2011年3月11日金曜日

写真を楽しむ生活[#1896] 情報特集

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日刊デジクリ[#3025] 爽やかだった青年も堕落するか?

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.3025    2011/03/11.Fri.14:00.発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 12419部
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        《食い物が 食われまいとて しがみつく》

■映画と夜と音楽と…[498]
 爽やかだった青年も堕落するか?
 十河 進

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■映画と夜と音楽と…[498]
爽やかだった青年も堕落するか?

十河 進
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110311140200.html >
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               〈天使を誘惑/アウトレイジ/沈まぬ太陽〉

●三浦友和は正統的な二枚目で山口百恵より8歳も年上だった

あれは1974年の5月頃だったと思う。人気絶頂だった山口百恵の初主演映画の
相手役を公募する新聞広告が全30段で掲載された。その広告を見てTの中学か
らの友人が応募したという話を聞いた。僕はTと高校で一緒になり、ふたりと
も同じ大学に入って東京で住んでいた。Tの友人も上京していて、新國劇の研
究生をしていた。

当時、新國劇には辰巳柳太郎と島田正吾の両巨頭がいた。辰巳柳太郎の付き人
だった緒方拳は劇団を離れテレビで人気者になっていたが、彼に続く若手の若
林豪や石橋正次などはまだ在籍していた。その数年前に「あしたのジョー」
(1970年)が辰巳柳太郎の丹下段平、石橋正次の矢吹丈、亀石征一郎の力石徹
という新國劇の役者で映画化されたばかりだった。

Tの友人がなぜ新國劇の研究生になったのかは不明だが、もしかしたら「あし
たのジョー」実写版を見たからかもしれない。しかし、新國劇は時代劇であり
立ち回りが見せ場の芝居ばかりである。池波正太郎だって、新國劇の座付作者
だったのだ。「名月赤城山」の国定忠治や「春雨じゃ濡れてゆこう」のセリフ
で有名な「月形半平太」などが、新國劇の十八番だった。

Tの友人だった男とは数度会っただけだから、今ではおぼろげな記憶しかない
のだけれど、印象としては中村勘九郎みたいな顔をしていた。若いくせに少し
老けていて(好意的に言えば老成した感じで)、14歳でまだ幼ささえ残る山口
百恵の相手役としては相応しくないなと思ったことを覚えている。

当時、大学4年生にはなっていたが、僕も山口百恵のファンだった。何しろ僕
は「としごろ」でデビューした山口百恵とデパートの屋上で握手したことがあ
るのだ。その日、僕は何となくデパートの屋上のベンチでボーっとしていたの
だが、たまたま新人歌手のプロモーションが始まった。「としごろ」はヒット
しなかったが、2曲目の「青い果実」がきわどい歌詞で話題になった。

だから、山口百恵の初主演映画の相手役募集広告を見たとき、一瞬、僕も応募
してみようかと血迷ったのだが、たぶんろくな芝居ができないだろうと思い直
し、実行に移すまでには至らなかった。しかし、その一ヶ月ほど後、僕はTの
友人が応募したと聞いて、少し呆れたのだった。

数ヶ月経った頃だったろうか。三浦友和という若い俳優が相手役に決まったと
いうニュースが流れた。「三浦友和?」と僕の頭の中にランプが灯った。だっ
てプロの俳優じゃないか、と僕は公募はインチキだったんだと思った。考えて
みれば、Tの友人のような役者の卵も多く応募しただろうから、新人俳優の三
浦友和が応募していても不思議ではなかったのだ。

しかし、オーディションということが一般的ではなかった頃だから、僕は公募
で話題を盛り上げておいて、裏でそれなりに実績のある俳優をキャスティング
したんじゃないかと疑った。三浦友和はすでにテレビの「剣道一本」(「柔道
一直線」の剣道版みたいな30分ドラマ)で主演していたし、その後、僕がよく
見ていた「燃える兄弟」というシリーズドラマにも出ていた。

