2012年2月14日火曜日

日刊デジクリ[#3205] 第三のネット人格

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.3205    2012/02/14.Tue.14:00.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 10036部
情報提供・投稿・広告の御相談はこちらまで     mailto:info@dgcr.com
登録・解除・変更・FAQはこちら  http://www.dgcr.com/regist/index.html
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   《ってつぶやいたんだけど、連絡はひとつもなしだった(笑)》

■アナログステージ[71]
 ぴんたれすとにクリップされたボクのハート
 べちおサマンサ

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[19]
 電子書籍フォーマットについての基本的な整理
 沢辺 均

■デジタルちゃいろ[09]
 第三のネット人格
 browneyes

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■アナログステージ[71]
ぴんたれすとにクリップされたボクのハート

べちおサマンサ
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120214140300.html >
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コンニチハ、べちお・ガトーショコラ・サマンサです。ご機嫌麗しゅうでござ
るか、男性諸氏。今日はバレンタインデーですね、可愛いあのコからチョコは
いただきましたか? 出勤前にカミさんから、「会社で開けて食べてね、ウフ」
って貰ったチョコに、『Go to Hell♪』って、ホワイトチョコでデコ書きされ
ていてゲンナリしておりませんか?

ワタクシが勤務しているラボでは、毎年の恒例として、エイプリルフールとバ
レンタインデーは、女性スタッフたちの解怨日となり、思わず、クスってして
しまうような可愛い悪戯から、「マジか… オイラ、なんかしたっけ?」っ
て、思わず現実から目を背けたくなるような、どキツい悪戯までいろいろ。

さてさて。情報に早い読者の皆さまは、すでに利用されていると予想いたしま
すが、年々、WEBの荒波についていけず、海岸に打ち上げられたワカメみたい
に干され始めてるワタクシは、先日やっと運営から招待状が届いて遊ぶことが
できました。ん? なんの招待状が届いたかって? 「Pinterest(ピンタレ
スト)」です。

「うっわ、マジか、今ごろぴんたれすと☆とか言って騒いでんの? おまえ、
本当にデジクリのライターか?」って罵声浴びせられそうですが、まぁまぁ、
いいじゃないですか、これから一緒に愉しみましょうよ。

・Pinterest
< http://pinterest.com/ >

Tumblrのような、所謂、クリップ系になるPinterestですが、基本的な使い方
は、Tumblrとほぼ同じで、『お気に入りのコンテンツを纏めるボードを各々作
る→心がときめいた画像があればRepin(シェア)またはLike(いいね!)→
自分から発信する場合は、あいほんAppかブラウザ上からボードにPin(投稿)
する』といった流れになる。

Pinterestを始めてすぐは、「なにをどうしたいの、ボク」みたいに、自分の
中でコンテンツ分けされていないはずなので、とにかく触手が動くカテゴリは
登録してしまい、表示された画像の中から、キラキラと光るものや、心臓がバ
クバクするくらいのトキメキを見つけたら、初期に設定したどこのボードでも
いいので、とにかくRepinするかLikeポチっとでボードにクリップしてしまう。

ある程度ボードが埋まり始め、「どれどれ、ステキな画像は集まったかな、ニ
シシ」とマイボードを見直してみると、自分の中で「ピコーん!☆」って閃く
はず。予めPinterestが用意してくれているカテゴリとボードが一致している
わけでもないので、自分なりにボードの名称などをカスタマイズし、あれこれ
集めた画像を、再分類するようになるはずです。

ここまでくれば面白さが加速してきて、初期登録したカテゴリ以外にも、あれ
これとPinterestの中を徘徊するようになり、気がつけば数時間が経過してい
た……と、なりかねません。そうなってくると次に、きれいに纏まり始めたボ
ードに、自分エッセンスを加えたくなるのがニンゲンの性。

画像直撮り派は、iPhoneなどからダイレクトでボードにPin。WEBクリップみた
いな使い方ならば、[Add+]をクリックし、[Add a Pin]からURLを貼り付け
て画像を選択、もしくは、[Upload a Pin]から手持ち埋蔵画像をアップした
りできるが、ブラウザのブックマークレットからPinするのが一番使いやすい。
初期設定の段階でナビゲートされるので、「ちょっとのめり込んじゃうかも」
って予め分かっているかたは、設定しておいたほうが無難です。

