に性別聞くのも失礼だよなぁ。さてどうしたもんか。もしかした
らID番号の写し間違え、ってこともあるかもしれないから、マイミク申請する
前にメッセージを送ってみよう。「プロフィール欄をみてちょっと混乱しまし
て……」と言い訳を述べつつ、聞いてみる。

ほどなく返信が来て「女性ですよ〜」と。ああよかった。ような、普通すぎて
ちょっとがっかり、なような。女子ばかりの美術大学(って、そこしかないの
かな?)の4年生だそうで。卒業制作にいそしむ日々を過ごしているそうで。
なら、卒制展、見に行きます、なんてやりとりをしている。

これって、おっさんがセーラー服着て歩いたらマジにモテてるってことだよね?
モテないとお嘆きの貴兄におかれましても、ぜひひとつ試してみてはいかがで
しょうか。

●アートはどこに?

全体的な印象として、来場者が増えたのはいいこととして、なんとなくおとな
しくまとまってきた感じ。いや、展示のレベル自体は上がっていて、真面目な
姿勢で全力を尽くしてアートに向かっていく情熱を感じさせる力作が多いのは
確か。けど、デザフェスって、なんでもありの、学園祭ノリのカオスなお祭り
ムードなところもまたよくて。

奇抜さ、異様さ、不気味さで勝負、みたいな。ここまで病んじまった変な俺を
見てくれー! と絶叫しているような勘違い系アートとか。いや、私のもその
カテゴリーなんだけど。もう写真集とか出しそうな勢いの自分被写体ナルシシ
ズム全開写真。

カオスよりも秩序が際立ったのは、服飾やアクセサリーのコーナーが特に。フ
ァッションタウン。若い女性でにぎわっている。デザフェスの出展条件は、自
分で作ったものを展示すること、ほぼそれだけ。プロアマを問わない。なので、
実店舗を構えているお店が、デザフェスでも出店というケースがけっこう多い
ように見える。

ブースの借り賃がけっこう高い上に、そういうプロフェッショナルなところは、
ちゃんとした作りの店を構えるので、設営にかかる費用はそうとうだろう。デ
ザフェスの2日間で採算とるのは難しそうだけど、宣伝の場と割り切れば、こ
の機会に知ってもらって、実店舗へ誘導して常連さんゲットという流れにもっ
て行く狙いで、ペイするのでしょう、きっと。

見る側にとっても、実際のストリートで100軒以上の店舗を回ろうとしたら、
足を棒にして歩かないとならないけど、デザフェスだとひとつのブースは間口
が1.8mで、展示物がコンパクトにまとまっているので、たくさんの店舗を見る
のに都合がよい。双方にとってメリットがあり、このエリアはアートというよ
りも商業区域といった感じ。いや、もちろん歩いていて楽しいのは間違いない
んだけどね。

ただ、全体的に、脱力系、おバカノリだったり、病んでる系、カオス系の展示
がやや勢いが衰えたか、という感じがするあたり、若干さびしい気が。デザフ
ェス名物のオレパンダーさん、私はお会いしそびれてしまったが、今回もいら
っしゃったそうで。もっと目立つように歩き回っちゃってもよろしかったんで
はないかなー、なんて。

naoさんという、アングラ系・サブカル系のイベントを中心に人物写真を撮っ
ている方がいて、デザフェスではあらかじめリストアップしておいたソレ系ア
レ系のブースを回り、奇抜ないでたちの人々を連れ出し、ぞろぞろと引き連れ
て練り歩く。私ももうすっかり狙いをつけられている。今回はゾンビがテーマ
だったそうだけど、ゾンビでない人も、ある水準の異様さを呈していればOKっ
てことで、引っ張り込まれる。

一人でもそうとうな強烈な人が、かき集められるとたいへん強力な集団となる。
集合写真など撮り始めると、すごい数の人だかりが形成される。踊る阿呆に見
る阿呆っていうけど、見られる側の快感を知ってしまうと、ちょっと手放せそ
うにない。

さて、結局、これぞアートだな、としみじみ思えたのはいつかというと……。
2日目の午後7時にイベントは終了する。それから9時までの2時間で、撤収しな
くてはならない。9時近くなり、あらかたのブースが片付き、西ホールの大き
な空間が広々と見渡せるようになってくると、ライブペイントで描かれた絵が
取り残されているのが際立つ。ばかでかい白い壁に二日がかりで描かれた力作
の数々。見る人はもういない。あとは片付けられる、つまりは捨てられるのを
待つばかり。見る人はいないけど、そこに存在しているだけの実体。作品とゴ
ミの中間。純粋なエネルギーの結晶。