その年の暮れに「伊豆の踊子」(1974年)が公開になり、監督の西河克巳が
「山口百恵が初主演で素人同然だから、せめて相手役には実績のある俳優を…」
と望んだという話が伝わってきた。それはそうだよなあと僕は納得し、「伊豆
の踊子」を見にいった。三浦友和は正統的な二枚目で年令は23歳。山口百恵よ
り8歳も年上だった。三浦友和が同い年だと知り、「応募しとくんだったなあ」
と、僕は心の隅で少し後悔した。

●百恵友和コンビの次作が「天使を誘惑」だと知って驚いた

三浦友和は、1975年に5本の映画に出ている。「絶唱」「陽のあたる坂道」
「青い山脈」「阿寒に果つ」「潮騒」である。「陽のあたる坂道」は檀ふみ、
「青い山脈」は片平なぎさ、「阿寒に果つ」は五十嵐じゅんが相手役だったが、
「絶唱」「潮騒」は山口百恵とのコンビだった。この年、山口百恵とはテレビ
シリーズ「赤い疑惑」でも共演した。

その後、三浦友和は人気絶頂の青年俳優として、トウがたった加山雄三に代わ
り、東宝の青春映画の主役を担っていく。同じ頃に東宝で主役を張っていたの
は、草刈正雄だった。彼は二代目若大将として文字通り加山雄三の跡を継いで
いたのである。その頃、僕は社会人になり、映画館へ通う時間が少なくなった
から、当時の彼らの映画はあまり見ていない。

僕が三浦友和主演の映画を意識して見にいったのは、岡本喜八監督の「姿三四
郎」(1977年)である。ヒロインは秋吉久美子。岡本喜八映画では常連の仲代
達也が師匠の矢野正五郎を演じた。宿敵・檜垣源之助は中村敦夫である。すで
に木枯らし紋次郎の主演で有名俳優になっていた頃だと思う。

ところが、三浦友和はまともすぎて、あまり面白い俳優ではなかった。顔が端
正すぎて毒がない。演技は一直線。どこにも屈折がない。「伊豆の踊子」のと
きは、農民たちからも賤民とさげすまれる旅役者一家の少女に心惹かれる、一
高生(当時としては超エリートだ)を静かに演じ、なかなかいいじゃないかと
思ったけれど、「姿三四郎」のハイライトである池の杭にしがみついてひと晩
を過ごし、夜明けに蓮の花が咲く音で何かを悟るシーンの深みが表現できなか
った。

彼の初期の出演作は、ほとんどリメイク作品だった。「伊豆の踊子」や「春琴
抄」(1976年)といった文芸作品はもちろん、「絶唱」には舟木一夫版があり、
「陽の当たる坂道」には石原裕次郎版があった。「泥だらけの純情」は、吉永
小百合と浜田光夫の日活作品が先行している。

しかし、リメイクのネタが尽きたのか、あるいは百恵友和コンビの親密さが公
になり、少し不良性のある物語にしてもいいと制作側が判断したのか、非行少
年映画の巨匠と僕が呼んでいた藤田敏八を起用した「天使を誘惑」(1979年)
が公開になった。同棲中の若い男女の話である。ヒロインが中絶するエピソー
ドもある。

当時、僕は高橋三千綱の小説を愛読していた。単行本は一冊めの「退屈しのぎ」
からずっと買っていた。「彼の初恋」「怒れど犬」「葡萄畑」「九月の空」な
どだ。そして「天使を誘惑」が出たとき、高橋三千綱らしいなと僕は苦笑した。
芥川賞を受賞したばかりなのに、黛ジュンの有名なヒット曲「天使の誘惑」に
ひっかけたタイトルの小説を出す軽さが僕は好きだった。

僕は百恵友和コンビの次作が「天使を誘惑」だと知ったとき、少し驚いた。主
人公は、だらしなく生きているアルバイト学生である。優等生的な真面目さは
なく、しらけた気分でドロップアウトしているのでもない。中途半端な存在で
ある。ヒロインの恵子も山口百恵がそれまで演じてきた役柄とは違い、ごく普
通のOLだった。

