2012年1月31日火曜日

日刊デジクリ[#3195] インターネットはサグラダ・ファミリアだらけ

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.3195    2012/01/31.Tue.14:00.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 10036部
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        《勝手に集めてウットリしててください》

■アナログステージ[70]
 日常生活に「和」は如何ですか
 べちおサマンサ

■デジタルちゃいろ[08]
 インターネットはサグラダ・ファミリアだらけ
 browneyes

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■アナログステージ[70]
日常生活に「和」は如何ですか

べちおサマンサ
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120131140200.html >
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「キンガー……‥‥ しんねん!」
「なにが謹賀新年ですか、もう1月終わって2月ですよ」
「だって、うちらの出番って今年初じゃないの。それに2月は明日からです」
「……。(そんなこと分かってるわ、アホ。性悪。揚足屋。)」

「ん? なんか言いました?」
「いや、べつに」
「隠してもキミはボクなんだから、キミが思っていることは、なんでも何でも
 分かるんだヨ、フェーフェフェフェフェ」

「で、今回はなんですか。前回、もう二度とデジクリには出ないって言いまし
 たよね」
「まぁまぁ、そう固いこと言わないの。いやさ、昨年の年末に、オイラと茶目
 (browneyes)さんがリアルチャットしていたじゃん。ついに『脳内チャッ
 ト卒業』して、うちらの出番はもうないかと心配していたのよん」

「ちょっと待ってください、あのー、このチャットって、べちおさんと、もう
 ひとりのべちおさんがチャットしている設定なんですよね? べちおさんが
 リアルチャットをリリースするようになったなら、このチャットはもう必要
 ないと思うんですけど…」

「そうはいかないのだ。あちこちでデジクリ読者さまと酒を飲みながら話をし
 ていると、この脳内チャットがリリースされるときって、『時間なくて原稿
 締切りギリギリのときに書いてるでしょw』って、良からぬ話がチラホラ出
 たもんで、そうじゃないことを証明するのだ!」

「証明もなにも、本当のことじゃないですか。もしかして、バレてないと思っ
 ていたんですか?」
「えええええ! そんなことないんだけどなぁ」
「まぁいいじゃないですか。で? 今日のお題は?」

「和」
「わ? ワーっ!www って、なんですかいな、唐突に」
「和を生活に取り入れて、荒んだ心を浄化させる。というお題」
「最近、デジクリのスタンスをスルーしてるコラム多いですよ、マジで。連載
 当初のコラムを読み返してみなさいな。前回なんか、あんたの仕事日記を掲
 載しているようなもんじゃないですか、ダメですって」

「えー、そんなことないってばー。誤解してるって。デジタル系のネタは、ほ
 かのライターさんにお任せして、和み系のポジションにいこうかなぁ…って」
「まったく和みもしなければ、癒されもしませんね。で? 和というのは?」

「千代紙。千代紙収集に嵌ってましてですね、これまた奥が深いんですよ」
「なんでそっちの方向へいったwww 吉原の延長が千代紙ですかw」
「東京下町散策していたときに、御茶の水(東京)にある『おりがみ会館』
 に、フラっと立ち寄りましてですね、たまたま『ゆしまの小林と七福神-
 昔、江戸のお正月展』というイベントが開催されていたんです」

「ほぉほぉ、兄さんも時間ないって言っている割には、アチラコチラと出歩い
 ておりますなぁ」
「そのとき見た作品が、もう、素晴らしいの一言。一発で惹かれたわけです」
「んで、自分で作ってみようと、千代紙を買ってきたはいいけど、買って満足
 しちゃったんですね、わかりますw」

「キミ、ちょっと刺々しいねw まぁ、最後まで聞きなさい。買ってきた千代
 紙で、あねさま人形を作ってみようと、紙を手にとった瞬間に!」
「瞬間に!」

「千代紙の匂いと模様の綺麗さに惚れてしまいましてですね、千代紙でなにか
 作るという前の段階で、千代紙を眺めてウットリするという」
「……。ただの変人じゃないですか」

「バカにしちゃぁ、ダぁメぇダぁメ。和紙の匂いと模様がまた癒されるんだっ
 てば。でね、千代紙のことをいろいろと調べていくと、これまた、知ってい
 るようで知らない、新しい歴史というか、世界をを知ることになるんです。
 チミ、京千代紙と江戸千代紙があるの知ってる?」

「知らんです。どう違うんです?」
「こっちが江戸千代紙で、こっちが京千代紙」
「www これ読んでいるヒトには分からないじゃないですか」

「ググる先生で『江戸千代紙』と『京千代紙』で画像検索してみると、違いが
 分かりやすいから、検索して自分の目で確かめる!」
「なるほど。って、ググってくれ!とか、かなり手抜き原稿じゃないですかw
 お、この柄って、手ぬぐいとかでよく見かけますね」

「いいとこ突いてくるねぇ、さすがだねぇ。話は長くなるんだけど、そこから
 辿って延長してくると、千代紙を眺め始めると、着物の縞や小紋、格子が頭
 の中をグルグルと回るようになってだね、小紋も、『江戸小紋』と『京小紋』
 ってのがあってね…」

「すいません、本当に話長くなりそうじゃないですか? 今日のお題は、和服
 じゃなくて千代紙ですよね? 吉原遊郭話まで延長しそうな雰囲気なんです
 けど」

「あ、ごめん、そうそう、千代紙の話。それで調べていくと、江戸千代紙のデ
 ザインというのは、数千種類もあるということを知るのですよ」
「うわ、そんなにあるんですか?」

「そうみたいなのよー、そんな事実を知ってしまうと、作って楽しむというよ
 りも、ほら、わたし、収集癖があるから血が騒ぐじゃなーい」
「なんでいきなり、おネぇキャラになってんですか」

「でもね、無闇に集めても仕方ないし、かといって、店頭で新しい模様を見つ
 けても、それが江戸本来から伝わってきている伝統の柄なのか分からないで
 しょ? そこで、『江戸千代紙☆文様図柄大全集』なるバイブルを探してい
 たり、うふふふ」

「ビックリマンシールを集めるのと同じ間隔ですね……。チョコを食べないで
 シールを集めるだけとか」
「ヘッド(ホログラム素材のシール)みたいな、レアな柄がほかの千代紙の間
 に隠されているとか、射幸心を煽るじゃなーい?」
「煽るもなにも、そんな販売形態してませんでしょ」
「キミって、ホントに夢がないね」

「はいはい、勝手に集めてウットリしててください」
「でねでね、千代紙の延長で着物もいいなぁって思うようになってね」
「話がループしているじゃないですかw べちおさんに着物は似合わないでし
 ょ。和風居酒屋の店主か、うっかり八兵衛にしか見られないです。その長い
 髪の毛で髷でも結って出歩くんですか?」

「カミさんにも止められたwww 『お願いだから普通にしてて…』って」
「エスニックな格好しているのが一番ですって」
「でもさ、着物っていいよね。50代になったら着物を着て通勤して、ラボでは
 半纏きて仕事しているとか」
「だれか止めてぇぇ〜」

・おりがみ会館─和紙・折り紙・染紙・千代紙製造の老舗─:
< http://www.origamikaikan.co.jp/ >

・東京都染色工業協同組合
< http://www.tokyo-senshoku.com/index.html >

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
某ナノテク業界の技術開発屋。NDA拘束員。
< http://start.io/bachio > ←まとめ

○1月初の休日は、腰越(江ノ島)にある「Robins Egg Blue」さんへ、ラン
チ&ブラトリ。輸入家具に囲まれた、『おうちカフェ』で、球体関節人形がい
たら(いないけど)、人形には居心地良さそうなカフェ。もちろん、人間も居
心地は抜群で、お料理もデザートも美味しいかった!/2月から手作りワッフ
ルが登場するようなので、ムスメとデートしながら食べに行こうっと/お店か
ら数メートル歩いたところに魚屋さんがあり、アナゴやカマス、サヨリなどの
天ぷらが並んでいるのを見て、その日の肴に決定/アナゴの天ぷらは、泥臭さ
がいい具合に残っており、とても美味でした。

武さんがゲスト出演された『ソーシャル・アートの可能性』Vol.9を見に、渋
谷の「UPLINK FACTORY」へ足を運ぶ/Twitterでお知り合いになったデジクリ
読者様や、いつもの呑みメンバーに出会う/当然、イベントが終わったら呑み
突入の予感/ヤマーネの登場で呑み確定→終電逃す→ラーメン食べて帰宅→ヤ
マーネはテトリンと朝4時まで呑んでたそうな。相変わらずでwww

以前、デジクリで『つはモノどもがユメのあと』を執筆されていた、Rey.Hori
さんが、マニア向け(?)なアプリをリリースされました。江戸時代の不定時
法を再現した時計。江戸マニアなオイラは即ゲット! その後、Rey.Horiさん
にTwitter経由で、「こんな機能があると萌えちゃうかもしれない」というよ
うな要望だしちゃった。だって、ときめくんだもん、テヘ☆

最近(ということもないけど)、デジクリ読者さまと「交流」という呑みが
けっこう多い。初めてお会いするのに、数年前からの知り合いのような、そん
な良い雰囲気の中で、いろいろな話を伺うことができ、惜しむのは時間の流れ
だけ。別れたあとに来る「明日」がとても愉しくなります。

・Robins Egg Blue
< http://reb134.blogspot.com/ > | Blogger
< http://www.facebook.com/RobinsEggBlueCAFE > | Facebook

・武盾一郎の報告書 Take Junichiro report.
< http://d.hatena.ne.jp/Take_J/20120129/1327799849 >

・和時計 WADOKEI─Japanese clock
< http://itunes.apple.com/jp/app//id496356164?mt=8 >

○記憶に残っている2週間の出来事→仙台→ロビンちゃん→武さんトークイベ
ント→毛布への愛が加速→洋菓子を恵方巻と謳って売るのはおかしい→Google
のプライバシーポリシーが改訂される→あれこれ集めたはいいが、まったく統
制されていなかったものを纏めはじめたググる→えー、Twitterが言葉狩りし
ちゃうの???