●画像を説明するテキストは想像を邪魔するだけ

ワタクシ自身、ここ最近いろいろとリリースされているSNSで、熱をあげたSNS
はなかったのですが、Twitter以来の久しぶりなお熱です。なにがそんなにお
熱チンチンなのかと云うと、余計なテキストに邪魔されず、画面いっぱいに広
がる自分好みの画像を、じっくりと愉しむことができること、その画像をボー
ドでシェアできることが、何よりの癒し。

無意識レベルに近いが、画像の近くに、テキストがゴチャゴチャと羅列してあ
ると、テキストのためのお膳立て(実際にはそういう表示のされかたが殆どだ
けど)にしかならなく、写真やイラストとして愉しむことが希釈されてしまう。
逆に写真やイラストを存分に愉しむときは、テキストはお膳立てにはならず、
ただの言い訳にしかならないと、ワタクシ自論にある。

「こっそり画像を愉しみたいなら、フォルダ分けして保存すればいいじゃん」
と言われたら身も蓋もないけど、お気に入りの画像カテゴリが、検索しなくて
も並んでくれるPinterestは、ありそうでなかった、そんなポジションに立っ
たのではないでしょうか。

「よし、わかった、オイラも今日からPinterestでピンする!」と興味を持っ
ていただいたかた、いらっしゃいます? しかし、残念なことながら、冒頭に
も書いたように、Pinterestは現在、招待制になっており、Appをダウンロード
したから、即ぴんできる! ってことができません。

運営に「おい、招待しけケロよ」と熱いラブコールを送る必要はありません
が、WEBのメールフォームから申請すると、数日後に運営から招待メールが届
きますので、確認ボタンをポチっとおして終わりです。招待状が届くまで3〜6
日間掛かるみたいですが、ワタクシは1日で届きました。ラッキーなのかな?

このコラムを書いている途中で、Facebookを何気に覗いたら、久多さん(麩羅
画堂 < http://www.furagadou.com/ > が、便利なまとめをシェアしていたの
で、デジクリにも紹介。

・Pinterest(ピンタレスト)完全攻略マニュアル | SEO Japan:
< http://www.seojapan.com/blog/all-about-pinterest >

「おお! これは分かりやすくて便利だ! オマエのコラム、意味なくね? 
この攻略マニュアルだけ紹介すれば終わりじゃね?」っていうご意見はなしで
よろしくお願いいたします。TwitterでそんなTweet流れてきたら、ボク、泣い
ちゃう。

◆展示会のお知らせ

◇日本最大のITの専門展 - Japan IT Week 春
< http://www.japan-it.jp/ >

会期:2012年5月9日(水)〜11日(金)10:00〜18:00 最終日17時まで
会場:東京ビッグサイト
主催:リード エグジビション ジャパン(株)

第21回 ソフトウェア開発環境展
第17回 データウェアハウス&CRM EXPO
第15回 組込みシステム開発技術展
第3回 クラウド コンピューティングEXPO【春】
第14回 データストレージEXPO
第9回 情報セキュリティEXPO【春】
第7回 RFIDソリューションEXPO
第6回 ダイレクト マーケティングEXPO
第6回 Web&モバイル マーケティングEXPO【春】
第4回 データセンター構築運用展
第2回 スマートフォン&モバイル EXPO【春】
第1回 ワイヤレスM2M展

・WEB事前登録で、上記共通無料招待券もらえます(上記、どの展示会から事
前登録しても大丈夫です)

◇第1回 クリエイターEXPO東京
< http://www.creator-expo.jp/ >

会期:2012年7月4日(水)〜7月6日(金)
会場:東京ビッグサイト 
主催:リード エグジビション ジャパン(株)

──あらゆるジャンルのクリエイターが出展、新しいビジネスチャンスを獲得
するための本格的展示会──

・WEB事前登録で無料招待券もらえます
< https://contact.reedexpo.co.jp/expo/BOOK/?lg=jp&tp=inv&ec=CREATE >

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
某ナノテク業界の技術開発屋。NDA拘束員。
< http://start.io/bachio > ←まとめ

○先日、Twitterでフォロワーさんから「べちおさんは柴田さんから理系の人
と思われていないらしい」ってリプをいただいた。なんじゃ??? なんのこ
とじゃ? って、その日配信されたデジクリを、ノソノソと読んでみると、
「デジクリにはもうひとり、理系の筆者がいる。古籏一浩さんだ。」って書か
れていた/ぬぉー! オイラもバリバリの理系なのに……。ってガックリする
前に、柴田さんの中では、オイラは「理系」というカテゴリではなく、「酒飲
み、またはヨッパライ」ってカテゴライズされていることは、自分でも分かっ
ており、なんら間違いはないと思っております、ハイ/当然、ヤッマーネ・ヤ
ッスヒーローさんも含まれていると、ワタクシは、そう信じております(笑

