2011年9月7日水曜日

日刊デジクリ[#3108] 「どうしようもない」ことの可能性

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.3108    2011/09/07.Wed.14:00.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 10025部
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          《ファイル整理はLionじゃツライ》

■武&山根の展覧会レビュー
 「どうしようもない」ことの可能性
 ──【鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト】を観て
 武盾一郎&山根康弘

■グラフィック薄氷大魔王[269]
 huluサービス開始、Lionの謎、SSD速い!
 吉井 宏

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■武&山根の展覧会レビュー
「どうしようもない」ことの可能性
──【鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト】を観て

武盾一郎&山根康弘
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110907140200.html >
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武:もしもしー
山:こんちは。あ、酒がない、買ってくる。
武:ほいな。俺の分も買ってきてくれ。したっけ、どこでもドアで届けてくれw
山:小学生か。ちょいと行ってきます!
武:ほい

山:お待たせしました!
武:何買ってきたん?
山:二階堂。
武:おー! 俺は猿酒じゃ!
山:まだ作ってるんですか。
武:うん。けど、前ほど美味しく感じないんだよ。
山:なんで。

武:舌が肥えたのかな。
山:まさかw
武:ドライイーストが古いせいかな。納豆菌が繁殖しちゃったのかな?
山:それもう酒ちゃうんちゃう?
武:いや、でもシュワシュワブクブクしてるから。ともかくなんか醗酵してり
  ゃいいんだよ。
山:ええんかい!

武:なんだかすげえ酔っぱらってるw
山:もう酔ってんのか! 無理矢理展示の話いこう。
武:理性係たのんだぞ。
山:それは約束出来ないが。さて今回は、チケット頂いたので、東京都写真美
  術館に行ってきました! 鬼海弘雄『東京ポートレイト』です!

●【鬼海弘雄『東京ポートレイト』/東京都写真美術館】

武:読めないw
山:「きかいひろお」さんですね。
武:ありがとうございますw いやあ、結論から言うと良かったっす。
山:僕はなぜかずいぶん昔の写真集を持っていたんですね。
武:俺ね、恐竜展とかの方がいいかなあって思ってたんですよ。
山:そうやったんやw

武:うん。もうね、アート語るのメンドクサイから、博物誌でいこうよ的にね。
山:そっちも大変そうやけど。。
武:藝術もそうだけど、人間が想いを寄せるものにどれだけ意味があるのかっ
  ていうとさ、ないじゃん。
山:そうなんか?!
武:ならば、「太古の昔に地球上でこんな営みがありましたマル」ってことを
  観て「あーそーなんだー!」ていう発見の方がいいじゃん、て考えてたの。

山:まあそれも人間の想いやろうけど。
武:けどね、今回、これを観て、人間の「たったひとりの可能性」つまりは
  「ポートレート」を観れたなあ、と。
山:たったひとりの可能性、ですか。
武:うん。なんていうかな。それをちょっと説明して行きたいな。俺的にはw

山:では、どのようにいきましょか。まずですね、今回の展示で最も大きかっ
  たこと。それは奇しくも、たまたま作家が作品解説をしてたとこに行った
  ことですね。
武:それですw その偶然を引き寄せたってだけでもう大丈夫ですよ。
山:これは考えてなかったので、びっくりした。

武:俺は故人だと思ってたので、キュレータさんが作品解説をしてると思って
  たんですよ。
山:勝手に死なすな!
武:モノクロ写真家だったら故人も多いじゃん。で、まるで自分の作品のよう
  な口ぶりだなあって思ってたんよ。
山:作家と思ってなかったんかw

武:聴いてるうちに「あれ? これ作家さんが自分の作品を解説してるのか?」
  って徐々に気が付いて行ったの。
山:ほんまかい。でも、僕も初めてお会いしましたが、ずいぶん謙虚な方でし
  たねえ。

武:そうですね。とんがってない。写真家ってそういう人多い感じする、カメ
  ラってフレーミングするじゃないですか、言ってみればコントロールする
  側じゃないですか、ある種の既得権側だからこそ謙虚になるんじゃないか
  な。いやね、おれ、実はあんまり写真に感動出来ないんですよ、メンドク
  サイんですよ。
山:へー。
武:つまんないよ、モノクロ写真なんて。恐竜見てた方がずっと面白いよ。
山:そうは思わんけどw

●どうにもしようがない

武:けど、話を聴いてるうちにどんどん惹き込まれて行ったんです。で、都築
  響一さんが現れて「この人が写真家だったんだ」って気が付いたw
山:そうや。なぜか都築響一さんがいたw
武:デブなおっさんおるなあって思ったら、なんと!
山:被写体にいそうww