・Google がプライバシーポリシーを改訂、サービス間の情報共有を促進 --
Engadget Japanese:
< http://japanese.engadget.com/2012/01/25/google/ >

・Twitter が不適切な発言を国ごとでブロック可能に -- Engadget Japanese:
< http://japanese.engadget.com/2012/01/27/twitter/ >

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■デジタルちゃいろ[08]
インターネットはサグラダ・ファミリアだらけ

browneyes
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120131140100.html >
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前回のコラムの頃までは印刷物制作の嵐でしたが、そのうちのひとつが実は、
旦那のやっている行政書士業の新聞広告。チラシの納期も決まり、配布日程も
決定。…ということでそれ以降ずっと、その新聞広告配布日程に合わせためく
るめく短納期で、今までペラもので誤魔化していた旦那の業務サイトをなんと
かしっかりしたものとして公開…できました…なんとか。

フルスクラッチで完全にピンでのがっつり制作は、会社にいた頃以来なので一
年とちょっとぶりですかね。作るのはやっぱり楽しい! 大変だけど楽しい。
楽しいけど大変。そんな感じで今回は、このサイト制作直後なカオス雑感をつ
らつらと(というか、制作以外何もしてないのでその他のネタが振ろうが叩こ
うが出て来ません。あはははは)。

久しぶりに世間で人が起きだす時間まで頑張っちゃったりしたけど、そこで痛
感したのは、「デスマ(的な状況)は己が作るもの」ということ。どうやらワ
タシ自身がデスマ体質だという自覚に至りました。よくないですね、これはな
んとかしたいものです。

ホオムペエジ黎明期にフワフワ浮ついた自分のフリーランサーとしてのポート
フォリオサイト作って以降、当初はいくつか今回みたいな規模のサイトも作ら
せて戴いたものの、気づけばどこかしらに所属してる時期の方が長くなり、そ
れに伴い、それなりの規模の「自社サイト」なり「自サービス」サイト、もし
くは受託でもそれなりの規模の企業・団体サイトを手がけることばかりになっ
てました。

そんなこんなで、ワタシ自身のものではないものの、小規模なビジネスサイト、
しかも家庭内のって、新鮮と言えば新鮮ですね、色々と。遊びの個人サイトと
も、既にそれなりの信用担保のある企業サイトとも、作るにあたっての意識が
まったく違うし視点もやっぱり変わる。勉強になりました。

今後も制作するとしたら、今回のような小規模な会社なり事業所なり個人なり
のお手伝いを主軸にしていきたいなぁ、などと思ってるので、当面よい実験の
場ともなりそうです。

今回のサイトに関しては、内容の伝わりやすさをとにかく優先、でもって、裏
側的にも文章構造とかそういうものを大事にしてSEO的にも正攻法で検索エン
ジン様に気に入られるようにしたいわね、みたいなトコに気を使いつつ制作。

そんなこんなで公開し、ついさっきも友人と「サイトできたんだけどさ」的な
会話中、「やー、まだまだ手を入れなきゃ不十分なんだけど、あとはちょっと
ずつ手をかければいいやねー」「そうそう、ゆっくり完成させてけばいいのさ」
などと話してたのですが、そこでふと降って涌いてきたのは、「完成…完成…。
サイトの完成形とは何ぞや」という素朴な疑問。

納品、または公開を「完成」とするなら既にあれも完成形な訳だし、とは言え、
見栄えも裏側も本気でまだまだ手を入れる必要はある。公開直後から既に、公
開前には間に合わなかったもののやるべき施策はコツコツ実装させてるし、公
開後のやるべきタスクリストは着々と数を増やしてるし、何より公開直後に労
ってくれた旦那に(眠くて半開きの目で)、「何いってんの、結婚と一緒でこ
れからがっ! これからが勝負よっ!」とか鼻息荒くしてた(笑)。

思えば、会社に所属して何がしかのサイトを作っていても、短期的なキャンペ
ーンサイトはさておき、ほとんどの場合は大なり小なりそれなりに継続的にバ
ージョンアップ的な何かは伴ってたな。一発ものの予定だったキャンペーンも
のでも、反響がよかったりすると、急遽期間延長の上、機能追加とか建て増し、
みたいな依頼はあった。

そしてそんな時、拡張の余地のない作りになってるものは、1グリッド分の要
素の追加でさえ妙に時間が必要になったり、見た目の変化はほほ皆無であって
も裏側でとんでもない時間を手弁当で費やしたり、……ナンテネ、よくある話
です。

そんなことを考えてたら、上述のとおりで、納品・公開で一旦の「完成」とは
みなすものの、要するにサイトって大きいのも小さいのもみんな終わりなく成
長し続けてる、まるでサグラダ・ファミリアじゃないか! 横浜駅と一緒じゃ
ないか! と思うに至り、ちょっとニヤニヤしてしまいました。

考えてみたら、これまで言語化を試みた記憶はないのですが、そうか、そうい
った幾多の後付け対応の紆余曲折を経て、気づけば拡張性は常に念頭に置きな
がら裏側の仕組み考えたりする程度には成長してたんだ。それなんてサグラダ・
ファミリアコンパチブル! 開発者さんとかは当然なのかな。

ワタシの場合は、開発者ではなくコーディングベースのワイヤーフレームの発
展形? とかCMS使うようであればそのCMS特有のナニカの把握とか熟知とかだ
けど。枠組み的な部分って後で結構響くんですよね、ボディブローの如く。あ
とはIDやクラスの命名規則。この辺は過去に規模の大き目なサイトを数こなす
経験があって学べたことですね、きっと。

今回のサイトは、実際そんなにソーシャル系とも相性のいい内容とは思えない
ものの、実験的にFB向けにOpen Graphとググる向けにMicrodataあたりもmeta
タグに多少仕込んでみたりしてますが、ソーシャル時代勃興以前に比べると
headタグ内が異様に膨れ上がりますね。

今後も自分で色々施策はしてかなきゃいけない(我が家の家計にもつながるの
で:笑)サイトなので、引き続き表に裏に、実験方々色々やってみたいと思っ
てます。

ちなみに旦那の行政書士業、個人法務をメインにやっており、フリーランサー
やクリエイターさんでクライアントとの契約書周りでお悩みの方の相談にも乗
れると思いますので……というか、ワタシ自身もそういう方たちと同じ立場と
いうのもあって、是非力になりたいところでもありますので、何かありました
らご相談ください。

            +----+----+----+----+

■今回のどこかの国の音楽

□Omar Souleyman "Mendal"
└< http://www.youtube.com/watch?v=VxdbWpbwtSM >

今回はシリアの倍速キングOmar Souleymanさんです。さすがにPVみたいなもの
も存在しないのか、YouTube上でもあまりコンディションのよい動画がなく、
倍速キングと紹介してる割に今ひとつスローテンポな曲ですね、納得が行かな
いのでもうひとつ。

□Omar Souleyman "Haram"
└< http://www.youtube.com/watch?v=DFKu2teTnZM >

ああそうそう、こんな感じ。

どちらも同じような如何にも中東な出で立ちですが、まったく同様の出で立ち
スナップがジャケ写なCDをオマールさんの予備知識皆無でジャケ買いして、聴
いて更にどハマりしてました。その割に未だオマールさんについてはよく知り
ません(笑)。

二本目の動画が色んな意味で意外で、他のライブ動画だとエレキウードやその
他の楽器も使ってたりするケースもあるのですが、最低限となるとこのお腹ぽ
っこりなキーボードさん一人いれば演奏できちゃうっていうのが意外だったり、
ここまでアラブアラブしてるのに、案外欧米人(主に米人)が狂喜乱舞する図
っていうのもなんとなく意外。結構アメリカや欧州やその他海外でライブやっ
てるみたいなんですが、日本にはいつになったら来てくれるんでしょうね……。
是非生で拝みたい人の一人です。

ところで、8回目にしてここで何の動画を紹介したかが把握できなくなってし
まいましたので、忘備録かたがたYouTubeにここ専用プレイリスト作成してお
きました。自分で言うのもナンですが、その他のオレオレプレイリストもかな
り濃いのでオススメです。南亜細亜はプレイリストひとつあたりの上限を余裕
で超えてるのでその4までありますよ(笑)。URLは下記にて。

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。
アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)
しつつなんでも屋。
立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes >
デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリスト
└< http://j.mp/xA0gHF >

ワタシ自身まだ行かれてないのですが、横浜cafeFLOWERで開催されている、
Mustagram Mini #01にワタシのiPhoneography作品も2点ほど展示されてる……
筈です(ぉぃ)。会期は2月の11日まで。是非見に行ってやってください(ワ
タシモナー)。

MustagramMini#01開催です! | Mustagram
└< http://j.mp/yHw9Hn >

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■編集後記(01/31)