いま現在も、初めてお逢いするかたから、「理系のヒト」なんて見られたこと
は一度もなく、サラリーマンですら見られませんし、「ボク、ナノテク業界の
技術者でサラリーマンなの」って言っても、信じてもらえないことが殆どで、
だいたいは、アパレル業界か美容絡みのジャンルで見られるんです。それでい
いんです。

○記憶に残っている2週間の出来事→ほとんどラボで仕事。一昨日にロビンち
ゃん(湘南/腰越)に寄ったくらい→「来週は遊ぶぞー!」といいながら、今
月はもう休みとれない現実が迫っていてガックリ→今年のバレンタイン第一発
目は、電話の受話器にチョコクリームが塗ってあって、耳とアゴにチョコがべ
ったり。もう、かわいい部下ちゃんだこと。

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■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[19]
電子書籍フォーマットについての基本的な整理

沢辺 均
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120214140200.html >
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出版デジタル機構は4月の株式会社設立にむけて、まあほんとうに山ほどのこ
とを決めたり、相談したり、書類をつくったり、してます。で、僕は出版デジ
タル機構の準備室の一員として、日々そうした作業を神保町の事務所に出かけ
てやっているわけです。

今回は、僕が機構の仕事を通してアタマを整理した電子書籍の「フォーマット」
のことについていくつか書いておこうと思います。

いま、僕の頭の中の整理を書いてみると、電子書籍のフォーマットはこうなる。

◎紙の本と同時に、あるいは紙の本からつくる場合
└─・固定レイアウト式
└─・リフロー式
  └─DTPデータなどのテキストがデジタルである場合
  └─テキストをデジタル化するところから始める場合
◎電子書籍で発行することを目的に電子書籍をつくる

僕はそもそもこの機構をつくるって構想の前から、本のページをスキャンして、
PDFでOCRをかけて透明テキストをつくり、検索ができる電子書籍を、大量に販
売することから始めればいいのに、と思っていた。

固定レイアウト式というのは、ほぼそんなモノなのだけど、実際にいろいろ調
べて行くと、どうもPDFは困難が多いというにやっと気づいた(あー、カッコ
悪い!)。

そもそも、ビュワーがない。そりゃ、nonDRMのPDFファイルを読むためのビュ
ワーはありますよ。Acrobatだっていいわけだし、他のもあるし。PCにもiPad
にもある(DRMとは、デジタル著作権管理のこと)。

だけど、そもそも電子書籍書店で読者に提供しているビュワーでは、PDFまで
をカバーしてるものがないのです。電子書籍書店にないということは、フリー
で提供するならできるけど、実際に販売してもらえるとことがない、というこ
とです。

じゃ、作ってもらえるように働きかけよう、と考えたのだけど、これまたあら
たなコストがかかるわけです。さらには、そのファイルで、透明テキストを選
択できるようにする、それをまた検索できるようにする、さらにはDRMをかけ
てもらう。こうした条件はさらにキビシい。

このPDF方式は過渡期のものだと思っていたので、そんなものにたくさんの費
用をかけられない、かけてもらうわけにはいかない。こんなあたりまえのこと
に、具体的に検討を進めるなかでやっと気がついたわけです(ハズカシイ)。

なら固定レイアウト式はむりか? 今の僕が考えている仮説は、ページを一枚
ずつの画像にして、それを.BOOKだとか、XMDFにはりつけて、写真集のような
(だけどその写真は、スキャンした紙のページね).BOOKとかXMDFとかを作る。
これなら、今の電子書籍書店のビュワーでも表示してもらえるのではないか? 
DRMもかけられるのではないか? と考えているのです。

リフロー式の制作検討で言えば、ほとほとデジタルデータの有無が費用の大部
分を締めてしまう。コストに決定的な影響を与えてしまうのです。

出版社で編集とか制作に関わっているいる人なら常識だろうけど、紙の原稿
(それが単行本であっても)を入力して、引き合わせ校正をすると、一文字あ
たり1円前後の費用がかかる。