武:ポートレートはほとんど「下層な個性豊かな人」っぽいけど、俺的にはな
  んだか複雑だったなあ。なぜか? このポートレートを観てるのが俺なの
  に、この被写体側が俺な気がしてならなんだ。
山:「個性豊か」という言い方ではなく、「存在感」という言い方やったね。

武:「尊厳」とか。「人間の尊厳」を最底辺の人々から発見した、というかね。
山:そうね。
武:残酷なフレーミングだなあ。
山:「フレーミング」か。
武:「投影」でもいいけど。「憧れ」でもいいけど。
山:「憧れ」ね、、確かに。

武:カメラマンて既得権側なんだけど、作家自身が東北出身なので東京では非
  差別側の意識が分る、というかね。撮る側の特権性、上から目線を消失さ
  せてる写真だよね。そう言う立ち位置で写真撮ってるのはステキ。
山:では、立ち位置はいったいどこにあるのか?
武:カメラマンの身体そのものじゃね?

山:なるほど。つまり撮られてる人達と一緒ってことか。撮られている人達も
  ほとんどみんな、自分を隠そうともしてない、自分そのもの。
武:そうそう。そうであってほしい。
山:なんやろ、カメラって、当たり前ですが被写体がある訳じゃないですか。
  人を撮ってると、人が眼の前にいるわけやし。

武:「どうにもしようがない」人間が目の前にいるので、その「どうにもしよ
  うがない」人間個人の尊厳を写し撮ろうとした。ということだろうな。ポ
  ートレートの被写体は、どうしたってブルーカラーとか無職っぽい人とか
  の類いが多い感じで、そこになにか、自由を感じだんだろうかね。ひとり
  ひとりが本当にフリーダムだからなw もう、変えようのない「どうしよ
  うもない」人たちw
山:「どうしようもない」ってなんなんやろな。

武:今後、権威的にも経済的にものし上がらないところで生きている感じ。底
  辺のままで「どうしようもなく」そのまんまでいる人物たち。。
山:なるほど。
武:最下層フリーダムw
山:すごいなw
武:すげえよな。俺。
山:あんたかい!

武:でね、それを撮ってる人がエリート意識丸出しだったらオモロくないんで
  すよ。
山:と言うより、撮れる人限られるやろうな。

●関係性

武:被写体との関係性が写真になってるのが良いですよ。
山:関係性ってなんやろ。
武:一対一。
山:タイマンですか。

武:人間関係の原初はタイマンだと思うよ。撮る側と撮られる側ってのがある
  けど。そこできちんとタイマンになってるならいい写真になるんじゃね?
山:でも関係性の問題って、それだけでもないんとちゃうか。
武:だからそこに権威が介在する場合もある。「カメラマンのわたくしが偉く
  て、あなたを撮ってあげてます!」的なのもあるかもしれないからね。
山:まあねえ。

武:暴力じゃんそれって。俺はカメラを暴力だと思ってるからねw 発表する
  権威的メディアが背後に控えてる場合とくに。アートと思って撮ってるの
  だって一種の権威暴力だからね。映像とか写真ってエリート主義と権威と
  権力の暴力がくっ付いてくる感じがするので、画家で良かったとつくづく
  思うよ。
山:昨日も話したけど、カメラの場合、距離があるよな。
武:あるね。

山:距離の問題っておおきいでしょ。物理的距離。
武:見たけど触れないってことだよね。
山:触れないか。
武:そうそう。ぶっちゃけるとカメラって卑怯なメディアなんですよ。なので
  カメラマンは自分は卑怯者という自覚をしてるかどうかになると思うよ。
  自分が正義だとか思ってる場合や、卑怯だと思ってない立ち位置からの写
  真や映像は、個人的には好きじゃないな。フンガフンガ!

山:え、なに? トイレ行ってた。
武:ゴルア! 熱く語ってたのに!
山:正義がどうしたって?
武:盛り上がってるとこなのにー! ほんとにムカつく奴だ。
山:なんでやねんなw

●自由と希望

武:写真に撮られてる人物や風景はね、どうしたって、どうしようもない、底
  辺の人物とその風景なんですよ。で、その人々の、図々しいまでもの自由
  さを撮っているよね。それが希望を感じさせてくれたかな。
山:希望か。
武:俺はね、自由と希望を感じたですよ。被写体はね、きっと今後も報われる
  事なく、すぐ死ぬ事もなく、変わる事もなく、そのフリーダムな個のまま
  に生きるんだろうなあ、という希望。