そんな物語を藤田敏八監督が監督することには期待した。藤田監督は前年の
「帰らざる日々」(1978年)で復活していたし、しらけた男女の中途半端な生
活を描けるとしたら藤田敏八以外にはいなかった。だが、百恵友和コンビには
やはり毒がなかった。ダークサイドがない。二人がいるところには、いつもま
ばゆい陽光が当たっていた。三浦友和の爽やかすぎる容姿が、暗さを感じさせ
ないのだった。

●三浦友和は何に出ても三浦友和だったし不器用な演技者だった

高校時代、三浦友和はRCサクセションの忌野清志郎と同級生で、仲がよかった
という話は今ではかなり有名になっている。僕も彼らと同じ時代を生きてきた。
岩城滉一、柴田恭兵も同じだと言えば、何だかかっこいい人が多いようにも思
えるが、小説家の浅田次郎も同じだから一概には言えない。この歳になると外
見には大きな違いが出て、老人に見える人もいる。

しかし、三浦友和は変わらない。髪型だってずっと同じだ。フサフサしている。
最近は、息子が俳優として活躍しているというのに、そして還暦を迎えようと
しているのに、イメージは昔のままだ。大林宣彦監督の「なごり雪」(2002年)
を見たとき、あまりに変わっていないので、何となく安心した記憶がある。

しかし、「転々」(2007年)では妻を殺してしまった強面の取り立て屋を演じ
て新境地を開き、「沈まぬ太陽」(2009年)では卑劣な憎まれ役を演じて様々
な映画賞にノミネートされ、北野武監督の「アウトレイジ」(2010年)ではつ
いに究極の悪を演じて、真摯そうな二枚目顔の裏にある底知れない権力への渇
望を感じさせた。

三浦友和は、何に出てきても三浦友和だったし、不器用な演技者だと思われて
いた。爽やかさが、演技の幅を広げる邪魔になっていたのだ。しかし、それを
逆手にとって彼は悪を演じた。俳優生活40年、不器用な演技者がいつの間にか
ある高みに昇っていた…。「沈まぬ太陽」「アウトレイジ」の三浦友和を見る
と、そんな思いが湧き起こってくる。

かつて、彼もイメージチェンジを試みたことがある。暴力とセックスを散りば
めたハードロマンの作家として勝目梓が人気があった頃、彼の小説を原作とし
た「獣たちの熱い眠り」(1981年)に三浦友和は主演した。監督は松田優作と
組んだ「遊戯」シリーズで人気が出て、その後、角川映画の「蘇る金狼」(19
79年)や「野獣死すべし」(1980年)を撮っていた村川透だった。

しかし、三浦友和は松田優作にはなれなかった。メーキャップで野性味を出し、
視線を鋭くし、肌の色を焼いた三浦友和だったが、野獣のイメージからは遠か
った。しかし、それから30年、「アウトレイジ」の三浦友和は、同じようにメ
ーキャップで顔をどす黒くしながらも、大組織の頂点に立つ会長に仕える若頭
の貫禄と卑劣さを見せてくれた。

「アウトレイジ」は、不思議なヤクザ映画である。ヤクザ組織はピラミッド社
会だ。頂点に山王会本家の会長(北村総一朗)が君臨する。その本家若頭の加
藤が三浦友和だった。会長と親子の盃をした直系組長の集まりがあり、その帰
りに加藤は池元組組長(國村隼)を呼び止め「村瀬とつるんでるそうじゃねぇ
か。会長が怒ってるようだぜ」と耳打ちする。

そこからすべての事柄が動き出す。池元は若頭の小沢(杉本哲太)と子分の大
友組組長(ビートたけし)に相談し、大友が「じゃあ、村瀬組の事務所に拳銃
でも撃ち込みますか」と言うと、「村瀬組ともめてると本家に思わせるくらい
でいいんだよ」と答える。池元と村瀬(石橋蓮司)は兄弟盃をしている中だか
ら、大友にとって村瀬は叔父貴になるのだが、そんなことは斟酌しない。