いつも思うけど、りんかい線の国際展示場駅に向かって、やけに暗く、だだっ
広い空間を歩くとき、さっきまでのあの喧騒が嘘のように静寂なムードになり、
深い感動が一気に押し寄せてきて、ああこれでよかったんだ、となんだかしみ
じみと自分の人生を肯定できる瞬間が訪れる。今回はセーラー服姿でそれを思
う、48歳の初冬であった。

●おまけ:人々の反応

ツイッターで、「セーラー服」に「デザフェス」「おじさん」「おっさん」
「髭」などを組み合わせて検索かけると、ざっと50件ばかりのツイートが収穫
できました。

◎あー、びっくりしたなぁ、もう系。

・足キレーってひそひそ言われてる人がいたのでどんな美脚が! と振り返っ
たら、セーラー服姿の白髪なおじさまが…
・やけに足の綺麗な爺さんがミニスカセーラー服のコスプレしてたwww あれ
はアートじゃなくてテロだろwww
・デザフェスで一番衝撃的だったのはセーラー服を着た白髪のおじいさん
・おっさんがセーラー服きて威風堂々と歩いとる…っ、デザフェスあなや恐ろ
しい…
・剥げた髭もじゃのおじいさんがセーラー服着てた、、あれは妖精?
・ピンクのファー付の学生鞄持ってニーソで革靴でも変じゃないと言えるのか?ww
RT でもセーラー服ってもともと水兵さんの服だからおじいちゃんが着てても
おかしくない
・今サンクスで頭はげてて白髪のメガネでセーラー服きたおじいさんと遭遇し
た。かたまってしまった

◎ぜんぜんびっくりしない系。

・セーラー服着たおじさんがいても何ら違和感のない空間
・今、セーラー服着たおじさん、というよりおじいちゃんがブースの前を通っ
たw That's デザフェス

◎否定はしないけど系。

・セーラー服をさりげなく着こなして颯爽と歩くオジサンが。あ、セーラー服
…え?! 振り返って二度見! 違和感あるんだけどない! 似合ってたなー。
って、その人有名人だったらしい
・ミニのセーラー服着たおじぃちゃんがいる。。サンタクロース並みの髭は、
おさげの三つ編み。。まぁ、表現の自由だがさ。
・新宿なう。白髪のじーちゃんがスカート丈膝上のセーラー服着て歩いてるよ。
いろんな意味で勇者だ…

◎肯定的な方も。

・セーラー服おじいさんなんぞwwwwwwwwwwwwwwwwかわええなおいwwwwwwwwwww
・セーラー服きたおじいさんいました。髭のピンクリボンが不思議と可憐
・セーラー服がかわいい白髪髭のおじいちゃ、、、ん?
・そういや今回のデザフェスもセーラー服じいちゃん見た、あの人見るのが楽
しみでデザフェス行ってる節もある
・デザフェスで見たセーラー服着たおじいちゃんのスネが眩しすぎて、自分ま
だまだだと思った
・そういえば、デザフェスで眼鏡かけたおじさんがセーラー服着てて気持ち悪
かったです(※褒め言葉)
・偶然の相席、なんとも紳士な方でした!
・この間某所でセーラー服を着たおっさんをはじめて生でみたんだが、その堂
々した姿に思わず「生きろ、そなたは美しい」とその場でつぶやいてしまった。
どんな服であれ見事に着こなされると違和感がない。ほんとに

◎誰似?

・宮崎駿みたいなおっさんがセーラー服着て亀甲縛りされてた。流石にちょっ
と面白かった。
・冥王レイリー風のおじいさんがセーラー服を着て歩いている((((^o^))))
・鈴木清順監督似のおじいちゃんがセーラー服着てた
・仙人みたいな長いヒゲを生やしたオッさんがセーラー服着てたでござる
・埼京線なうです。セーラー服着たおじいちゃんが乗ってきた。セーラー服に
白い髭ってミスマッチね。あ、もしかして新手のサンタさん?Σ(`・ω・´;)

◎特定されとるやん。

・グロウヘアーさん縛られとるwww
・アングラ界では海外においても有名なGrowhairさんと少しお話していた。い
い方
・growhairさんっていう美術家さんで、ベネチアをセーラー服で歩いてる人な
んですよー
・首都のセーラー服おじいさん‥ことGrowHairさん! 見つけた瞬間に写真い
いですか! と声おかけしたんですが、それをきっかけにGrowHairさん撮影大
会が・・w すごくかわいい
・入場して真っ先に暗いブースみにいって、いきなりグロウヘアさん発見して、
しかも公開緊縛されていたww今回はルーズソックスじゃないらしい。古いっ
てゆわれたから今時JKみたく紺ソックスにしてみたんだって。探そうとしなく
ても存在感放ちすぎてすぐ見つかるww

< http://www.designfesta.com/ > デザフェスのサイト

< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/DesignFesta1111 >
ツイッターに上がっていた写真。アルバムにいただき

