2012年4月10日火曜日

日刊デジクリ[#3244] 「?」を吹き飛ばした「!」──「ヒューゴの不思議な発明」を見る

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.3244    2012/04/10.Tue.14:00.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 10035部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで     mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら  http://www.dgcr.com/regist/index.html
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           《始発で楽しむ桜の醍醐味》

■気になるデザイン[75]
 吸い込まれるような不思議な力を感じる本
 津田淳子

■装飾山イバラ道[96]
 「?」を吹き飛ばした「!」──「ヒューゴの不思議な発明」を見る
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[75]
 写真加工アプリ「Snapseed」iPad編
 おかだよういち

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■気になるデザイン[75]
吸い込まれるような不思議な力を感じる本

津田淳子
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120410140300.html >
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私が勤務している会社は東京の九段下にあります。ここは、東京の桜開花の基
準木がある靖国神社や、桜の名所・千鳥が淵が目の前にあるので、この時期は
ものすごい人出。おまけに日本武道館も同じ場所にあるため、そこで連日行わ
れている各大学の入学式出席者も相まって、毎日「祭りか!」というほどのに
ぎわいです。

こんなに桜でにぎわっている九段下ですが、桜を見るには日中はあまりの人で
……。そこで、この時期は一度だけでも始発で九段下辺りにくることをおすす
めします。静かで人もほとんどいず、桜の醍醐味を味わえます。

それでは今回も、最近ジャケ買いした本をご紹介したいと思います。一冊目は
『ガリ版ものがたり』(志村章子著/大修館書店刊/定価2,400円)装丁は奥
定泰之さん。
< http://plaza.taishukan.co.jp/shop/Product/Detail/30600 >

私は以前、『デザインのひきだし13』で、ガリ版の記事を載せたことがあり、
そのときに志村さんの書かれた他の本(『ガリ版文化史』や『ガリ版文化を歩
く』)を読んでおり、大変におもしろく、また志村さんが本を出されるという
噂を耳にしたときは、もう即買いを決めていた。

書店に行く暇がない時期が重なって、先週、久しぶりに書店に行ったところ、
何ともどっしりと安定感のあるタイトル文字、そして黄みがかった水色とオレ
ンジの素朴な装画に心惹かれて手にした本が、この『ガリ版ものがたり』だっ
た。買おうと決めていた本をジャケ買いしてしまうとは……。

まず、この装画が大変にすてき。どなたが描かれたのか(もしかしたら、版画?)
本に名前を見つけることができなかったのだが、素朴で、でも印象的な色で刷
られていて、心惹かれる。

また紙も、カバーは新バフン紙という藁っぽいチリが混じったもの、表紙は細
い毛のもやもやが入ったレイド紙であるアングルカラーと、どちらも昔から目
になじみがある紙をつかい、端正ながら親しみがある本になっている。

ガリ版という、今ではあまり見られなくなった印刷ながら、携わっていた方々
には、多くの思い出のあるもの。そんなガリ版のことと、それにまつわる人々
の物語を記したこの本にピッタリの丁寧な感じが伝わるブックデザインに、ひ
とめぼれ。

二冊目は『いまだない世界を求めて』(ロドルフ・ガシェ著/吉国浩哉訳/月
曜社刊/定価3,000円)ブックデザインは記載なしのため不明。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901477900/dgcrcom-22/ >

非常にシンプルな顔をした本書。浅葱色のカバーにあまり大きくない明朝体で
タイトルが銀箔押し。帯はなく、惹句は表4側(裏表紙)側のカバーに直刷り
されている。箔押し以外の印刷は濃いめのグレー1色。

にぎやかな本が多い中、ここまでシンプルだと逆に気になり、手にすると、お
お、本文用紙がすべてカバーと同じ浅葱色。これは白い紙に印刷したのではな
く、色上質(紀州の色上質の浅黄)を使っている。

これだけだと、今年始めに出版された朝日出版社の「アイデアインク」シリー
ズも同じように、カバーにも本文にも色上質を使っているのだが、『いまだな
い世界を求めて』は、色上質の本文用紙に刷られた本文も濃緑。

そして一番気になったのが見返し。カバーも表紙も本文も同じ浅葱色なのに、
見返しだけは黄緑色の紙! これが開いたときにシンプルなだけでない何かひ
っかかりを感じ、ハッとさせられる。

中身は難しくてまだ読了できていないものの、この濃緑色の本文のせいなのか
紙色のせいなのか、なんだか中に吸い込まれるような不思議な力を感じる本だ。

九段下の桜のにぎわいもあと数日。終わったら日常に戻った街をあるいて、ま
た本を買いに行こ!