・福井晴敏「震災後」の中で、防衛省情報本部・統合情報部局長が主人公・野
田に苦しげに語った内容は恐ろしい。1000本以上の使用済み核燃料を冷却貯蔵
しているプールが蒸発しきったら、東京はもちろん本州の1/3近くが死の荒野
になる。本当なら東京を含む関東・東北全域の避難勧告が必要だった。しかし
不可能だった。そんなオペレーションなど日本に存在しない。だから一か八か
事故収束に賭けた。それが失敗すればどのみち日本は国家の体をなくす。燃料
プールに注水が成功するまでの数日間、政府は、日本という国家は、国民の生
命と安全を守る大原則を放棄した。しかし、その時の非情な判断を悟られまい
とする政府の思惑が、その後の対応の遅れを招いた──これは真実かもしれな
い。いや真実だろう。3月11日からの数日間、破滅を覚悟してじりじりした時
を過ごしたことを思い返す。やはり日本は滅亡の瀬戸際にあったのだと思う。
細野原発事故担当相は先日、最近まで公開しなかった原発事故の「最悪シナリ
オ」に関し、情報漏えいによる混乱を恐れて、当時の菅首相はじめ閲覧を数人
に限った経緯を明らかにした。「当時公開していたら、東京から人がいなくな
った可能性があった。そうなれば事故対応は危うかった」と言う。それはこの
ことを指すではないのか。それにしても、政府の原子力災害対策本部の議事録
が一切作成されていなかったのはなぜか。政権の怠慢、で済む問題ではない。
政府対応の細部は不明のままになるだろう。自分たちの失策がバレないよう意
図して記録しなかったのである。ここまで卑劣な連中とは思わなかった。いや
思っていたよ。                        (柴田)

・命名規則について知りたい。みんなどうしてるんだろ? 画像名、ID、クラ
ス名。だんだんと名前がなくなってきて困ることが多く、切羽詰まって「なん
とか2」「なんとか3」になることがあったり……。いけないいけないと思いつ
つ。そういえば、以前Android開発者さんらとコラボした時に、画像名を「仮
の画面名+アンダーバー+(キャラ名、背景、色など)+拡張子」として喜ば
れた覚えがある。自分でWebサイトを作る時は、作る時に探しやすいのでたと
えばgNavi01、gNavi02などとして、数字で区別させる。順番を考えなくても作
れるから楽なんだが、どのファイルにどの文字が乗っているかはわからない。
gNavi_top、gNavi_contactsなどとすればわかりやすいが、作る時にひと手間
かかることはかかるし、タイトルなんかだと、内容がちょっとだけ違うような
ものがたくさんあって、名前の在庫がなくなってきたりする。/ローカルのフ
ォルダ名、ファイル名も悩む。日付を最初にし、固有名詞をその後に入れてい
たことがあった。今は固有名詞を先にし、日付はその後にしているが、それが
良いのかどうかわからず。                (hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ < http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/ >

編集長     柴田忠男 < mailto:shibata@dgcr.com >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
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2012年1月30日月曜日

日刊デジクリ[#3194] iBooks Authorで教科書を作成

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■エンドユーザー大変記[18]
 最悪の帰省とニューハード
 ジョニー・タカ

■クリエイター手抜きプロジェクト[303]電子書籍編
 iBooks Authorで教科書を作成
 古籏一浩

■講師だって、最初は初心者だもの[番外]
 そろそろ、変わらなきゃイカン。〜2012年の抱負〜
 森 和恵

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■エンドユーザー大変記[18]
最悪の帰省とニューハード

ジョニー・タカ
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1月21日、22日と実家の高崎に帰省した。行きは王子での沿線火災で、当初の
予定を変更して新幹線に乗らねばならない羽目に陥り、帰りは大船で人身事故
のために西大井で40分、武蔵小杉で20分足止めを喰らい、結果武蔵小杉で途中
下車して東横線に乗り換えないといけなくなった。これまで30年近く高崎に帰
省しているが、車での渋滞を除いてでは最悪の帰省になってしまった。

その時に気づいたことを書いておきたい。

大宮でネットブックを立ち上げてみたら、無線LANのアクセスポイントを駅外
にあるオフィスビルや、公衆無線LAN含めて20個以上も拾ってしまう状況になっ
てしまった。これでは通信速度が遅くなるのも当然である。

無線機器の特性故に、関係のないアクセスポイントまで拾ってしまうのは仕方
ないとしても、こうなってしまうと諦めざるを得ない。

(参考)
< http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1112/26/news100.html >

自宅では、角度によってはYahoo!BBとFONを拾う場合があるが、それでも差し
さわりがなく使えたりする。しかし、20個以上も拾ってしまうとただストレス
しか感じられなくなる。

どんな状況かというと、ツイッターのTLの読み出しやメール受信に時間がかか
ったり、ブラウジングもスクロールがとにかく遅かったりする。

こういう通信量が増大した中で起きたのがドコモの回線障害である。

< http://www.nttdocomo.co.jp/info/network/kanto/pages/120126_2_d.html >
< http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1201/26/news091.html >

私は横浜にいるので影響はなかったものの、端末を売りっ放しでインフラ整備
がまったく追いついていない、象徴的なことが起こってしまった。それにして
も「見通しが甘かった」って……。iPhoneが出た時に先を見越して通信インフ
ラを増強する考えにはならなかったのだろうか。まぁ、一寸先は闇の世界だか
ら読みづらいといえばそうかもしれないけど……。

しかも、その原因が無料通話アプリや地図アプリでかかる制御信号が輻輳を起
こしてしまい、新たに交換したパケット交換機の処理能力がオーバーしてしま
ったことだ。無料通話アプリというのがなんとも皮肉だ。

(参考)神尾寿のMobile+Views:ドコモに何が起きたのか 大規模障害に垣間
見える、顕在化するスマホ時代の課題
(ITmedia プロフェッショナル モバイル)
< http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1201/27/news024.html >

「iPhoneを併用することで回線負担が軽くなる」というのはなるほどなぁと思
った。障害対策として「5000万台でも耐えられるネットワーク」を挙げてきた
が、

ドコモ、通信対策で1640億円投資--アプリ事業者と連携も(CNET|Japan)
< http://japan.cnet.com/news/service/35013532/ >

変な意味でiPhoneとiPadを投入する前提で、と勘ぐってしまうのは悪い癖だ。

●PS Vitaを触ってきた

機種変更手続きを待っている間、Vitaのデモ機があったのでやっと触れる機会
を得た。奇妙なズッシリ感が、ガジェット好きの方にはたまらないかもしれな
い。デモプレイ出来るゲームが限られているので、両面のタッチパッドをあま
り体験できなかったのは仕方ないにせよ、ソフト次第でかなり化けるハードで
あることはよく分かった。

触ってみた感じでは、十字キーやボタンの押し具合がまだ軽い感じがして、少
しの力や経年変化で壊れてしまうのではないかと思った。まだ作りこみがうま
く行ってない感じがする。通信面やカメラはまだ未知数だ。

単純に手持ちのPSPとの比較でしかないのだが、まだ良くなりそうな感じであ
る。ただ初期費用が3Gタイプでドコモの事務手数料含めると3万超えてしまう。
あくまでも産業の法則を信じるしかないが、エイヤっと買ってしまいそうな魅
力がある。

その点、3DSにはどうもそそる要素がないのだ。どう見ても私の目では立体的
に見えないので、その時点で魅力が半減する。単純に価格が高い、ローンチの
段階でキラーソフトがない……等々理由を積み上げていくと、結局、数字とし
て如実に現れている。

任天堂、450億円の営業赤字に転落へ 3DS販売台数を下方修正
(ITmedia ニュース)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/26/news088.html >

いずれにせよ、ゲーム業界が曲がり角に来ているのは間違いない。選択と集中
か、それともソーシャル含めた多面展開をするのか。ここの見極めが出来ない
メーカーは撤退をせざるを得ないだろう。そう感じている。

【ジョニー・タカ】johnnytaka32(a)gmail.com

1976年、横浜・関内で生まれ、上州と越後の風を受けて育ち、来世でもFUNKを
踊り続けるフリーランサー。ヴァーチャル・キャラクターに曲を付けて選曲を
展開する"コンピレーション"を1998年から行っている。2012年は2月発売のPSP
ソフト『フォトカノ』のコンピレーションを展開予定(と言っても勝手にやっ
てるだけです。それを続けて14年目)。PS3でも『THE IDOLM@STER2』が発売さ
れたので、そちらの選曲作業も始めてます。
< http://music.ap.teacup.com/cafedejohnny/ >

(日常ブログ)< http://ameblo.jp/johnnytaka/ >

○実家帰ったらほとんど飲みっぱなし。親戚は殆ど酒が飲めないのに私と親の
ためにとにかく買ってくるので、もったいないから飲まざるを得ない。結局翌
日二日酔い気味になり、そして西大井で足止めを喰らう……。地場野菜がとに
かく美味しいので、余計に酒が進む一因にもなった。

○帰省前にGalaxy Nexusを手に入れようとしたものの、「一括購入でないと機
種変更できません」と言われた。その先の理由を教えてくれないのである。そ
のショップでは、キャッシュカードでの決済確認を省いているからかもしれな
いが、何か力関係さえも携帯キャリアが持ちたがるのは気持ち悪い。

偉そうなことを言える立場ではないが、ユーザーより上に立ちたいというでは、
そもそも客商売としては失格である。なんか、政府が力を失って、企業が権力
を握る世界を描いたSFがあったような気がするけど……。

○アップルQ1決算、利益倍増で130.6億ドルに--iPhone販売が牽引
(CNET|Japan)
< http://japan.cnet.com/news/business/35013411/ >

ジョブズが死んだこととiPhone4S発売以外、何も特別なことはなかったのに、
なぜここまで売上を伸ばせるんだ? クリスマス商戦があったから、では何も
説得力はない。エコノミストやアナリストが誰も解明できない最大の謎なのか
もしれない。

「kindle fireはiPadの売上に特に影響はない」とティム・クックが言ってい
たけど…それにしても、kindle fireって響きがカッコイイ。
キンドルファイヤー!