新書は10万字(400字詰め原稿用紙で250枚ね)、400枚の四六判の本では16万
字。だから10万とか16万円かかる。いろいろ調べて行くとやっぱり中国は安い
らしいという話はよくある、けどね。なワケで、無茶苦茶コストががかる。

これで電子書籍にしてみても価格1,000円、出版社の売上げが600円として170
ダウンロードは売れないとテキストのデジタル化の費用だけでもでない。これ
に、.BOOK、XMDFにする費用や、印税や宣伝費や社員の給料とかがさらにかか
るのです。

ちなみにポット出版の電子書籍の販売数はいまのところ数10ダウンロードとい
うあたり。つまり桁がひとつちがうのだ。

なので、DTPデータを利用する、さらに言えば紙の新刊を出したら、できるだ
け同時にリフロー式のものを作っておくのが一番賢い、ということになる。

なぜ同時か? といえば、僕自身校了した直後のデータなら、紙の本の最終直
しの有無を覚えているので、「あそこの漢字をなおしておけばいい」とか判断
できるけど、一ヶ月とか経つともう一度読み直さなくては不安になるのです。

なので、校了直後にそのままDTPデータを使って、リフロー式の電子書籍にす
るのであれば、時間のかかる校正(のやり直しとか)を省略もできる。だから
同時がいい。

コストでいえば、固定レイアウト式が「一」とすれば、リフロー式(デジタル
データあり)が「十」で、リフロー式(テキストデジタル化から)が「百」っ
て感じだな。

まあ、こうしたことをひとつずつ学ぶことができたのは、実際に、ポット出版
で電子書籍を作り始めたり、具体的な検討を積み重ねたりしたからなのです。
だから、やっぱり、考えるのもいいけど、いろいろやってみなきゃね、とます
ます思う今日この頃です。

◇追伸
やっぱりDTPとか、電子書籍化の作業にあたってるオペレータ(のある程度以
上のスキルのある人)は偉大だなとつくづく思う日々です。

上記のような具体的な打ち合わせにのってもいいよ、とか、こんな方法のほう
がいいじゃん、といった意見のある方。一度リアルにあって教えてもらえませ
んか? 何人かそうした人がいたら集まりませんか? Twitterのメンション
でもいいし、ポット出版のお問合せフォームからでもご連絡ください。

ちなみにTwitterで「自社出版物と、出版・印刷物の制作受託仕事で、オペレ
ータが欲しい、だれかいませんかね? InDesignがきちっとオペレートできて、
HTMLとかCSSとかわかるとか、自動化が好きならなおいい。最初は契約社員か
も。サイトのお問合せから連絡くれないですかね。公開での質問も可(笑)」
ってつぶやいたんだけど、連絡はひとつもなしだった(笑)。

だれだ、これからはSNSが最強の人材集めツールみたいなことを言っていたの
は(笑)。まあ、オレの信用がないってことだったんだろうけど。

【沢辺 均/ポット出版代表】twitterは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)

ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやっ
てます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんき
な図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年とってか
ら始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当
面の目標。

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■デジタルちゃいろ[09]
第三のネット人格

browneyes
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120214140100.html >
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このテキストを書いている今はバレンタインデー前日な訳ですが、ひとつ興味
深いニュースが流れてきました。

□Pinterestの19歳のデザイナーが起業して110万ドルを調達──Gumroadはリ
ンクから支払いができる画期的サービス(TechCrunch)
└< http://j.mp/zS4IVg >

平たく言うと、オンラインで個人間のコンテンツの売買が出来るサービスのよ
うですね。必要なものはコンテンツとPaypalアカウント。以上!

ほほぉ、と思って自分でも試して今回のネタにしようかしら、とか思ったもの
の、ワタシが気づいた頃には軽く話題になりすぎていてサーバが重たくなって
しまい、アカウント作ってみたもののいぢり倒せてないので今回はご紹介のみ。

イチ早く試してる方のTwitterまとめはこの辺。
熱気というか興奮も伝わってきますね。

□Pinterestの19歳のデザイナーが起業して作ったGumroadが凄い!!ユーザー
タイムラインで通販が可能に(Togetter)
└< http://togetter.com/li/256931 >

成果物がデジタルデータなクリエイターさんの作品販売の流れに、ちょっと新
しい風が吹いたりしたら面白そうですね。反面、商品がデジタルデータである
が故のトラブルの可能性なんかも想像できなくはないので、今までとは違った
形で著作権絡みの問題とか議論とか起きたりもするのかな。とは言え、新しい
ナニカがナニカと化学反応を起こしていく火種の匂いがして、ちょっと興味深
いです。