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp  twitter: @tsudajunko
デザインのひきだし・制作日記 < http://dhikidashi.exblog.jp/ >

黄色いカバーが目印!『クリエイターのための法律相談所』、紙加工をこれで
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■装飾山イバラ道[96]
「?」を吹き飛ばした「!」──「ヒューゴの不思議な発明」を見る

武田瑛夢
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120410140200.html >
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最近映画に行っていなかったのだが、ようやく「ヒューゴの不思議な発明」を
3Dで見て来た。マーティン・スコセッシ監督は好きだし、予告編のCMを見ても
楽しめそうだったので、終わらないうちに見たかったのだ。

おすすめの映画なので見る前の人にも読んで欲しいけれど、今回の記事は映画
のネタバレを少なめにしたつもりでも結局だいぶ含んでいるので、前知識をと
りこまずに鑑賞したい方は読まずに映画館へどうぞ。

・大ヒット上映中 映画『ヒューゴの不思議な発明』公式サイト
< http://www.hugo-movie.jp/ >

3Dメガネにはだいぶ慣れたけれど、やっぱり私は鼻の高さが足りていない気が
する。みなさんは本当に違和感なくかけていられるのだろうか。

映画館ではいくつかお知らせが流れてから、3Dメガネをかけるように表示され
る。映画の告知CMは3Dの作品がいくつかあって、「タイタニック 3D」のCMも
あったのでその立体化具合が確認できた。撮影時に2Dだったのに今は後から3D
にできるという。

船の先っぽで二人でT字になるあのポーズも予告編に含まれていて、けっこう
しっかり飛び出していた。今やギャグにもよく使われるくらい有名なあのポー
ズを、ドーン! と3Dで出すのってすごいなぁと、こっちが照れてしまったけ
れど。

タイタニックは昔2Dで映画を見ていたので、泣けるシーンが映るとうるっとし
た。しかし、何と言ってもディカプリオの美しさのピークが記録されているこ
とが一番にありがたい(笑)。過去の映画の3D化への興味も、この予告編を映
画館で見られたことで充分なような気がした。

「ヒューゴの不思議な発明」は、冒頭の駅のシーンから3Dの技術をばっちり生
かした遠近効果で、見る人を一気に昔の時代へ引き込んでくれる。これから始
まる映画がどんなものなのか、期待を増幅させる導入の部分がとても丁寧なつ
くりだ。

舞台は1930年代のパリで、当時活躍していたのは蒸気機関車だ。駅の建物や乗
客たちの服装のクラシックな雰囲気と装飾がすてきだ。色あせたゴールドのよ
うな真鍮の色が美しく、看板も椅子も駅にあるものはすべて人の手で作ったも
ので溢れている。そういった意味ではとても贅沢な時代だ。

主人公の少年ヒューゴが駅でせっせと働いていること、なぜか貧乏なこと、駅
で見かけた人たちの日常などが点々と見えてくる。人々が何に注目して、何を
楽しみにして、何を恐れているのかが徐々に分かって来て、気がついたらそれ
らがつながっているといったシーンの作り方だ。

決してつながらないだろうと思っていたところが、急激につながってストーリ
ーの展開がスピード感を増すところがうまい。

出て来る人物の数は多いけれど、主要な人物の関係以外は分かりやすい関わり
にしている。それだけに肝心の主人公回りの関係が、見ている途中ではまった
く分からない。だから、何となく「?(クエスチョンマーク)」をずっと引き
ずりながら見る映画だった。