一方で、事業的に似ている部分があるのに逆のパターン。

○NEC、従業員5000人を削減へ 今期は1000億円の最終赤字に(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/26/news087.html >

何がここまで違ってしまったんだろう……売り方が下手なのか、「日本製は高
い」から敬遠されるのか……。

○レトロゲームのお宝がいっぱい! 杏野はるなゲームミュージアム絶賛公開
中(動画あり)(kotaku japan)
< http://www.kotaku.jp/2012/01/retrogameidol_museum.html >

完全予約制で場所が新井薬師前といささか距離があるが、気分転換に行ってみ
ようかな。もろファミコン世代である私にはたまらないかもしれない。ただ、
自慢できるわけではなく、RPGが苦手でドラクエもFFもポケモンもやったこと
がないし、行き着く先はギャルゲー……というかなり威張れない立場ではある
んだが……。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■クリエイター手抜きプロジェクト[303]電子書籍編
iBooks Authorで教科書を作成

古籏一浩
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120130140200.html >
───────────────────────────────────
「世は海なり。身は船なり。志は舵なり。舵を悪しく取れば、行くべき方に行
かず。風浪に逢へば、舟くつがへるが如し」

これは明治時代の中学校の国語の教科書の一文です。私が習った頃の教科書に
は、こういうナイスな文言はまったくありませんでした。この教科書は明治33
年(1900年)ですので、ちょうど日清戦争と日露戦争の間に発行されたもので
す。NHKで3年に渡って放送されたスペシャルドラマ、「坂の上の雲」の時代の
ものと言えば分かりやすいでしょうか。

当時どのような教科書だったのか、少しは興味ある人もいるかもしれません。
そこで、最新の(?)iBooks Authorを使って、明治時代の教科書を作成して
みました。と言っても、さすがに文章を入れるのは辛いので、スキャナで取り
込んで見開きにしてiBooks Authorでレイアウトしました。

便利そうなiBooks Authorですが、実際に使ってみるとなかなか面倒というか、
手間がかかる部分もありました。まず、画像は複数配置できますが、選択した
画像を自動的に1ページ単位で割り付けることができないようです。

メニューにもオプションにもないので駄目なようです。この機能がないと、漫
画などは不便ではないかと思います。が、iBooks Authorは教科書を作成する
ソフトですから、教科書が漫画(画像)だという考えはないのでしょう。

次に困ったのが綴じ方向。国語の教科書なので右綴じになるのですが、iBooks
Authorでは常に左綴じになってしまいます。めくる方向と逆になってしまいま
す。将来的にバージョンアップされるかどうかも怪しいところです。英語の教
科書を作成する想定で作られているでしょうから、日本語の教科書は対象外で、
右綴じには対応しない気がします。

次に困ったのが、縦方向で固定するという機能がないことです。ページオプシ
ョンで横向きに固定することはできるのですが、縦方向での固定がありません。
ということで、仕方なく横向きに固定して、見開きで取り込んだ教科書の画像
を配置しています。

さらにページが増えていくと(&画像が増えていくと)、保存にもやや時間が
かかるようになります。また、メモリが12GB程度ではレインボーカーソルが出
てしまうこともあります。画像が増えると考え込まれてしまいます。文字だけ
なら快適と言えば快適なのですが。某連載原稿もレイアウトしてみると、テキ
スト主体だとひどく重くなることはないようです。

ということで、iBooks Authorで作成した国語の教科書を以下に用意しました。
iPad専用ですので、iPhoneのiBooksでは表示できません。

・新體國文讀本 二の巻
< http://www.openspc2.org/eBook/iBooks/ >

【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

大正時代の教科書だと裁縫のが手元にありますが、この時代になると少し着色
されています。裁縫の本は、実用的というか昔の着物の作り方が載っていて資
料としても面白いかなと思います。

明治25年くらいのだと、今の人にとっては平仮名自体がわからない状態です。
ゑとかゐではない形状のものがあります。親戚のお婆さんの名前が、まさにそ
れでした。葬式の時、漢字だと思ってパソコンや携帯で変換しても全く出てこ
なくて一体何の文字なのか誰も分かりませんでした(発音はわかります)。

数年経過して古い教科書を入手して、ようやく判明。漢字ではなく単なる平仮
名ということがわかりました……。それにしても120年経過しただけで、日本
語が読めなくなってしまうこともあるわけです。

・クリエイター手抜きプロジェクト【2011年分まで用意しました】
< http://www.openspc2.org/projectX/ >

・毎度おなじみASCII.jpの連載
「iOS 5の新機能で作る「パノラマビュー」アプリ」
< http://ascii.jp/elem/000/000/662/662804/ >

・新JavaScript例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/javascript2/ >

・Google API Expertが解説する Google Maps APIプログラミングガイド
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844331167/ >

・jQuery Mobile 1.0例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/jQuery_Mobile/1.0/ >

・CSS3(スタイルシート Level 3)例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/CSS3/ >

・改訂5版JavaScriptポケットリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/4774148199 >

・10日で覚えるHTML5入門教室
< http://www.amazon.co.jp/dp/4798124184 >

・ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/ >

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/ >
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。

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■講師だって、最初は初心者だもの[番外]
そろそろ、変わらなきゃイカン。〜2012年の抱負〜

森 和恵
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120130140100.html >
───────────────────────────────────
こんにちは。森和恵です。あけましておめでとうございます。今年もよろしく
お願いいたします。

…そうです。早くも1月末ですが、今日がわたしのデジクリ新年1回目なのです。
「え〜。いまごろ正月かよ」とかお思いかもですが、そんな事情でご容赦くだ
さい。ということで、今回は今年の抱負などを語りたいと思います。

●自分が思う人生折り返しを迎えて

実は、40歳になったら引退しようと思っていたのですよね。いままでずっと仕
事ばっかりだったので、死ぬ前に好きなことやってやれ! と思ってました。
そう思うようになったのは、父親の死がきっかけです。

私が31歳の時に父親が60歳で亡くなりました。仕事ばっかりしてた人で、口癖
が「定年になったら、のんびり釣りでもやるよ」でした。病気が発覚したのが
59歳の時。もう、釣りに行くことはできない体になっていました。

私たち家族を何の不自由もなく支えてくれた父を尊敬していますが、同時にそ
んなの嫌だとも思っていました。自分は、がむしゃらに働いて40歳になったら
引退、その後20年ぐらいは好きに生きようと考えていたのです。

去年いよいよ自分がその歳になったとき、迷いました。本当に仕事をばっさり
捨ててもいいものか、どうか。去年は暗中模索でもがいていた年でした。そし
て一年考えて出した結論が、せっかく仕事で得たことを何か形にして昇華させ
たい、でした。捨てることができなかったんです。もちろん、好きなこともし
たいですが、ね。

●「r360study」今年の秋には本格稼働!

まずは仕事の抱負ですが、キーワードは「自主的に」と「後続貢献」です。

これまでは、会社員・派遣社員・請負仕事……と相手から依頼があり、それを
きちんと遂行するという受け身の立場で仕事をしてきました。リーダーの資質
がない自分には、補佐役が向いているのだと考えていました。要求されたこと
を、全力で打ち返してきました。

でも。人生終わりと考えたとき、それではつまらなくなったのです。少しぐら
いなら、自分で何かを始めてもいいのかな、と考えるようになりました。自主
的に発信し、キラキラ輝いている素敵な人たちがまわりに大勢いたからです。
うらやましいな、と思いました。

私にできることは、Web系の基礎知識を教えること。これから始める人が学ぶ
道しるべとなり、彼らの背中をポンと押すことだけ。

だったら、Web制作に携わる人にいま必要なことを効率よく学んでもらえる場
を作ろうと考えました。Web業界で後に続く方々に少しでも貢献できればと思
います(お仕事なので相応の対価を受けますが、それほど儲け主体ではなくや
ろうかなと)。

利用した人が、「そういえばあの場でコレを教えてもらったな……」というふ
うに記憶に留めてくれるなら、私がたしかに生きいてた証として残るような気
がするのです。

その活動は「学習教材(動画・ビデオ)を提供するサイト運営」と「セミナー
実施」を主軸にします。サービス名は「r360study」です。期限を決めないと
ずるずるいっちゃうので……ここは勇気を出して宣言しておきます。
今年の秋には本格稼働! ということで、よろしくです。

●趣味レベルの物づくりも

絵を描く、話を創る、写真を撮る、料理する……と、本来は作ることが好きな
のですが、仕事ばっかり人間だったので、それを忘れて生きてきました。人生
終わる前に楽しみたいと思うので、作ることもちょこちょこ復活しようかと思
います。

手始めに、春に行われるコミケに販売で参加します。お友達二人と組んで、と
あるアニメの薄い本を作って持っていく予定です。イラスト描きとお話作りの
リハビリをしないとな、と思っています。想像するだけで、楽しそう。

それに馴れたら、自分の趣味の本を出版するのも面白そうですよね。前から考
えてるのが、Adobeソフト擬人化+解説本。出してみようかなぁ。可愛い女の
子が教えてくれるソフト解説書とかって、どうですか?