< http://qhoto.org > nao さんのサイト。写真多数。若干グロ注意。
今回のもまもなくアップされるでしょう

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
デザドル(←デザフェスのアイドル)。

祖国の体制に何の不満あってか、密航を企てた不届き者がおり。11月6日(日)
は下北沢のスタジオにて英語の授業の第2回。生徒は真剣にアイドルを目指す
リアル女子中学生・高校生9人。みんなめっちゃかわいい。講師は私。セーラ
ー服姿なのは、単なる趣味で。始めますと言ってスクールバッグから資料を取
り出そうとすると──。ぴょんと飛び出してきた茶色いやつ。ゴキやん。ささ
っと走ってピアノの後ろに逃げ込む。女子中学生・高校生の群れの前にゴキを
放つとどんな騒ぎになるかを思い知らされる。いつ出てくるかとみんな気が気
ではなく、スプレーで仕留めるまでの15分間はほぼ授業にならず。反省。成果
は12月25日(日)のライブで発表されます。詳細決まったら告知します。

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■編集後記(11/18)

・森村誠一の「悪道」を読む(2010/講談社)。時は元禄、綱吉が柳沢吉保邸
の能舞台で突然死、怪僧隆光と吉保は替え玉(影)の将軍を立て、関係者一同
の鏖殺をはかる。伊賀者と医師の娘が逃れて奥の細道を辿り、吉保配下の忍者
軍団・猿蓑衆が追う。繰り人形のはずの影が意外な政治手腕を発揮して、戸惑
う吉保……。なかなか面白い伝奇時代小説だ。作者は「エンターテインメント
のエッセンスであるスリル、サスペンス、スピード、多彩なキャラが競り合う
人間群像、躍動する時代環境、二転三転予断を許さぬ結末、そして全編を貫く
熱気など、45年の作家生活で体得したすべてを注ぎ込んだのが、この作品です」
と自信満々に語る。自分で言うか、ふつう、ちょっと気恥ずかしい。「将軍綱
吉の異状に端を発する権力と欲望の連鎖、そしてこれに絡むのは忠臣蔵と芭蕉
の足跡──本書は森村時代小説の総決算であり、新たな出発点だ」と書評家の
縄田一男も大絶賛だ。「歴史を覆す大胆な発想で、究極の悪と、人間の本性を
描く」と帯にある。確かに奇抜な構想だ。吉保が悪役ではあるが、究極の悪と
いうほどではない。人間の本性を描くなんていう堅苦しい話ではなく、ややご
都合主義的な展開が続くお気楽エンターテインメント。大衆小説が対象の吉川
英治文学賞第45回受賞作品である。本当の「悪道」といったら野田佳彦かもし
れない。最近そう思えてならぬ。                (柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062164868/dgcrcom-22/ >
→アマゾンで見る(レビュー3件)
< http://www.bookclub.kodansha.co.jp/100/past/morimura_index.html >
講談社創業100周年記念出版 書き下ろし100冊

・Siri続き。「24」ごっこは惨敗。たとえば「What's going on?」と、なり
きって聞いてみたら、あっさりカレンダーが表示された。そりゃそうか。
「We have no choice.」だと「Is that so?」とあっさりスルー。「Are you
okey?」なら「We have talking about you, not me.」、「We need to talk.」
は「You're certainly entitled to that opinion, Kazue.」とつれない。び
っくりしたのが、「"("」と表示された時。読み方が知りたいので、Siriの音
声リピートボタンが欲しいよ。Siriのカスタマイズもしたいなぁ。「24パック」
「SATCパック」「ガンダムパック」「マリオパック」「ターミネーターパック」
など、なんでもいいんだけど出してみたら面白いのに。あ、「I'll be back.」
では「Who knew?」だってさ……。冷たいわ、Siri。優しそうな「メイド(執
事)パック」が欲しくなったよ。「いってらっしゃいませ、ご主人様」でよろ
しく。/早く日本の情報を反映してくれないかな。交通情報、お店情報、地図
(地名)などは全滅。仕方がないのでニューヨークの交通情報やレストランを
聞いてみたりする。レストランだと「Sushi Yasuda」「Otafuku」などが出て
きたよ。/レストラン情報元のyelp。Wi-Fi情報が載ってる!/「いって〜」
をGoogle翻訳したら「Rasshaimase go, as her husband」……。「ませ」を削
ると「Have a nice time」やら「bon Voyage」やら言ってくれる。
                            (hammer.mule)
< http://www1.odn.ne.jp/haru/data-list/mark.html >
parenthesisか
< http://news.mynavi.jp/news/2007/11/10/001/index.html >
つい口に出してしまう映画の名セリフTop10
< http://www.sushiyasuda.com/ >  Sushi Yasuda。折り紙が
< http://www.yelp.com/biz/otafuku-new-york >
Otafukuはたこ焼きとお好み焼きのお店だったのか

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