             +----+----+----+----+

今週はなんとなく、小さな変化の週だった気がします。人によっては花粉の兆
候を早々にムズムズ察知しはじめてる様子だったり、ワタシの暮らす界隈では
気候も、真冬的な寒さは峠を越したようなワクワク感が芽生えたりで、なんと
なく春のお迎えフェーズに入ったのかな。いいですね。

そんな個人的なやや浮かれたイメージとは裏腹に、Twitter界隈ではなんとな
ーく、コミュニケーションにまつわる殺伐とした話題がいくつか目について、
軽く追っかけたりしてました。いや、ホントに軽く追っかけてる程度なので、
個々の件そのものについての云々は言及するつもりはありませんけど。

そんな殺伐とした話題で、コミュニケーションそのものの問題とセットでほぼ
必ず出て来ていたのが、実名・匿名的な話題。昔ながらの実名・匿名の是非論
にも通じる「匿名で文句言ってくる輩は云々」というものに加えて、匿名前提
のソーシャルメディアと実名前提のソーシャルメディアとの連携による、ジレ
ンマみたいなものかな。

どこも大概、実名・匿名の二択で語られてるのですが、この辺の問題って実は
もう一つの人格(…違うな、「法人格」になぞらえて言うと「ネット人格」?)
も併せて考えたほうが実はわかりやすかったりするんじゃないかなぁ、なんて
思うのです。なんてエラそうに言ってみましたが、ワタシもその「ネット人格
(と言っても別に現実世界の自分の人格と異なっている前提ではないですが)」
の呼称自体、昨年ググれタスで初めて認識したところです。

英語だとAutonym(実名)、Pseudonym(偽名、仮名、ペンネーム、ハンドルネ
ーム)、Anonym(偽名、仮名、匿名 ※Pseudonymと重なる訳語は複数ありま
すがネット用語的には匿名=Anonym)。

で、要はググれタスは「匿名を排除した」のではなく、「非実名を排除した」
のであって、「おれずっとこのPseudonymでやってるんだし、そうじゃないと
認識してもらえない。Anonymといっしょにするな」と憤っている海外の人たち
がいたので、ああなるほど、同じくググれタスで非実名Suspendedを食らわさ
れて涙目なワタシもその「第3のネット人格」だったんだわ、知らなかった! 
と、腑に落ちました。

上述の通りでPseudonym=ハンドルネームとなってますが、個人的な感覚から
すると、日本語に訳すなら敢えて曖昧感を排除して「コテハン(固定ハンドル)」
なんじゃないかしら、なんかそれで間違ってない気がします。そうやって考え
ると、2ちゃんねるの名無しさんとはてなの増田さん以外の大半のウェブサー
ビスって、コテハンですよね。

Twitterでもアカウントを頻繁に(?)変える人はいますが、そうは言っても
荒らし専用みたいな悪質な意図のある例外を除いては、一定期間そのアカウン
ト上で何がしかの「個」を出してコミュニケーションをするんだからコテハン
の範疇でいい気はするな。

なんだかね、最近はそのPseudonymな人まで実名ではないコト=匿名、と錯覚
してしまって、現実社会では到底出来ない無責任な振る舞いをしてしまうのが
このごろ無駄に炎上が増えてる一因だったりするんじゃないかなー、なんて思
ってます。Pseudonymの人格地位向上が出来たら、責任感も強まるんじゃない
かしら。

あと、特にTwitterだと、自分のフォロー関係以外に見られ(てい)る可能性
があるというコトを忘れがちなケースはかなり多そう。どんな形で見られてる
かなんてホントわかりませんよ。

例えばワタシなんかは、興味の対象の有象無象を結構頻繁にキーワード検索し
てますが、フォロー関係の一切ない人の発言がぞろぞろ出てくるのが当たり前
で、たまにフォローしてる人が出てくるとニヤリとする。そんなもんです。
「先頭に@さえ付ければお互いフォローしてる人以外には見えない」のはフォ
ロー関係のTL上だけの話で、そういうやり取りだってキーワード検索のTLには
もちろん引っかかる。