同人誌……というと、いろいろ偏見もあるかもしれませんが、商業誌には絶対
に出てこない面白い本もたくさんあるんですよ。個人の「作りたい!」が爆発
してて、イイ感じです。

[Smart PHONE Girl]
< http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/02/19/040030021935.html >
※スマホ擬人化の本。解説がすごいらしい。
[書体の研究 Vol.10]
< http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/00/99/040030009999.html >
※書体(フォント)に関するマニアックな解説。

●体力回復のためにジム通い

去年の秋頃に方針を決めたものの、うまく実行に移せなかった原因は……なん
と体力不足でした。体力がないと当然気力も生まれません。歳をとると共に、
無理が効かなくなってくるのが本当に実感できました。昔ならちょっとハード
なスケジュールでも徹夜でカバーしていたのに、眠くなって寝ちゃうんですよ
ね。ダメな自分。

そこで、体力回復のためにジムに通うことにしました。ひとめを気にするタイ
プなので、ジムで誰かに見ていてもらった方が続くと考えたからです。また、
フリーで仕事をしているとどうしても自宅にひきこもり気味なので、あえて自
宅から遠い町中のジムに通うことにしました。ジムに行くついでに刺激も得ら
れますよね。

昨年末にジムの体験入学をしたのですが、体力測定の結果、肥満+筋力の衰え
を指摘されました。まずは、ならすために負荷の少ないトレーニングから始め
ています。上から下、ジム用バッグまで、心斎橋のアディダスで一気買いして
しまいました。形から入るのも大事で、気分よく続けられてます。

●公表して自分にプレッシャー

抱負をこのような形で発表しようと思ったのは、同年代や少し後輩の方から、
「女性がひとりで仕事を続けることへの不安」を話されたり、相談されたりす
ることが多かったからです。

セミナー講師などをしていると順風満帆に見られることが多く、「先生みたい
になるにはどうしたらいいですか?」とか言われてしまったり(自分としては、
期待に添えない人生送ってて、トホホな感じですけれど)。

そういうわけなので、今回のテキストで同年代の女性の方々に「こんなことを
考えてますよ」とお伝えできたらいいなと思います。また、去年の秋からやろ
うとしてうまくいかなかったことでもあるので、公表しちゃって自分にプレッ
シャーを与えるためにも使わせてもらいました。

みなさんも、今年の抱負を文章にしてみてはいかがでしょう?
気持ちの整理ができますし、やる気力も沸いてきます。
まだ、ギリギリ1月ですしね。今日明日で書き綴っておきましょう。

……ということで、今回は終わりです。
なんか、個人的なお話でスミマセン。(^^ゞ
さて、次回は…なんと一週間後に登板します(私にしてはスパンが短い)。
年末にお約束のFacebookの話か、今くわしく調べてるEpubの話を…と検討中で
す。ではまた!(^θ^)

※記事へのご意見・ご要望は下記より受付ます。
< http://bit.ly/gIHFfu >

【 森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜 】
< site http://r360studio.com > 
< twitter http://twitter.com/r360studio >
< mail r360studio@gmail.com >
サイト制作の教科書 r360study
< http://www.facebook.com/r360study >

年度末ということもあり、大阪のiMedioさんで担当する講座も新規企画の最終
花盛りでございます。結構いろいろやる予定なので、お役立ちそうなものがあ
ればぜひご参加くださいませ。

これからはじめる電子書籍出版 EPUB制作入門(2月10日)
< http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=12927 >
デザイナー未満のための Webデザイン入門(2月24日)
< http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=12928 >
[続]デザイナー未満のための Webデザイン入門(3月9日)
< http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=13078 >
伝える技術 〜 わかりやすいセミナー進行の極意 〜(3月2日)
< http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=13072 >

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(01/30)

・福井晴敏のリアルタイム・フィクション「震災後」を読む(2011.11、小学
館)。「週刊ポスト」に2011年6月から11月にわたって連載されたものに加筆・
修正したものだ。タイトルには小さな字で「こんな時だけど、そろそろ未来の
話をしようか」とある。これを言うために、筆者はあのタイミングにこの小説
を書いたのだと思う。東京は多摩市に住む平凡なサラリーマン・野田の人生は、
あの日を境に一変した。中学生の息子は自分でつくった闇に閉じこもり、疎外
感と厭世観を深めて行く。「未来を返せ! あんたらはまだいいよ。これまで
好き勝手に生きてきたんだし、定年になるくらいまで細々とやっていける。地
震とか原発で放射能漬けか、原発をやめて黄昏の世界か。どっちしか選べない
世の中を創ってきたのはあんたたちだろう? 返せよ!」と息子に迫られても
返す言葉がない。子どもたちに手渡すはずの世界が失われようとしているのに、
自分にはなにもできないことが辛く、悔しく、また情けない。彼はひとりで泣
く。そこに、非常時には意外に(尋常でなく)頼りになることがわかった同居
の父がいた。これは父・自分・息子の三世代の男たちが「未来」の話をするス
トーリーだ。いい話だったが、あまり感動できなかったのはわたしが偏屈なせ
いだろう。でも人には薦めたい。こんな時だからなお。      (柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093798249/dgcrcom-22/ >
→アマゾンで見る(レビュー10件)

・3DSはすれ違いが楽しい。キンドルファイヤーの必殺技みたいな響きが好き〜!
/iBooks Author。Lion入れなきゃなぁ。CS5で不具合があると聞いたが……。
/そうなの、体力が原因なの。私の行動力不足は。/カラオケに行った。カラ
オケに行ってもほとんど歌うことはない。声量がない上、音程もとれない。知
らない曲や歌詞を知るのは楽しい。が、今回は二人きりだったので歌わねばな
るまいと汗をかきつつ選曲。これなら歌えるだろうと選んでみるが、うろ覚え
だわ、声が出ないわで四苦八苦。すぐに頭に浮かぶ曲がなくなり、好きな曲を
歌ってみるが、記憶にある迫力声(歌手の声)にはならず別物に。どんな曲で
も許してくれる方だったので、調子に乗って宝塚歌劇の曲を入れてみた。ジェ
ンヌを尊敬した。まず、間が保たない。歌劇なだけあって、間が多い。この間
にポーズをとったり、踊ったりするのだが、芸なしなのでそれはできない。歌
詞も、その場の空気のようなものがあって、意味不明気味なのを押し切らない
といけない。ミュージカルナンバーだと、とーーーっても恥ずかしい歌詞があ
ったりして赤面。音も取りづらく、歌にならない。すぐさま消した。ノリで押
せるショーナンバーの曲を増やしてください、カラオケメーカーさん。それか
らカラオケは消耗することを知った。一時間も歌うと体力が尽きてくる。お腹
周りが痩せそう。普段は腹筋の燃費が良すぎたようだ。   (hammer.mule)
< http://www.youtube.com/watch?v=QLLy9htJarY >
忠臣蔵を歌いたかったが、歌ったところが想像できて諦めた
< http://www.youtube.com/watch?v=t6eEM3j-3XM >
「思い残すことはござらん」トップ退団と旧大劇場の閉館とが重なった公演
< http://www.youtube.com/watch?v=0r1zHlLqGFQ >
「ライライライライ ライライライ」が続く……
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E7%94%B0%E7%80%A7%E9%9B%84 >
忠臣蔵、ノバボサともに故寺田瀧雄作
< http://www.youtube.com/watch?v=wI5eH7ygPks >
「あなたの愛をめぐって 皇帝陛下と争う」は平常心では歌えない

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発行   デジタルクリエイターズ < http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/ >

編集長     柴田忠男 < mailto:shibata@dgcr.com >
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(2)閉塞感を打破したいビジネスパーソン
「ピークを高め、右肩上がりの人生を描くには?」
「どうすれば閉塞感から抜け出せるか?」
→私の経験や具体例、年間120冊の読書をインプットにビジネスの「長期的な
 自己成長論」について研究、伝達します。

★発行者webもご覧ください↓
http://www.hata-web.com/
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2012年1月27日金曜日

日刊デジクリ[#3193] 人は歳を重ねて寛容になれるか?

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.3193    2012/01/27.fri.14:00.発行
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        《5月21日は金環日食休暇にしましょう》

■映画と夜と音楽と…[530]
 人は歳を重ねて寛容になれるか?
 十河 進

■ところのほんとのところ[71]
 ところのお正月
 所幸則 Tokoro Yukinori

■デジアナ逆十字固め…[122]
 「521金環日食観察会」を全国に広げよう!
 上原ゼンジ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■映画と夜と音楽と…[530]
人は歳を重ねて寛容になれるか?

十河 進
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120127140300.html >
───────────────────────────────────
                     〈シリアスマン/再会の食卓〉


●きちんと仕事をしようとすれば人に厭がられることもある

足かけ29年、専門誌の編集をして管理部門に異動し、もう丸8年が過ぎた。編
集者時代は、一緒に仕事をしていない人には穏やかな人間に見えたらしく、
「やさしそうなソゴーさん」と思われていたようだ。初めて編集長になり、ス
タッフを抱えたのは38歳のときだった。別の編集部からの異動で僕のスタッフ
になったひとりは、数ヶ月後、僕にきつく注意され「仏のソゴーさんだと思っ
ていたのに…」とつぶやいた。

その後、何誌か編集長を務めたが、気楽だったのはひとりで不定期のムックを
作っていたときだった。スタッフができると、どうしてもその人の仕事に不満
が出て、つい口調が尖ったものになった。Aくんとふたりで季刊のデジタルデ
ザイン誌を編集しているときは、周囲からはうまくいっているように見えたら
しく、「あそこの上司と部下は相思相愛だから」と言われたことがある。

確かに、いろいろ組んだ中でAくんには安心して仕事がまかせられたし、仕事
ぶりも誌面の仕上がりにも不満はなかった。何より仕事に対して真摯だった。
しかし、Aくんから言わせれば、僕はいつも怒っていたし、自分がやった仕事
以外はどれも不満に思っていると見えたらしい。当たっていないことはないと
思うが、それほど狭量だったつもりはない。もっとも、上司と部下の関係の中
で、部下がどう思っているかは想像の外だ。