この映画は人と人との関わりが、簡単に「好き」とか「嫌い」とか「親しくな
りたい」というものだけではないということを教えてくれていると思う。そし
てクライマックス付近で自分の頭の中の「?」を吹き飛ばすように、「!」と
大事なメッセージが突き刺さってくる。自分の涙で3Dメガネの効果が半減して
しまうのは誰しも避けられまい。

私も常々「?」を「!」に変えるような授業をしたいと思っているけれど、ま
さにそれを映画でやられてしまったような感じだ。大人たちは遠回りしたり、
ややこしくさせてがんじがらめになったりすることがある。そうならないため
に、バッチリなタイミングで大事なものを掴むには何をしたらよいのか。

この映画には少年の濁りのない瞳のアップが多く使われているけれど、本当に
澄み切った目で周囲を見ていますか? と問われているような気がした。

3Dや美術、映像の美しさもよいけれど、人々の関係が一番素敵だ。映画のため
の映画とも言えるので、映画の歴史を振り返ってみたくもなるし、見た後で調
べものをしたくなる映画でもある。

一緒に見ただんなさんは、見る前はCMの印象からSFアドベンチャー物だと思っ
ていたようだ。私も物理的な魔法の映画を想像してしまっていた。もっともっ
と素敵な心の魔法があるのが分かる作品だ。

映画の技術でも過去のクラシックな映画が3Dで飛び出してくるシーンがあるの
は、映画を作り込む側の遊びをチラリと楽しんでいるのだと思う。映画の「時
代を遡って操る技」の可能性は「タイタニック」どころではないんだよホホホ
と監督が言いたい感じかな。映画館で見るのにぴったりで、何にせよすごく楽
しめる映画でした。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/ >

最近おやつに「くるみ」をリスのように食べている。あまり食べ過ぎないよう
に気をつけながら、そのままポリポリ。菜の花のくるみ和えもおいしいし、フ
ードプロセッサーでバターと蜂蜜を足してクリーム状にして「くるみバター」
にするのもおすすめ。

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■おかだの光画部トーク[75]
写真加工アプリ「Snapseed」iPad編

おかだよういち
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120410140100.html >
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先週に引き続き、Snapseedという写真加工アプリのご紹介。今回はiPad版です。
ユニバーサルアプリなので、iPhoneでもiPadでも両方使えます。

先日発売開始された「新しいiPad」を購入して、写真加工アプリはなにがいい
のか探している人は参考にしてみてください。

Snapseed(450円)
< http://itunes.apple.com/jp/app/snapseed/id439438619?mt=8 >

iPadの方がiPhoneよりも画面が大きいため、よりわかりやすく操作しやすいの
で思い通りのこまかな調整が可能です。

起動するとこんな画面です。
< http://flic.kr/p/bx7mFG >

右上の「ヘルプ」で使い方がオーバレイで表示されます。
< http://flic.kr/p/bx7mQC >

それでは、先日、岡山国際サーキットで撮ってきたSuperGTの写真を使って、
写真を加工してみます。
< http://flic.kr/p/bx7na3 >

「STRAIGHTEN(真っ直ぐにして回転)」アイコンをタップして編集画面に入り
ます。わずかに右へ回転させて、ちょっとドラマチックな感じに。角度が決ま
ったら右下の三角「適応」をタップ。
< http://flic.kr/p/bL268k >

次に「CROP(クロップ)」アイコンをタップして、いい感じの構図に車を配置
してトリミングします。
< http://flic.kr/p/bL26gD >

3分割でガイドラインが表示されますので、縦横が交わる交点に配置すると格
好いい構図になります。
< http://flic.kr/p/bL26wi >

ドラマチックな絵にしてみます。「DRAMA(ドラマ)」アイコンをタップして
フィルタのスタイルを選びます。
< http://flic.kr/p/bx7otq >

フィルタの適応用や、彩度を好みで調整します。縦にスワイプで調整項目を選
択し、横にスワイプで適応量を調節します。
< http://flic.kr/p/bx7phf >
< http://flic.kr/p/bL27Vz >