やがて大友組が村瀬組に仕掛けた些細なトラブルが、ヤクザ社会のメンツや親
子盃や兄弟盃の関係、それに縄張り争いもからんで、どんどん抜き差しならな
い事態にエスカレートしていく。その経過を北野監督はじっくり描く。血なま
ぐさい場面が続き、暴力に溢れたシーンばかりだが、その面白さに引き込まれ
る。怒鳴り声と「バカヤロー」ばかりが飛び交う。

北野武映画ではおなじみだと言えばおなじみだが、「ソナチネ」(1993年)
「BROTHER」(2000年)とはまた違った面白さを持つヤクザ映画になった。こ
こでは人間社会の本質を、ヤクザ社会という極端な典型を借りて描き出した感
じがある。実社会ではミスをしても殺されることはないが、ヤクザ社会では脱
落することは殺されることなのである。

小日向文世が演じたのは大友の学生時代のボクシング部の後輩で、暴力団担当
の刑事である。大友を「先輩」と呼び、警察の情報を流し謝礼をもらっている。
同時に彼は本家の加藤ともつながっていて、情報を提供し定期的に謝礼をもら
っているのだ。この悪徳刑事の存在が「アウトレイジ」をさらに面白くしてい
る。

●三浦友和の年を重ねた表情に僕自身の精神の履歴を見た

三浦友和が憎々しげで卑劣な出世主義者を演じたのが「沈まぬ太陽」だった。
主人公(渡辺謙)が組合の委員長、三浦友和は副委員長である。賃上げの団体
交渉で渡辺謙はスト通告をし、要求が受け入れられない場合は本当にストに突
入させるつもりだった。だが、現実主義者の三浦友和はスト突入の意志はない。

やがて本気でストをやろうとした渡辺謙は上層部に疎まれ、懲罰のように僻地
の海外勤務に追われ、10数年も日本に帰ってくることができない。主人公の側
から見れば不当労働行為だが、その後の組合は様々に分裂し、あるいは御用組
合までできて、彼の転勤命令を撤回させることはできない。

一方、三浦友和は本社で着実に出世をしていく。渡辺謙が日本に戻れないのは、
彼の画策でもあるようだ。かつて盟友だった男は、主人公を邪魔者扱いにする
出世主義者になっていく。三浦友和の風貌が誠実そうに見えれば見えるほど、
彼の卑劣さが際だっていくという役だった。この役で、キネマ旬報助演男優賞
を受賞した。

彼が演じた国民航空の取締役は卑劣な裏切りをする男ではあったけれど、現実
主義者であり、主人公に「もっと現実的になれ」という忠告もするし、「詫び
を入れれば日本に戻れる」という取引条件も差し出す。しかし、主人公は妥協
せず、謝罪を拒み、そのため10数年も島流しのような海外勤務に就かされる。

原作者の山崎豊子は、実際の事件を取材してフィクションの形で書く作家だが、
この日本航空をモデルにした「沈まぬ太陽」も登場人物はほとんどモデルがい
るらしい。だが、物語は主人公サイドに寄りすぎているのではあるまいか。僕
は長く労働組合活動を経験したから思うのだが、労使の対立、乱立する組合間
の対立では、それぞれの言い分は「藪の中」であり、誰が正しいと断言するの
はむずかしい。

「沈まぬ太陽」の主人公は筋を通し、自己の信念のために妥協せず、会社では
不遇だったが、辞めることは敗北だと言い聞かせて勤め上げる。「沈まぬ太陽」
は彼の物語だから、彼の言い分は正しく観客にも立派な行動だと共感を持つよ
うに描かれている。しかし、現実に彼のような人間がいたら、巻き込まれた組
合員たちを不幸にし、家族を不幸にすることもある。

労使交渉は、結局、どこで妥協するかである。要求が100パーセント通ること
はあり得ない。いつかは妥協しなければならないのだ。主人公は強硬派でスト
決行もやむなし、と決意するが、ストは脅しに使っているうちはいいが、実際
に突入したら労使関係は泥沼になると現実派の三浦友和は考えたのだろう。そ
れは、彼自身の保身のためではなかったはずだ。