管理部門に異動になったのは、だらしない編集者が多い中で、僕が「きちんと
していた」かららしい。確かに、いろんな意味で編集者は社会人として不適格
な人が多いし、本を作ること以外に頭がまわらない。そんな中で僕はいつも締
め切り前に入稿し、残業も少なく期日通りに(ときには発売日前に)雑誌を仕
上げた。制作経費も事前に予算を組み、その枠内で納めた。まるで期日通りに
予算内で映画を撮り終える職人監督みたいだ。

そんなところが見込まれたのだろう。50を過ぎたときに、総務経理部に異動に
なった。総務経理部と言っても、編集と営業・広告以外のすべての仕事をやら
なければならない。労務、法務、庶務、財務、人事、経理…といった内容だ。
会社の年間計画の立案も担当した。原価管理も仕事のうちだった。最近では、
印刷会社や用紙会社への発注も受け持っている。大きい出版社だと、それだけ
の仕事で制作管理部や資材部がある。

管理部門に異動してしばらく経った頃、「ソゴーさん、人が変わった」と言わ
れていると聞こえてきた。「あんな人だとは思わなかった」と、憤慨している
人もいるという。「ソゴーさん、評判悪いですよ」と忠告してくれた後輩もい
た。思い当たることは、いろいろあった。

労務担当として組合に対して強硬な態度に出たこともあるし、ビルの窓を開け
放したまま帰るような、だらしない編集部員たちに毎日のように小言を言った。
僕は、新しい仕事で張り切っていたわけではない。自分の仕事はきちんとやら
なければ…と思っていただけだったが、「規律」や「綱紀粛正」という字が歩
いているようだったのかもしれない。それでも、何度言っても直らないことに
苛立っていた。

たとえば、会議室を誰かが使い終わって見にいくと、椅子があちこちの方向に
出しっ放しになっている。テーブルにコーヒーのシミができていたりする。テ
ーブルの下にメモ書きが落ちている。僕はテーブルを拭き、椅子をテーブルに
並べて入れ、排煙窓を開けて換気する。67歳でリタイアした僕の前任者は、ず
っとひとりでそんなことをやっていた。「取締役がそんなことやらなくても…」
と、総務の仕事を引き継ぐときに僕は言った。

しかし、人のよい前任者は「何度注意しても直らないんだよ」と鷹揚に、しか
し、あきらめ顔で笑った。だから、僕は管理部門に移った当初、そうしたこと
を社内の全員メールで流して注意したし、経費請求や休暇の届けなどについて
も不備があると厳しく対処した。今から思うと、杓子定規だったかもしれない。
寛容ではなかった。それは、おそらく管理部門の仕事に慣れていなかったから
だと思う。

あれから8年が過ぎ、会議室の跡片付けには何の改善も見られない。その他の
ことも、8年前と同じだ。いや、もっとだらしなくなっているかもしれない。
しかし、いちいち目くじらを立てていたら、毎日、苦虫を噛みつぶした顔にな
る。諦めたのか、寛容になったのか、仕事に慣れ見切りができるようになった
こともあるのか、最近の僕は、たまにきちんとした対応に出会うと、それだけ
でうれしくなる。

できて当たり前なのだが、「人間て、そうキチンとはできないよなあ」と思え
るようになった。人に期待することが少なくなったのだ。いつの間にか、前任
者のようなあきらめ顔になっているのかもしれない。鷹揚さも引き継ぎたいと
思うけれど、まだどこか尖っている部分があるのは自覚している。それでも、
歳と経験を重ねて寛容になったのだろうか。

●「身に降りかかる出来事をあるがままに受け入れよ」という教え?

映画や小説の主人公が理不尽な目に遭っているのに、まったく怒らなかったり、
あるいは相手がカサにかかって無茶な要求をしているのに、主人公がいつの間
にか受け入れたりする。そんな場面を見ると「どうして怒らない、拒否しない」
と苛立つくせに、「現実に自分がそんな目に遭うと、同じような対応をするか
もしれないな」と思うことがある。

相手から理不尽なことをされているのに、さらにつけ込まれたり、もっとエス
カレートした要求をされたりしたとき、もしかしたら僕も受け入れてしまうの
ではないかと思ったのは、バーナード・マラマッドの短編「最後のモヒカン」
を読んだ高校生のときだった。中央公論社が出していた文芸誌「海」の海外作
家特集で紹介された一編だった。その短編は、世の中は不条理に充ちているこ
とを僕に刷り込んだ。

不思議な小説だった。そんな物語を読んだのは初めてだった。「最後のモヒカ
ン」の主人公フィデルマンは画家になる夢に挫折し、イタリアの画家論を書い
て世に出ようとローマにやってくるが、到着した途端にペテン師に鞄を盗まれ
る。その中には大事な草稿が入っているので、彼は必死でペテン師を探す。し
かし、探し当てたペテン師に翻弄され、さらに金や洋服を渡すはめになる。

現在の言葉だと、フィデルマンは完全な「M男」である。自虐的だし、優柔不
断で、何かが起これば「自分が悪いのかもしれない…」と自省するタイプだ。
主人公としては歯がゆいのだが、そのキャラクターが深く僕の中に落ちた。も
しかしたら、自分はそっくりなのじゃないか、と10代の僕は思った。当時、そ
の短編に触発されて書いた小説がある。主人公は被害者なのに、どんどん自分
を追い詰めていく物語になった。

マラマッドは最もユダヤ人的な作家と言われ、ユダヤ人であることにこだわっ
た物語を書いた。その後、僕もいろいろな知識を吸収し、マラマッドが創り出
したフィデルマンというキャラクターは、迫害され続けてきたユダヤ人を象徴
する存在ではないかと考えた。迫害され、差別されてきたユダヤ人。その歴史
があるから、フィデルマンのようなキャラクターが現出したのではないか。

コーエン兄弟の「シリアスマン」(2009年)を見たときに僕が思い出したのは、
マラマッドの「フィデルマンの絵」(フィデルマンの連作短編集)だった。
「シリアスマン」の主人公マイケルはユダヤ人の大学教授。1960年代、彼の一
家はアメリカ中西部のユダヤ人コミューンに住んでいる。息子はユダヤ人学校
でヘブライ語を学び、マイケルが相談にいく相手はユダヤ教の司祭(ラビ)で
ある。

シリアスマン(真面目な男)であるマイケルなのだが、ある日、突然、「あな
たは大人なんだから、冷静な対応をしてね。こんなことで感情的になったらダ
メよ」と妻に前置きされたうえで、知人の男と愛し合っていると告げられる。
その男と妻と三人で会うと、「子供たちを巻き込んではいけないから、きみが
家を出るのが一番だ」と妻の不倫相手に言われる。

妻に「きみが彼の家にいけばいい」と言うと、妻と相手の男に何てバカな提案
をするんだと言わんばかりに唖然とされ、「きみが近くのモーテルで暮らすの
が最良の選択だ」と説得される。経費もすべて自分で払うことになる。不倫を
したのは妻であるのに…、彼は納得のいかないまま相手の提案を受けてしまう。
歯がゆい態度だが、実際にはそんなものかもしれないと僕は思った

大学では韓国の留学生から「単位をくれるか。再試験をしてほしい」と頼まれ
る。どちらも拒否すると留学生は帰るが、机の上を見ると札束の入った封筒が
ある。露骨な賄賂だ。マイケルは金を返そうとするが、父親が出てきて「息子
は賄賂など渡していない。名誉毀損で訴える」と言う。「訴訟がイヤなら単位
をよこせ」と居丈高だ。学生が金を置いていったことを証明できないマイケル
は、反論できない。

自宅に帰ると、隣のマッチョな主人がマイケルの家の芝刈りをしている。「そ
こはうちの庭だ」と抗議すると、「境界はあの木までだ」と隣の主人が主張す
る。相手に強く出られると、マイケルは承伏していないにもかかわらず、反論
を控えてしまう。すべてが、そんな風に過ぎていく。彼は争いがイヤなのか、
諦めが早いのか、あるいは…寛容なのだろうか。

──身に降りかかる出来事を あるがままに受け入れよ

ユダヤ教の教えの中にあるのかもしれないが、「シリアスマン」の冒頭には、
そんなフレーズが象徴的に掲載される。二千年にわたって疎まれ、差別され、
迫害され、虐殺されてきたユダヤ人の諦念なのだろうか。すべては神がなさる
ことだから、あるがままに受け入れよという教えなのか。このフレーズを読ん
で、諦念と寛容はセットなのだと僕は気付いた。

●どんなに諦めきった人も完全に寛容になることはできない

諦めることができるのは、どんなときだろうか。最近、「人間はいつか死ぬ。
どっちにしても大差はない」などと僕は悟ったようなことを口にするが、それ
は自分が60歳を越えたことが影響している。充分生きたと思うし、それなりの
経験をしてきた。結局、人間はわかりあえないし、自分のことさえ完全には理
解できない。そんな諦念があるから、たいていのことは受け入れられる。人は
年令を重ね、経験を積み、死に近付くことで寛容になれる。

それでも、40年も連れ添った妻の元に40年前に生き別れた最初の夫が現れ、妻
を連れ去りたいと言い出したとき、「それはいいことだ」と祝福することは僕
にはできないだろう。妻もその男と暮らした一年を「そこには愛があった」と
言い、「あなたとの間には感謝がある」と続ける。そんなことを言われたら、
自分と妻の長い年月は何だったのだと、足下から何かが崩れていく崩壊感に襲
われる。妻や相手の男を罵ることはないだろうが、寛容な態度がとれるはずは
ない。