山:それは被写体のせいなのか、撮る人間のせいなのか。
武:関係性だろうな。
山:でも被写体寄りよな。これらの写真は。
武:そうそう。
山:なんでやろ。

武:そういう写真を撮る人なんですよ! フレーミングってのは基本的には暴
  力なのに、そうではない写真。
山:なんでやろうなあ? とやっぱり思う。
武:作家本人があんまり自分を偉いとは思ってないんでしょうねw 我が儘だ
  ろうけどw 臆病者然としてる感じがしました。それは凄い事ですけど。
  臆病を隠すからね人は。自信がない感じとか素直にだしちゃいけないじゃ
  んw それを素直に出すのが、すげえな、と。
山:確かに凄いんだよな。

武:その写真の凄さはでもね、被写体のあの個体の凄さに依ってるんだよなあ!
山:それはあるよなあ。
武:ずるい人だよね。
山:まあねえ。
武:山根っぽいな
山:なんでやねん。

武:他意はないよw 案外と山根は写真家側なんだよ。
山:そうか?
武:「被写体になりたい」て山根は言ってたけど、ひょっとしたら、作家は被
  写体になりたいのかもねw
山:憧れか、共感か、ないものねだりか。

●未来のスタンダード?

武:あとなにか印象に残ったことは?
山:そうやな。本人が最後に話してはったことで、「できない」の話かな。今
  は「できない」ということが何か悪いことのように扱われているが、それ
  はとても大切なことなんだ、というお話。
武:ああ、「できない」とか「足りない」とかが表現を支えてるんだっていう
  話ね。

山:そうそう。一見ネガティブとして捉えられてしまうことにこそ本質がある、
  というのか。
武:「できる」とか「足りてる」の方ばかりに価値を見出すけど、「できない」
  「足りない」人間の個体の「どうしようもない」というところにこそ可能
  性が見出せるんではないかなあ、と。
山:そのどうしようもなさを、変えようとしたりもせず、そのままにする。

武:希望を感じたってのはね、そういうのが未来のスタンダードになってくん
  じゃないかなあって思ったんすよ。「個人の尊厳」って言っちゃうとあれ
  だけどさ、いろんな人がいて、ありのままのどうしようもない個体なわけ
  でさ、そこに可能性があるんじゃないかなあって。
山:それが未来のスタンダードになる、とは?

武:被写体の多くはこういっちゃなんだけど貧しい人たちっていうかさ、70年
  代後半〜90年代ならそれらの人たちは特殊性があったかも知れないけど、
  今後はほとんどの人たちはずっと貧乏なんだと思うんさよ。そうなると、
  この写真の人たちのように個体個体がそのまんま表出されていくんじゃな
  いかなあって思ったんすよ。同調定型って「中流」の発想だからね。
山:でもめっちゃ金持ってそうな人もおったぞ。

武:ああ、でも「どうしようもない」感じではあったよねw
山:そうやな。何かがそう感じさせる。ということはつまり、貧乏とか金持ち
  とか関係ないってことやからな。
武:ああそうね。てことは俺の未来も「どうしようもなく」明るいのだ。なっ!
山:希望を持って、ご自由にどうぞw

【鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト/東京都写真美術館】
< http://syabi.com/contents/exhibition/index-1384.html >
会期:2011年8月13日(土)〜10月2日(日)
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
料金:一般800円、学生700円、中高生・65歳以上600円

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/なんか元気です!】
take.junichiro@gmail.com
twitter < http://twitter.com/Take_J >
武盾一郎の企画書
< http://www.facebook.com/junichiro.take >
武盾一郎の報告書 Take Junichiro report.
< http://d.hatena.ne.jp/Take_J/ >
Take Junichiro Art works
< http://take-junichiro.tumblr.com/ >

代官山アートラッシュで展示やります!
< http://www.artsrush.jp/ >
アートラッシュ企画展Vol.155『月 〜moon〜』展
会期:2011年9月14日(水)〜9月26日(月)火休 入場無料
参加作家:きりえや高木亮(切り絵)小沼智靖(木漆芸作家)笹目友弘&イモ
(彫金)境野裕子(手造り時計)須藤忠隆(陶芸)武盾一郎(絵画)
野谷美佐緒(グラフィックデザイナー)湯浅紀美子(日本画)Myu(七宝)

【山根康弘(やまね やすひろ)/絶好調だが】
yamane@swamp-publication.com
SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/ >

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■グラフィック薄氷大魔王[269]
huluサービス開始、Lionの謎、SSD速い!