格好よくなったのでここで一旦保存しておきます。
< http://flic.kr/p/bx7ipo >

ここから更に加工。今度は「BLACK & WHITE(モノクロ)」にしてみましょう。
< http://flic.kr/p/bx7pNJ >

輝度、コントラスト、ざらつきをそれぞれ調節します。ハイコントラストの絵
にしてみました。
< http://flic.kr/p/bx7q2s >

これも、ここで一旦保存します。
< http://flic.kr/p/bL226t >

更にこれに「VINTAGE(ビンテージフィルム)」フィルタをかけてみました。
< http://flic.kr/p/bx7qDs >

「CENTER FOCUS(中心フォーカス)」を選び車の周囲はピントがぼけている感
じにしてみました。
< http://flic.kr/p/bx7rmU >

最終バージョンがこんな感じです。
< http://flic.kr/p/bL22fF >

違う画像でもうひとつ加工してみましょう。左上の「画像を開く」をタップし
て写真アルバムから画像を選択します。
< http://flic.kr/p/bL29Vp >

「TUNE IMAGE(画像を調整)」で輝度、アンビアンス、コントラスト、彩度、
ホワイトバランスを調整します。
< http://flic.kr/p/bL2a6e >

ホワイトバランスも中央のゲージ下に色温度の目安が記載されていますので、
iPhone版よりもわかりやすく扱えます。
< http://flic.kr/p/bx7scm >

次に「DETAILS(詳細)」でシャープネスと構造を調節。
< http://flic.kr/p/bL2deR >

ルーペをタップすると一部拡大して確認できます。
< http://flic.kr/p/bx7veJ >

「TILT & SHIFT(ティルトシフト)」で車が走っているエリアにだけピントが
合ってる風にしてみましょう。
< http://flic.kr/p/bL2e4t >

この項目では2本指で角度やサイズをコントロールします。まずスタイルで線
形か楕円形かを選択。
< http://flic.kr/p/bL2ezt >

青いガイドラインが表示されるので、好みの角度やボケ幅になるように2本指
で調節します。
< http://flic.kr/p/bL2fit >

輝度、コントラストなども調節して完成。
< http://flic.kr/p/bx7ynW >

「比較」アイコンをタップすると処理前後を切り替えて確認できます。
< http://flic.kr/p/bL2gNk >
< http://flic.kr/p/bL2h4x >

こちらが元画像と完成画像。
< http://flic.kr/p/bL22UT >
< http://flic.kr/p/bx7k2y >

今、ちょうどシーズンの桜でも加工してみましょう。
< http://flic.kr/p/bx7zcd >

「SELECTIVE ADJUST(選択による調節)」は選んだ色の部分だけ調節可能です。
「+」アイコンで調節する部分の色にポイントを配置。輝度、コントラスト、
彩度の調節が可能です。
< http://flic.kr/p/bL2hPD >

2本指でピンチして影響範囲を調節します。影響範囲は赤で表示されます。
< http://flic.kr/p/bL2i2D >

さらに「+」で違う色の部分にポイントを追加できます。
< http://flic.kr/p/bL2ixH >

色を調節したら、右下の枝が少し目障りなので、回転とトリミングで構図を決
めます。
< http://flic.kr/p/bL2jEp >

こちらが元画像と完成画像。
< http://flic.kr/p/bL249a >
< http://flic.kr/p/bx7mvQ >

右下の共有アイコンからは、メールに添付の他、Flickr、Facebook、Twitter
に投稿して共有することができます。
< http://flic.kr/p/bx7BWs >

指先の簡単な操作ほんの数分程度で簡単に写真をいい感じに加工できて、その
ままSNSで共有できるので、とてもお気軽ですね。

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.com/ > < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41 >

このテキストを書いている間に、大きなニュースが飛び込んできました。先日
Android版もリリースされた、写真共有アプリの「Instagram」なんと、
Facebookが10億ドルで買収ですって!
< https://www.facebook.com/zuck/posts/10100318398827991 >

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編集後記(04/10)

●テレビ東京で真っ昼間に映画を放映している。そんな時間にテレビ見るのは
なんとなく罪悪感がある。しかも、「蝙蝠地獄」なんてベタBC級映画のタイト
ルときては、HD録画しておいて夜中にこっそり見るしかない。だが、夜中にこ
っそりは妻の疑惑を招く。夕方に堂々と(?)再生して見ていたら、うるさい
と怒られた。この映画、モンスターパニックだから悲鳴や怒声が多かった。