しかし、「再会の食卓」(2010年)のルーは、男と共に台湾へいくという妻を
祝福し、相手の男が渡すという大金を、「もうすぐ死ぬ。金などいらん」と辞
退する。子供たちにも話をしなければならないと言い出し、自らが子供たちを
説得する。強く反対する長女に「おまえは出ていけ」と言い放つ。ルーは、寛
容なのだろうか。底抜けのお人好しなのだろうか。妻の幸せだけを願っている
のだろうか。

日本の敗戦後、中国本土では蒋介石が率いる国民党軍と毛沢東の中国共産党軍
による内線が続き、1949年、国民党は敗れて台湾へ逃げる。中国本土には中華
人民共和国が設立され、現在に至る。リウは、そのとき、国民党兵士として台
湾へ渡るのだが、港で待ち合わせた妻子とは会えない。リウとはぐれた妻のユ
ィアーは生まれたばかりの長男を抱え、国民党兵士の妻と指弾されながら共産
党政府の下で生きていかなければならない。

その子持ちのユィアーを愛し、周囲の反対を退け、共産党軍の幹部だった地位
を投げ出してホーは結婚した。以来、造船所の溶接工として貧しいながらも二
人の娘を得て、ホーとユィアーは共に生きてきた。リウとの間に生まれた男の
子も、我が子として育ててきた。ところが、40年後、ユィアーに台湾で生きて
きたリウから手紙が届く。長く対立していた共産党政府と台湾政府の間で合意
ができ、リウが故郷である上海に戻れることになったのだ。

やってきたリウをホーは歓迎し、狭い我が家に泊め、毎日、ごちそうで歓待す
る。だが、リウとユィアーは愛を確かめ合い、「一緒に台湾にきてほしい」と
言うリウにユィアーは頷く。ホーも快諾し、家族会議になる。リウの息子であ
る長男は「あんたを父親とは思えない」と拒否するし、長女は強硬に反対し、
次女の夫は金を要求する。そんな家族の反応を見て、ホーは「かあさんと離婚
する」と言い出す。

ここからの展開は、喜劇的だ。ホーとユィアーは正装して役所に出かけ、「離
婚したい」と言うと、「結婚証明書を持ってこい」と言われる。「混乱してい
た時代だから、そんなものはない」と答えると、「結婚していなければ、離婚
はできない」とあくまで役人は杓子定規である。「困った。今日中に離婚しな
ければならないんだ」と、ホーはリウが台湾に帰る日程を数えて焦る。

結局、40年連れ添った夫婦は結婚証明書を作って結婚し、すぐに離婚をするこ
とにする。それを思いついたホーは、ホッとしたように朗らかだ。結婚証明書
のために結婚写真を撮りにいき、「老いらくの恋を実らせたのですね。いい写
真に仕上げますよ」と写真館の技師に言われ、ホーはニコニコと機嫌がいい。
そのホーの態度が理解できなかった。妻を最初の夫の元に戻すため、懸命に動
きまわるホーが僕の妙な感情を掻きたてる。

ホーは何かというと「もう死が近い」と言う。だから、何かにこだわっても仕
方がない…と続くのだろう。彼は何でも受け入れる。寛容である。寛容とは、
悟りや人格に関わるものではなく、諦めによって生まれるものではないのか、
諦念に裏付けされたものなのだと僕は思った。もっとも、「人はいずれ死ぬ」
と静かに死を受け入れるのも悟りなのかもしれないが…

にこやかに妻との離婚手続きを進めるホーを見ていると、不意に昔読んだウィ
リアム・サローヤンの「我が名はアラム」(三浦朱門訳)に出てきた人物を思
い出した。その連作短編集はアルメニアからアメリカに移住した一族のことを、
主人公のアラム少年の視点から描いているのだが、何かというと「大したこと
はない、ほっとけ」と言う変人の伯父が登場する。

その伯父は床屋まで走ってきた息子が「家が火事だ」と言っても、「大したこ
とない、ほっとけ」と無関心だし、「馬がいなくなった」と訴える農夫に「大
したことはない、馬がなくなったのが何だ。おれ達は皆、故国を失ったじゃな
いか」と答える。何か大切なものを失ったら、それ以上のものを失うことを考
えれば、何事も「大したことない」と思えるのかもしれない。10代だった僕は、
その人物の言葉でそんなことを学んだ。

しかし、人間はそう簡単にすべてを諦め、寛容になれるはずはない。「再会の
食卓」も後半、意外な(あるいは予想通りの)展開を見せる。中国共産党支配
下の中国で生きてきた夫婦だ。国民党と共産党の対立があり、文化大革命があ
った。天安門事件もあったし、その後の経済発展もあった。ホーは、その渦中
を妻や子を守って生き延びてきたのだ。いくら死が近いのを自覚し、何かにこ
だわることの愚かさを悟ったとしても、自己の存在の根幹に関わることに寛容
であることはできない。それは、誇りと自尊心の問題である。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com http://twitter.com/sogo1951 >

金曜日に休暇を取り三連休の予定だったのに、金曜日の早朝にひどい腹痛と嘔
吐に襲われて七転八倒。ノロウィルスにでも感染したかと思ったが、金曜日の
夕方には何とか回復。それでも土日はずっと部屋に籠もってゆっくりしていた。
「あしたのジョー」実写版をWOWOWで見ながら…。

●第25回日本冒険小説協会特別賞「最優秀映画コラム賞」受賞!! 
既刊三巻発売中
「映画がなければ生きていけない1999-2002」2,000円+税(水曜社)
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< https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do;jsessionid=5B74240F5672207C2DF9991748732FCC?seriesId=B-MBJ-23510-8-113528X >

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■ところのほんとのところ[71]
ところのお正月

所幸則 Tokoro Yukinori
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120127140200.html >
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[ところ]は今年に入って、いろいろ動いています。初体験もしました。

[ところ]の初体験の話からしましょう。大晦日から元旦にかけて、年越しそ
ばを食べるのはいつもの習慣。0時半ぐらいから、渋谷で一番古い木造建築で
もある金王八幡宮に初詣に行くのもいつも通り。初詣は住んでいる場所から一
番近い神社に行く主義なので、20年近く同じことをしているわけだが、この20
年間で一番、それもダントツに参拝客が多かったのはビックリ。やはり震災の
影響だろうか。

ここで[ところ]にとって初めてのことが起きた。おみくじは初詣でしか引か
ないのだけれど、20年間で初めての大吉が出たのだ!!! うれしい。本当に
うれしい。今年はいい年になりそうだ。朝一の飛行機で広島に行くことになっ
ていたので、初詣から戻って仮眠。正月早々、何故こんな忙しいことになった
のか、自分自身とまどっている。

広島のホテルにチェックイン。コンビニでなにか買い込んで、人生でもっとも
地味な元旦を送ることにするかと覚悟を決めていた。夕方、[ところ]の広島
着を知った友人が、タクシーを飛ばして手作りのおせちの重箱三段重ねを持っ
てきてくれたので、感動で泣きそうになりました。

突然決まった元旦の広島行き(その理由はとりあえず内緒ですが…)。正月を
広島で過ごしたのも[ところ]にとって初めてのことだった。

こうなったら、初めてのことをもっとやろう。原爆ドームから川を下って海に
出て、宮島(厳島神社)までの遊覧船がとてもいいと、Twitterで知り合って
何度か食事をしてリアル友だちになった、広島の不良中年風グラフィックデザ
イナーにすすめられていたのを思い出したのだ。

2日の朝、原爆ドームの船着場に行ってみたら、すぐ乗れたので行って来まし
た。これも[ところ]は初体験、河から見る広島の街はとても新鮮だった。厳
島神社といえば世界遺産だし、超メジャーだし、すごい人出だった。初詣は済
ませているし、地元ではない神社に初詣に行くのは[ところ]の主義に反する
ので、大鳥居を見て鹿たちに挨拶をして帰ったんですけどね。

さて、そのあと高松の実家で両親と新しい家族と過ごし、実家の近くの石清尾
八幡宮にはお参りに行った。今後は高松でもかなりな時間を過ごすことになる
ので、神様に年老いた両親の健康と新家族の健康をお願いをした[ところ]で
した。

東京に帰ると、シルクドソレイユで世界を回っている田口師永くん(短い時間
だけど東京に滞在することになっていたので)、所塾の主なメンバー、グラフ
ィックデザイナーのキヨマサくん、劇団アロッタファジャイナ主宰の松枝佳紀
くんら9人で新年会を開いたのだけど、楽しすぎました。

メンバーがバラエティに富んでるというのもあるんだろうな。キヨマサくん以
外はみんな所塾の塾生なんだけど(元塾生も含め)、CGアーティスト、シルク
ドソレイユのアスリート、建築の現場の人、ゲームのプロデューサー、WEBデ
ザイナー、もとSEで現在クリーニング屋店主など、普通では繋がらないメンバ
ーでしょう。共通項は[ところ]の写真が好きで、本気で写真作品を創りたい
と思っている、ということだけなのです。

もともとは3人の若者が、どうしても[ところ]に写真のアドバイスして欲し
い! と頼んできたことから始まったものですが、普段は友だちみたいに付き
合ってます。ワークショップとは違って、塾とか、ゼミとか、部活の混じった
ような感じなので、なにかに例えようがないから説明がむずかしい。まあ、わ
からなくてもいいんですが。

そうそう、去年の9月から写真雑誌で「キャパ」、スローフォトという見開き
の連載をしていますが、今発売中の号は福島で[ところ]なりに撮った写真で
す。こういう切り口の福島の写真はほかにないと思うので、ぜひ見てください。

それと、オランダの「ファインアートフォトマガジン」春号で特集が組まれま
す。[ところ]といえばいまや風景でしょうけれど、ここではヌードです。デ
ザイン進行中らしいので、詳細はまた追ってお知らせします。

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >

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■デジアナ逆十字固め…[122]
「521金環日食観察会」を全国に広げよう!