組合内部の対立の要因は、ほぼ決まっている。ストを背景にして厳しく闘うべ
きだと主張する急進派、いや会社を潰したら元も子もないと穏便な交渉をしよ
うとする現実派の対立である。この急進派と現実派にはそれぞれ無数のグラデ
ーションがあり、どこまでいっても対立の要因は払拭しない。

しかし、本社での地位が上がっていくに従って、三浦友和の判断は会社の利益
を優先し、自分のポジションを守ることに絞られていく。その変化が僕には面
白かった。何となく僕自身の現実と精神の履歴を辿るような気もした。僕も50
近くまで組合員だったし、委員長も経験したし、出版労連の役員としてあちこ
ちの労働争議に関わってきた。

そして10年ほど前に組合を抜けた僕は、その後、総務に異動し労務担当になっ
た。会社側の組合との窓口である。労使交渉では経営サイドに座る。先日、僕
は出版労連時代の仲間(その中には元出版労連委員長もいる)から「出版人の
映画の会」に久しぶりに誘われたのだが、僕は欠席のメールを出し「今では労
務担当です。組合をいじめています」とコメントを加えた。

僕が労務担当になったとき、「ソゴーさん、人が変わった」と言った組合員が
いたという。そんな風に見えたかもしれないなとは思うが、言い訳を許しても
らえるなら僕は己の仕事をまっとうしただけだ。もっと厳しい言い方をすれば
「組合出身の労務担当だからと言って何か期待するのがおかしい」のである。

しかし、それでも自分のやってきた履歴は消せないし、否定しているわけでは
ない。僕自身は変わったつもりはないが、古い組合仲間に「今では組合をいじ
めてます」と冗談めかして書くほどには、心の底で忸怩たる想いを抱いている
らしい。それを、後ろめたさというつもりはないし、そんな感情ではない。ど
ちらかと言えば「ああ、遠くまできてしまったなあ」と過去を振り返って抱く
感慨に近い。

僕が「沈まぬ太陽」の国民航空の役員として登場した三浦友和の年を重ねた表
情に見たのは、自分のそんな気持ちだったのかもしれない。会社の利益を考え
れば、働いている人には我慢してもらうこともある…。どんな組織にも、耳に
痛いことを言う人間は必要なのだと痛感する日々だが、働く人間に我慢を強い
る以上、己の保身だけには走るまいと言い聞かせている。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com < http://twitter.com/sogo1951 >

カミサンの手術に立ち会った。2時間かかったが、その間、家族待合室で本を
読んでも頭に入らない。最近は病院内でも携帯電話が使えるので、ポケット
Wi-FiをとばしてiPadでメールチェックしたり、ツイッターをチェックして時
間を潰した。Gメールで会社のメールも読めて返信できるので便利でしたねえ。

●306回〜446回のコラムをまとめた「映画がなければ生きていけない2007-20
09」が新発売になりました。
< http://www.bookdom.net/suiyosha/1400yomim/1447ei2007.html >
●305回までのコラムをまとめた二巻本「映画がなければ生きていけない1999-
2002」「映画がなければ生きていけない2003-2006」が第25回日本冒険小説協
会特別賞「最優秀映画コラム賞」を受賞しました。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4880651834/dgcrcom-22/ >

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■Otakuワールドへようこそ![135]
ドイツ人と味わう新鮮な日本:抵抗する料理

GrowHair
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110311140100.html >
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イタリアの展示の準備でばたばたしているさなかに、突然、ドイツからのお客
人。日独伊といえば、高校時代、社会科系の科目(特に世界史)で大量の赤点
を連ねた私には詳しい事情は分かりませんが、同盟を組んで無謀な戦(いくさ)
をしかけた負け組仲間。運命的な何かを感じます。手厚くおもてなしするであ
ります。

●いきなりこき下ろされる日本の観光地

「やっ、どもっ♪ わたし、ドイツ人。デザイン学校の生徒なの。2日後には
東京に行くんだけど」って感じで始まるメールが来たのが、2月22日(火)。
ニュアンスを汲んで訳してみたつもりだが、原文は、とってもキャピキャピし
た英語だ。「サイト見たわ。写真素敵ね。特に林美登利さんの人形。意識がブ
ッ飛んだわ」。コンタクト取りたい由が書かれ、さらに「東京でそのテの人形
が見れる場所を教えてくれると嬉しいわ。典型的な観光地みたいなクソにはう
んざりなの」。