テキサス州のどこかの町が、コウモリの大群の襲来で阿鼻叫喚の事態に陥る。
なぜコウモリが人を襲うのか。マッドな博士が2頭のコウモリを改造し、知力、
組織力、攻撃性、雑食性などを与えて放したからだ。その改造成果はウィルス
によって他のコウモリに伝染し、大群を組織し人間を襲って食うようになった。
その規模がまだ巨大ではないうちに始末しないと、凶悪コウモリの勢力は世界
中に広がる恐れもある。コウモリ大群の襲撃シーンはけっこうな迫力だが、画
面が揺れてなんだかよくわからないシーンもある。

ヒロインの生物学者(美人)と陽気な黒人助手、保安官のわずか3人が人類の
危機に立ち向かう(ってほどの悲壮感はないが)。軍隊から与えられた猶予は
48時間、それを過ぎたらコウモリの潜んでいそうな所を無差別総攻撃するとい
う。それまでにコウモリの巣を見つけて壊滅させなければならない。わずか3
人の民間人で。こういう設定もお約束だ。最後には60分以内、という制約も加
わる。彼らはさんざんな目にあいながらようやく壊滅に成功する。やっと終わ
ったという安堵の雰囲気の中、生き残った改造コウモリの1頭が地中から現れ
て……実はまだ終わっていなかった、というこれまたお約束のエンディングを
あっさり覆す、大笑いカットで本当に終わるところがお見事。拾いもののBC級
映画だった。それにしても「蝙蝠地獄」とは情けないタイトルだ。 (柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002UMAISA/dgcrcom-22/ >
→アマゾンで見る(レビュー1件)

●まにフェスは、今週の土曜日に開催。豪華な顔ぶれですわよ。招待状を忙し
さにかまけて出しそびれていて、慌てて書きはじめたが、また忙しくなって途
中で断念。せめて二週間前には出しましょう……私。

「卵の膜で太陽電池30倍長持ち…高専生が成果」。素晴らしい。なぜそれを試
してみたのだろう。キユーピーが開発に協力したいと申し出たそうなのだが、
キユーピーなら大量に卵の膜はあるだろうなぁ。今まで破棄していた分が太陽
電池に活かされる。

「連続レーザー核融合に成功 光産業創成大学院大や浜ホトなど」。発電ター
ビンを回すためのエネルギー源になる核融合反応を連続して発生させることに
成功したのだそうだ。用語解説を引用。「レーザーの力で燃料を圧縮、点火し
核融合反応を発生させ、その熱を取りだして発電タービンを回す。燃料は海水
から取り出せる重水素と三重水素を使用するため、燃料資源枯渇の心配がない
とされる。レーザー照射の停止で反応が止まり、原子力発電所のように炉内で
核の暴走が起きるおそれはない。」米国の国立点火施設や阪大では、強力なレ
ーザーでの実験を進めているんだって。以前テレビで施設を見たことあるよう
な、ないような……。新エネルギー関連の良いニュースが嬉しい。
                            (hammer.mule)
< http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120410-OYT1T00086.htm >
卵の膜で太陽電池30倍長持ち…高専生が成果
< http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120405/CK2012040502000186.html >
連続レーザー核融合に成功 光産業創成大学院大や浜ホトなど
< http://www.nikkei.com/tech/ssbiz/article/g=96958A9C93819696E0E4E293E28DE0E4E2EAE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2 >
阪大・浜ホト・トヨタが挑む「夢の発電設備」
< http://www.ile.osaka-u.ac.jp/zone3/explanation/index.html >
阪大の技術解説。まんが「激光XII号光の旅」は画像が小さいよ……
< http://www.ile.osaka-u.ac.jp/research/GOD/html/gallery.html >
施設画像。ターゲットチャンバーかっこいい
< http://m2.cap-ut.co.jp/fes/ >
まにフェスは今週土曜日!

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デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
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