上原ゼンジ
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20120127140100.html >
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Facebookのタイムラインに次のような「近況」が流れてきた。

「所沢市では、市内の小中学生全てに金環日食を観察する機会があります。こ
の取組みを全国に広めたいです。『日食観察会@所沢』」

コメントの主は、天体望遠鏡や顕微鏡などのメーカーであるビクセンの社長の
新妻和重さん。ご自身のブログにリンクが張られており、今年の5月21日に見
られる金環日食について書かれていた。要旨は金環日食が見られるのは7時30
分ぐらい、ちょうど通学時間に当たってしまうため、きちんとした観察会をセ
ッティングして、子供たちに見せてあげられないだろうか、ということだった。

ビクセン本社のある所沢市では、校長会が理解を示してくれ、市内の全小中学
校で観察会が開催されることになった。できればこの取組みを全国に広めたい
という話だ。今年金環日食があるということは知っていたが、それが通学時間
に当たるということは知らなかった。

所沢市はお隣の市だが、残念ながら我がふじみ野市ではこのような動きはない。
しかし、うちの今年中学に上がる娘にもぜひ見せてやりたい。当日は彼女の誕
生日でもあるので、実現すればいい記念にもなるだろう。そう思うと私はいて
も立ってもいられなくなり、ふじみ野市役所に乗り込んで市長に直談判をした。

というような行動力は残念ながら持ちあわせていないので、市の広報にメール
をしてみた。でもそれではちょっと足りなそうだ。そう言えばふじみ野市の市
議会議員さんからFacebookでフォローをされていた。こういう時は議員さんに
陳情すればいいのだろうか? と思ってFacebookでメッセージを送ってみた。
するとしばらくして、次のようなコメントがタイムラインに流れた。

「全小中学校で『金環日食観察会』を実施したいと思います。みなさまどう思
いますか? ぜひ覗いてみてください。」

リンクは仙田さだむ議員のブログにつながっており、市に日食観察会の提案を
してくれたようだ。ありがとう仙田議員! あなたのことは忘れません。そし
てマーク・ザッカーバーグさんにも感謝します。

登校途中の子供たちが肉眼で太陽を見てしまうと危険だし、世紀の天体ショー
をじっくりと観るためにも、日食観察会が全国に広がっていくことを私も望み
ます。ビクセンでは社員が日食を見られるように、この日は金環日食休暇にす
るとのこと。子供ばかりではなく、大人だって見てみたいもんね。

「521金環日食観察会」を広めようという取組みに賛同していただける方は、
ぜひ、学校や市や議員さんやマスコミなどに働きかけをしていただければと思
います。金環日食休暇にして欲しい人は、社長さんに直談判してみてください。
当日は晴れるといいですね。

◇「521金環日食観察会」を全国に広げよう!
< http://www.zenji.info/column/eclipse.html >

◇日食観察会@所沢/びっくりビクセンBlog
< http://ameblo.jp/vixen/entry-11139843487.html >

●ついに「宙玉レンズ for iPhone」登場か?!

来月の頭にはカメラ関係のイベントである「CP+」と印刷、メディア業界のイ
ベントである「page2012」が開催され、期日がもろにバッティングしている。
私は両方とも顔を出そうと思っているのだが、CP+の方では間に合えば「宙玉
レンズ for iPhone」の発表をしたい。

これはギズモショップから声をかけて貰って製作中なのだが、試作が上がるの
がイベントの前ギリギリになってしまう。だから試作の出来が良ければ手にと
ってもらえるし、出来が悪ければアクリルケースの中に陳列。人様に見せられ
るようなものにならなければ、イメージ画の展示、という感じでしょうか。

この宙玉レンズは「ZENJIX」というブランドから出す予定。「ZENJIX」では3
カ月に一点ぐらい新製品をリリースして行きたいと、さっきSkype会議でギズ
モショップの社長が言ってたんだけど、本当にそんな展開になるのでしょうか
(笑)

でもこのギズモショップの清家英明社長はいろんなアイディアを持っているの
で、話していると凄く面白い。最近だとカメラ型のiPhoneケース「iCA」が発
売になり、けっこう話題になっている。これはただケースにカメラのデザイン
がプリントがしてあるわけじゃなくて、レンズ部分(偽物)が本当に出っ張っ
ていたりするので、かさ張って邪魔。だけどストラップを付ければ、首からぶ
ら下げられるようになるという冗談のような製品。

ファインダー部を覗いて撮影できたり、シャッターを押すと本当に写真が撮れ
るというところがけっこう楽しい。またこれからこのケースに取り付け可能な
フィルターやレンズ類がいろいろと登場する予定だが、その中の一つに宙玉レ
ンズもラインナップされており、iCAに宙玉レンズがねじ込み式で装着できる
ようになるはずだ。

他にも海外の変わったカメラやレンズを扱っているので、CP+に行かれる方は
ぜひブースを覗いてみてください。もしかしたら、私も商品説明をしているか
もしれません。

◇ギズモショップ
< http://www.gizmoshop.jp/ >
◇CP+
< http://www.cpplus.jp/ >

「page2012」は日本印刷技術協会主催で今年25回目を迎える老舗イベント。さ
まざまなメーカーやベンダー企業が出展する大規模なイベントだが、セミナー
では印刷、DTPの話ばかりではなく、電子書籍やデジタルサイネージの話など、
最新のネタもいろいろとある。

私は「電塾+年に一度のJPC合同大勉強会」というオープンイベントで、「個
別プロファイル解禁!?日本の印刷は専用プロファイルで上手くいく」という
話をさせていただく予定。これは昨年出版された「写真の色補正・加工に強く
なる〜レタッチ&カラーマネージメント知っておきたい97の知識と技」という
本を印刷した時の、カラーマネージメントワークフローに関する話。

紙質があまり良くない紙の場合、なりゆきで色は沈んでしまうというのが常識
ですが、その用紙の個別プロファイルを作成すれば、それなりに色はマッチす
るよ、という話。無駄な色校正も減るので、コストの削減にもつながります。
タダなので、興味のある方はぜひどうぞ。

◇「電塾+年に一度のJPC合同大勉強会」
< http://www.jagat.or.jp/PAGE/2012/session/session_detail.asp?sh=5&tr=10&se=45 >
◇「page2012」
< http://www.jagat.or.jp/PAGE/2012/ >

【うえはらぜんじ】zenji@maminka.com < http://twitter.com/Zenji_Uehara >
上原ゼンジのWEBサイト
< http://www.zenji.info/ >
Soratama - 宙玉レンズの専門サイト
< http://www.soratama.org/ >
上原ゼンジ写真実験室のFacebookページ
< https://www.facebook.com/zenlabo >

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■編集後記(01/27)

・ほとんど毎日、水汲みや買い物、図書館通いのため自転車を走らせている。
昨年後半から「自転車は車道を走るように」という原則を徹底させるため、警
察が取り締まりを強化していると聞くが、そんな実感はない。相変わらず歩道
は無法者の自転車天国だ。わたしは昔から原則として自転車で歩道を走らない。
凸凹が多くて走りづらいし、とにかく歩行者が邪魔だ(!?)。車道の左側を走
っていると、前方から自転車が来ることがよくある。堂々と右側を走って来る。
コノヤローと思う。お互いそのまま進めば衝突するが、直前でどちらかがコー
スを変えるからぶつかったことはない。もちろん、相手の方がルール無視なの
だから、こちらが道を譲る筋合いはない。粛々と進むべきである。前方に相手
を認めたら、自転車を道端ぎりぎりに寄せるようにして進む。相手もそうして
くる。こうなると意地のはりあいだ。壮絶なチキンレースとなる。図々しいの
はおばさんというのが定番だが、この場合、おばさんだけではなく、おじさん
もいるしJKもいる。頭の悪そうな若者もいる。車輪が触れ合う寸前で止まり睨
みあう、ってことはまずない。わたしは基本的にいい人なので(ホントか)、
2回に1回は譲ってしまう。だが、不愉快である。敗北感もある。いつも、これ
からは絶対に譲らんぞと決意する。昨日はうっかり気がつくのが遅れて、禿げ
頭じいさんにしてやられた。年長者に譲ったのだと自分を納得させ、今後はこ
んなミスは絶対犯さないと誓うのであった。           (柴田)

・十河さんは締め切りに遅れたことがない。どころか早入稿。/おかしい。後
記を書いたはずだったのに、ない。夢の中で書いていたようだ……。どんなネ
タだったか覚えてない……。/地元ネタ。天王寺というか阿倍野のユーゴー書
店が去年閉店していた。学生時代に入り浸ったお店。成人してからも行ってい
た。ここでどれだけの本を買っただろう。紀ノ国屋や旭屋、ジュンク堂のよう
なお店にも行くけれど、広すぎず品揃えの良いユーゴー書店は格別だった。83
年間の歴史に幕と聞いて、そんなに古くからあったのだと驚いた。Togetterに
よると、「教科書等の販売は新事務所で続けるみたいです」とのこと。写真が
いくつかあったので保存しておこう。東入口が好きだったよ〜。閉店前に一度
行っておきたかった。/「君行(きみいく)さんて名前やからユーゴー書店と
なったらしい。」知らなかった〜!            (hammer.mule)
< http://kaiten-heiten.com/yugo-syoten/ >
開店閉店。こんなサイトがあったとは。
< http://togetter.com/li/224286 >
そうだった。向かいにも書店があったよ! よくハシゴしていた。

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