く、クソですかぃ。まあ、わが国ではそこかしこから大地が大きめのをひり出
して、ほかほかと湯気を立てたりしてますけど。近づくと卵が腐ったようなニ
オイがしたりしますな。一番でかいのを富士山と申します。メールの最後にオ
リヴィアと名乗っているが、もうこの時点で私の中では「新世紀エヴァンゲリ
オン」の惣流・アスカ・ラングレー決定。

美登利さんの人形は新宿のマルイワンで最新の2体が展示中だったのだが、タ
イミングの悪いことに23日(水)までだ。その後は、個展に向けて制作に注力
したいとのことで、ほとんど展示の予定を入れていない。美登利さんに「ファ
ンレター来たよ」とメールしてみる。すると、マルイワンでの展示は浅草橋の
パラボリカ・ビスがプロデュースしている関係で、終わった後は、いったんそ
この倉庫に引き上げるという。展示はしてないけど、美登利さん立会いの下、
ちょこっとお見せするくらいは可能なんではないか、との返事。

じゃあ、26日(土)にパラボリカ・ビスで会いましょう、という話になった。
ところが、美登利さんが確認の電話を入れてみると、2体の人形はパラボリカ
ではなく、『夜想』の編集室のほうに戻るそうで。仕方がないので、黒蜘蛛ち
ゃんを家から持ってきてくれるとのこと。いやぁ、ファンサービスも、そこま
でしてもらっちゃ悪いなぁ。

オリヴィアさんは「奇妙で暗鬱なアートが見たい」とのことで、「絵はマーク・
ライデン(Mark Ryden)が好き。スプラッタの大ファンで、特に三池崇史とロ
ブ・ゾンビ(Rob Zombie)が好き」という。だったら、少女主義的水彩画家た
まさんの絵はぜーったいに好きになるはず。銀座のヴァニラ画廊で個展を開催
中だ。薦めておこう。そういう嗜好の外国人って、なんとなく、タトゥー入れ
てそうだなー、という気がする。入れててもいいけど。

オリヴィアさんと私は、26日(土)の14時にJR浅草橋駅東口改札で会って一緒
にパラボリカへ行き、美登利さんは直接行くという話になった。「会ったとき
分かるような特徴は?」と聞かれ、セーラー服着てる写真を送ると「キャハハ
ハ……。日本一のベストドレッサーだわ」。向こうからも写真を送ってきたが、
顔から足が生えてるみたいにみえる上からのアングルで、これで顔が分かるか
いっ、というものだった。浅草橋まで自力でたどり着けるかどうかについては、
まったく心配していないふうであった。……と、ここまでは前回の終わりに簡
単に書きましたね。

●待ち人、来たらず

最近は小型の無線電話機を持ち歩いている人が多いみたいだけど、このときは
私もあると便利かなぁ、とは思った。せめてiナントカ、とか。私が浅草橋駅
に着いたのは、14時10分前。オリヴィアさんは、まだ来ていない。昼ごろ起き
て、何も食わずに出てきたので、腹が減ってる。ちょっと歩いてコンビニでお
にぎりを買って、その前で立ち食いして、戻ってきたら、14時を1分過ぎてい
る。けど、まだ来ていない。

14時半になってもまだ来ない。その日の朝に、「無事、日本に着いた。じゃ、
後ほどねー」というメールをもらっている。おかしい。東京のどっかで迷って
いるのか? 近くの漫画喫茶に行ってメールが来てないかチェックしてみるが、
来ていない。駅に戻ってもまだ来ていないので、もう一度漫画喫茶へ行き、16
時ごろまではいるからパラボリカへ電話ちょうだい、とメールし、パラボリカ
へ向かう。