一方、別のプチ炎上では、贔屓目に見ても炎上させてしてしまった側(有名人
なのでもちろん実名…いや芸名かもしれないけど)の方が最初にやや無配慮な
火種を撒いてたのは明白なのに、炎上してしまった理由自体すら「匿名の輩達」
のせいにし続けて、その「輩達」とは直接のコミュニケーションをほとんど取
らずに、自分を正当化するため「輩達」を非難し続ける。

要するに、本人が燃料は供給し続けてる状態。しかも内容がちょっとセンシテ
ィブなものだったので、本人が正当化すればするほど、反論してる人たちの心
の痛みが増していくばかりな感じが外野ながらに見て取れて、久しぶりにかな
り嫌なものを見た気がしました。

実名(風)な規約違反のアカウントがググれタスで騒がれてたりもするんだし、
表層的な実名ばかりで測らずいっそ、実名・匿名の垣根なく裏側での特定個人
なりメアドなりとアカウントの結びつき度をコテハン度としてCertificated
Accountにすればいいのにねぇ、なんて思います。

実名・匿名の是非論争はどこで見かけても不毛な空気が漂ってるので、見かけ
てもあんまり混じらないようにしてるのですが、実名・匿名の是非よりもまず
は、履き違え匿名であるPseudonymの捉え方をみんなが変えると、多少は発展
的になりそうな気もしたり。わかりませんけどね。

            +----+----+----+----+

■今回のどこかの国の音楽

□ Avial "Aanakallan"
└< http://www.youtube.com/watch?v=EFQ-wcgZB9k >

どこで補足されたのか不明ですが、最近、南印度ケララ州に住むヒップホップ
(印度のじゃないですよアメリカのw)が好きな、でも日本にも日本人にもま
るで興味のない若い男の子に何故かTwitterでフォローされて、90年代ヒップ
ホップはアツかったよねー、等とたまーに音楽談義を繰り広げたりするのです
が、以前ここで紹介したKolaveriソングの話題を振ったところ、南印度のポッ
プス事情も時折知らせてくれるようになり、先日教えてくれたのがこのAvial
というオルタナロックバンド。

よくは知りませんがケララ州では最もイケてるロックバンドだよ!だそうです。
Kolaveriはタミル語でしたが、こちらはマラヤラム語。いずれにしても南印の
ちょっとコロコロした独特な語感と西洋音楽ってなかなか耳触りいいですね、
嫌いじゃないです。

ちなみにその男の子、このロックバンドを教えてくれる前に、何の説明もなく
このYouTubeのURLを投げてきたのですが、唐突すぎて美味しそうすぎて発狂し
そうになりました。

□Salt n Pepper "Chembavu"
└< http://www.youtube.com/watch?v=Y4W_9gLems4 >

Salt n Pepperというマラヤラム映画のオープニングだそうですが、上述のと
おり、ヒップホップ、しかも90年代好きの子なので、てっきりガールズヒップ
ホップグループSalt-n-Pepaだと信じてクリックしてみたらこのビジュアルな
ので、いや、ホントに酷い仕打ちです(笑)。

【browneyes】 dc@browneyes.in

日常スナップ撮り続けてます。アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ
屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes >
デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF >

今月は妙に横浜周辺に出かけることが多いのですが、昨日はCP+を覗きに行っ
て来ました。あまりガップリ四つで新製品見る、という感じではなく雰囲気感
じる程度でしたが。一緒に行った子とも、現地でお会いした方とも話していた
のですが、イベントとキャンギャルとキャンギャルを撮る人との相関関係とい
うか必然性というかが誰も理解出来なくて、でもあれなんですかね、あれで来
場数稼いだりするのかしら。そんなに変わるのかしら…。

CP+ならまぁ、カメラありきなのでゴツいカメラしょってても違和感はないけ
ど、カメラ系展示会でなくてもその図式は変わらずな訳だし…。実は90年代の
半分はキャスティング会社でああいうオネイサンをキャスティングしたり、衣
装デザインする仕事をしてたのですが、なんとなくあの頃の文化がイベント会
場にだけそのまま残っちゃってる気がします。

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■編集後記(02/14)