吉井 宏
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110907140100.html >
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●hulu、サービス開始

わ! ホントに日本でもサービス開始されたんだ。以前、アメリカのカートゥ
ーンアニメを調べてて、huluという配信サービスでかなりの数のアニメが見れ
るらしいと知ってた。日本からだと視聴不可だったので、ちょっとあこがれて
ました。日本向けにはどのくらい用意されてるのかな? 初期ラインナップコ
ンテンツの一覧がありますね。

メインはドラマのようで、未見のものが多い人にはいいかもです。僕的には、
2月に見た「LOSTシーズン1」に続いて今まさに「シーズン2」を見てるところ
なので(遅すぎ)、かなりそそられるものがあります。が、「LOST」でさえい
っぱいいっぱいなのに、他のドラマを見はじめちゃったら、マジに時間がなく
なっちゃう。しかし、世間の人はいったいどうやってこんな数のドラマを見て
るのかと。お目当てのカートゥーンアニメはまだ1個しかないし。

TSUTAYAレンタルでは実質100円だったりするし、iTunesストアの映画だってあ
る。huluが月額1480円って安いように思えるけど、楽しむ時間あたりのコスト
で考えるとたいした違いはない。安いか、激安か、の違い。「元を取る」感覚
では量れないように思う。ディスクやデータを所有せずに、見たいドラマや映
画がいつでも見られる環境ってのは悪くないかも。

実は、まだ登録に踏み切れない。というのは、hulu、無料お試しでもクレジッ
トカードを登録しなきゃいけない。「キャンセルしないと自動的に有料に移行」
というよくある契約形態には痛い目にあったことがあるのだ。

あるアニメーション制作ソフトの試用版をダウンロードの際、クレジットカー
ドを登録させられた。そのソフト自体は「即、ダメだこりゃー」ってことで、
そのまま忘れてしまい1ヶ月後にいきなり課金。カキーン! カチーン! 説
明を読んで納得してカードを登録するわけなので「あくどい」とまでは言いま
せんが、気に入らなかったらすっかり忘れてキャンセルしない人が半分くらい
いそう。

とか言いつつ、huluのラインナップがどんどん増えていったら、TSUTAYAとか
の定額レンタルもiTunes映画も相当ヤバいんじゃないか? 日本のテレビドラ
マやアニメや映画が加わったら最強になってしまうかも。

hulu < http://www.hulu.jp/ >

●Lionのファイル移動の謎

アップデートがあってLion10.7.1になったけど、フォルダ間の移動でファイル
名が重複するときの処理がやはり「置き換えない」がない。これ、かなり不便
なんだけど、検索しても指摘してる人があまりいなくて不思議。

同名ファイルがあるときの警告は従来、『「置き換えない」「中止」「置き換
える」』だったのが、Lionでは『「両方ともファイルを残す」「中止」「置き
換える」』になってる。なので、以前は二つのフォルダの中身を統合するとき
「置き換えない」を選ぶと、そこにないファイルだけをコピーできたのですが、
Lionだと全部コピー(自動で「のコピー」と付けられる)するか全部置き換え
るしかない。

ファイル名自動変更で「〜のコピー」とファイル名に追加されるので、後で検
索してまとめて捨てればいいわけですけどね。しかし、5万枚の画像が入った
フォルダAに、49000枚が重複してるフォルダBの中身をドラッグ&ドロップす
ると、以前は重複しない1000枚だけがコピーされたわけで。やっぱそっちのが
便利って思うんだがなあ。

なので、旧MacBook ProはSnow Leopardのまま残してある。ファイル整理は
Lionじゃツライ。

●SSDは確かに速い!

今メインマシンとして使ってる17インチMacBook Pro(2011)と持ち出し用の
11インチMacBook Air(2010)がSSDモデルです。起動とか読み込みなどがムチ
ャクチャ速いです。Photoshopなどの重いソフトはさすがに多少の待ち時間は
あるけど、Mail.appやブラウザなどの普段使いのソフトなんてダブルクリック
した瞬間に起動完了してる。

再起動なんて、HDDのときは「台所に行ってお茶飲んで帰ってきて座ってしば
らくしてようやく操作可能になる」って感じが、SSDだと「立ち上がって歩き
かけて振り向くと、すでに再起動し終わってる」のです。

ただ、SSDは寿命の心配するのやめたとしても、使い倒して断片化が進むと遅
くなるらしい。プチフリーズとかして細かく固まるって話も(一応、最新の
SSDでは起きにくいそうです)。

寿命については、普通の使い方をしてるかぎり、SSDの寿命が来るより先にパ
ソコン自体が時代遅れになるのは確実っぽいらしい。試しに、使えるだけ使い
倒してSSDの寿命が来るところを見てみようぜくらいのつもりでいいかも。

それでも、Photoshopなどの作業の場合、書き換え回数を少しでも減らそうと
仮想記憶用のHDDを繋いでますけどね。あと、空き容量が多いほど読み書きの
頻度が広い範囲に散らばって寿命が長くなるとのことで、せっかく作成した
BootCamp領域も削除してしまいました。せこいか。

○東北復興支援「赤べこプロジェクト」展に参加しています

「福島県の縁起物・郷土玩具の「赤べこ」をクリエイターたちが自由にペイン
ト。展覧会を定期的に日本各地で開催することで、様々な人々が「東北」に触
れ、震災と原発の問題を自分の事として意識するきっかけをつくることで、問
題の風化を少しでも防ぎたいと思っています。」という趣旨です。すごい豪華
メンバーが参加しています。
会期:2011年9月2日(金)〜9月25日(日)
会場:@btf 3A(東京都中央区勝どき2-8-19 近富ビル3F/3A)
< http://www.shopbtf.com/at/tenran_akabeko.html >

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

ここ数日間、ものすごい勢いで「LOST シーズン2」を見てて終盤に差しかかっ
てるところ。登場人物に一人もマトモな人がいないことがわかってきて、こわ
いわ。全員どうかしてる人ばかり。それぞれに罪を背負った人たちが集められ
てる「地獄」って感じ?

・iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」販売中
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV >

・「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb >

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■編集後記(9/7)

・この夏、熱中症にかかって痛い目にあったという人の話を聞いた。強健な身
体を誇る30代半ばのスポーツマン。日盛りの午後に書店巡りなどで町を歩き回
っていた。暑くはあったが喉の渇きを覚えなかった。変だなと思った。摂取し
た水分は無糖缶コーヒー1本だけだった。夕方になってからなじみの中華料理
屋で、待ちに待った生ビールを飲む。3杯飲んだが、いつものような尿意がな
い。変だなと思いトイレに行くと、濃い尿がわずかに出ただけだった。4杯目
を飲んでいるとき、めまいがして視界が狭くなったので、ヤバイと立ち上がり
トイレに向かったところで意識がなくなった。気がついたら救急車の中で、倒
れたときになにかにぶつかって痛めた頭や顔、肩などがひどく痛かった。幸わ
い総合病院に運ばれたので、4時間かけて脳をはじめ身体全体の精密検査を受
けた。まったく異状はなく、熱中症だといわれた。これは脱水症状でビールを
摂取したから、体内のなけなしの水分はアルコール対応に追われ、脱水症状は
ますます深刻化して失神に至ったようである。外傷の癒えた彼は、その後喉が
渇かなくても水を頻繁に飲むようになった。また、身体が変だと感じたら即そ
の場にしゃがみこもうと決意したと言う。先日、犬の散歩に出たわたしは歩道
で転倒し、左膝を擦りむいてかなりの出血、両手の掌に打撲。失神ではない。
たんに段差につま先をひっかけただけだ。若い頃なら身体がすばやく反応して
転倒を避けられたはずだ。歳とったなと実感しました。      (柴田)

・歳とったな〜と思う時。動きが緩慢。体力が落ちた。疲れやすい。テキトー
度があがった。思い出すまでに時間がかかる。時間軸が曖昧。デジャヴ? と
思ってしまうのだが、それはつい数時間前に見たのを忘れているだけだったり
する。ネットをするようになってから、必要以上に記憶しないようになった。
「やった」「あった」と、それを見つけ出す「どこに」「どこを」だけ。探す
時間が損なのにね。定着しなくても良い事項が多いのかもしれない。毎日がい
っぱいいっぱいで、あまり使わないものは脳が勝手に取捨選択しているから。
いや、覚えなくてもどうにかなるから、覚えないのか。一人で仕事をしていて、
経緯を残すために、お客さんともなるべく文字でのやりとりにしていた。仕事
関連用語は文字ブロックの形状と前後の文脈で認識していて、口に出そうとし
ても、読み方がわからなかったり、順番を覚えてなくて言えなかったり、耳で
聞いた言葉とが結びつかなかったり。使わない筋肉が衰えていくように、脳も
使わないと衰えるし、これが年齢で加速されていっているように思う。鍛えな
おさないと。あとは、一度ついた贅肉がなかなか落ちないこととか、シングル
タスク化しつつあることとか、徹夜がつらいこととか(笑)。ほんと昔から言
われていることって、自分だけ避けてくれるってことはないのね(笑)。寛容
にはなった気がする。この前言ったでしょ、とか思わなくなったもん(笑)。
忘れることもあるよなぁと思ったり、そもそも自分自身が忘れている時も(笑)。
                            (hammer.mule)

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編集長     柴田忠男 < mailto:shibata@dgcr.com >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >

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