・「婦人公論の『不倫・浮気』を煽るような広告の文言が話題に」という2ch
系のブログを見て驚愕。実際の中吊り広告や表紙が掲載されているが(とくに
その傾向のヤツを。毎号コレばっかりではない)、たしかにこれらはすごかっ
た。婦人公論は昔からおかしかったが、ますますエスカレートしているようだ。
2月22日号の特集は、「婚外恋愛白書2012──もう夫では満足できない」だっ
て。恥ずかしくて詳しい内容はコピーできません。不倫・浮気・離婚・男の悪
口がおいしいテーマの雑誌。「快楽白書2012」なんて別冊もあるんだな。編集
部はみんな本気でこんなことばかり考えているのだろうか。いちおう、老後、
お金のやりくり、夫の実家とのストレスなんて十年一日の企画もあるけど。男
向けの「○○公論(婦人の対義語はない)」で、男の立場で性愛や離婚の特集
ばかりやったら世の婦人たちから非難ごうごうであろう。こういう本の愛読者
は敬して遠ざけるがよろしい。雑誌の特集タイトルと言えば、文藝春秋の新年
号のそれはひどかった。「民主党下で平成が終わる日」って、もうすぐ天皇は
崩御されるという意味だ。誰に対しても勝手に公に余命宣告していいはずがな
い。ましてや天皇陛下に対してこんな不謹慎な、こんな不敬な文言を、あの文
藝春秋が表紙と背表紙に刷り込むなんて。ありゃ、筆者はよりによって産経新
聞記者だよ。文藝春秋は2月号でも「昭和の終わりと平成の次の世」とやって
る。まったくとんでもない出版社だ。誰か文藝春秋を焼(以下略) (柴田)
< http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52524071.html >
婦人公論の『不倫・浮気』を煽るような広告の文言が話題に

・Pinterestおもしろそー! べちおさんは文系のような気がする、確かに。/
スキルのある人は、あちこちからお声かかって忙しいから反応がなかったのか
も。/Gumroad気になる。Pseudonymを否定したら、作家さんたちまで否定する
ことに。/婦人公論の特集タイトルは否定するし、読んだこともない。が、男
性向けの週刊誌にはそういう内容の記事があるような。風俗特集やらグラビア
やら小説やら。不倫や離婚の件数を調べたら、本気で特集タイトルのようなこ
とを考えている人は少なくないんじゃなかろうか。オブラートに包まずに少数
意見を提示するのは、雑誌としてOKなのでは? 背中を押されて実行する人は
共感する人、隙間のある人。雑誌を読まなくても不倫や離婚をするのでは? 
読んでないから結論は言えないけれど、タイトルは過激でも、中身でフォロー
しているような気がしないでもない。不倫して泥沼になりましたとか、結婚制
度とはそもそも、とかの。バランスとって「反撃! 夫一筋で何が悪い!」特
集を、婦人公論でやって欲しいわ。/「クリエイターといえど、やっているこ
との3割は雑用なんだから、その雑用を効率良くするに越したことはないよ。」
とCSS Nite主宰者の鷹野さんがおっしゃった。そうなの、そうなのよ。それを
実感しながらも、改善できずにいる私ってバカよね、とも。鷹野さんはアルバ
イト時代から、効率化を常に考えてらして、気がつくと管理職ポジションにな
っちゃうような人。筋金入り。で、エクセルちゃんと使いこなせてる? とい
う話になった。簡単な関数は使えるがマクロは触ったことなし。Google Docs
でいいやと思ってて、Officeのバージョンアップはせずに終わっている程度だ。
「ピボットテーブルは使ってる?」え、何ですか、それ(滝汗)? バスケ
(ピボットターン)しか連想できない。エクセル内に作るテーブルのこと? 
デモと解説を聞きつつ、Office 2011と解説書を買おうと心に決めていた。ハ
ンズオンセミナー受講もアリだな。ピボットとはpivot。旋回軸、中心、要点
の意味。ドラッグ&ドロップ操作でいくつかの条件を軸に絞り込んだり、表示
方法を決めて別表を作ることができる。元の表を修正すれば、ピボットテーブ
ルの中身も更新できる。男性の三十代は何人で全体の何パーセント、なんての
も簡単に出せるのだ。                  (hammer.mule)
< http://mac2.microsoft.com/help/office/14/ja-jp/excel/item/f895e0b6-488f-4910-9653-b4dc7c9dca34 >
ピボットテーブルについて
< http://mac2.microsoft.com/help/office/14/ja-jp/excel/item/7be299e0-2298-4dd3-b3d2-3dab85a242d0 >
動画
< http://www4.synapse.ne.jp/yone/excel2010/excel2010_pivot1.html >
たとえば家計簿
< http://support.google.com/docs/bin/answer.py?hl=ja&answer=1272898 >
Google Docsでも使える

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