着いたのは、15時近くになっていた。美登利さんによると、30分ぐらい前に、
外人さんが一回りして出て行ったという。その人がそうだったのかしら? と。
私は、違うんじゃないかなー、と。日本に来るのは何回目か知らないけど、自
力でここを見つけるのは難しいんじゃないかなぁ。美登利さんは、これのため
にわざわざ黒蜘蛛ちゃんを持ってきてくれたのに、空振りに終わってしまい、
非常に申し訳ないことになってしまった。

その日の夜20時ごろ、オリヴィアさんからメールが来た。指定の時間に指定の
場所にちゃんといたという。れれ? じゃあ、わずか1分の間に入れ違ったの
か? いや、30分は待ったという。それからパラボリカに行ったけど、そこに
も私はいなかったので、あきらめたという。美登利さんが見たのは、やっぱり
オリヴィアさんだったのか。きれいな人だったって言ってたなぁ。

何回かメールをやりとりして、最後に謎が解けた瞬間、血の気が引いた。あ。
俺じゃん。間違いの元凶。東口と書くべきところを、西口と書いてる。しかも
間違いに気づかず、西口西口と何回も確認メールを送っている。そりゃ、あっ
ちとこっちで待ちぼうけするわな。なぜそんな間違いをしたのか、自分でもよ
く分からないんだけど、頭の中で地図が逆さになってたっぽい。「西も東も分
からん」のは俺だったか。両方に平謝り。笑って許してくれたけど。ああああ
ああああ。

●だいたいイメージどおりだった

次なるお薦めポイントはゴシックバー "TwoFace" だ。飲み屋街のはずれの地
下にあって、照明はろうそくだし、ヨーロッパのどっかの廃城の地下室かいね、
って感じの美術品・装飾品いっぱいの内装だし、けっこう怖い。来る人も、身
体のどこかに穴が貫通してたり、墨が入ってたり。ヒゲが伸び放題だったり。
きっと気に入ってくれるに違いない。

今度はちゃんと会いましょうってことで、3月2日(水)22時に中野駅北口で待
合せ。映像の寺嶋真里さんも来てくれるという。さらに、以前よく行っていた
メイドバーのメイドさんをしていたkさん。私はkさんが辞めてからはぱったり
行かなくなってしまった。それと、今でも常連のH氏。

10分前に着いて、動かずに待っていると、今度はちゃんと会えた。あ、なるほ
ど。美登利さんがきれいな外人さんって言うわけだ。写真では東洋人かと思っ
たが、実物は西洋人。モノクロだったので髪の色は分からなかったけど、少し
暗めのブロンド。口角がぴっと耳のほうに上がっていて(日本人って下がって
るよね?)、スマイルがかわいい。

みんな揃ったところで、TwoFaceへ。なんと、日本に来るのは初めてだという。
ドイツの都市なんてほとんど知らないので、出身地を聞くのもおずおずとだっ
たが、生まれはミュンヘンで、今は、デュッセルドルフに住んでいるという。
デュッセルドルフ! そこなら知ってる! 行ったことあるっ!

勤めてる会社の、ヨーロッパ方面の営業拠点がそこにあって、'04年6月1日
(火)、出張で行ったのであった。翌日にはオランダのアイントホーフェンに
ある会社を訪問して、英語でプレゼンすることになっていることも特に気にな
らず、大量の水が静かに速くずんずん流れるライン川のほとりにある広場で、
今にも暮れそうに見えつつ21時ごろまで暮れない夕日をぼーっと眺めながら、
これどうすんだよ、っちゅうぐらいの山盛りのポテトをちょこちょこつまみつ
つビールを飲み、くつろいでたよなぁ。

オリヴィアさんは、そうとう飲めるクチのようで、日本酒をクイクイと。ご先
祖は盗賊騎士(robber knight)だったらしい。戦いがあるときは鎧を着て馬
に乗って戦場へ赴くわけだが、普段はその武装を利用して山賊を兼務。それ、
騎士道としてどうよ? って商売が実際にあったんだね。やっぱりタトゥー入
れてるし。背中に。ちょっと見せてくれとは言いづらいあたりだけど、寺嶋さ
んったら、しっかり見せてもらってるし。

夢の中で、これは夢だと気がついて、その夢をコントロールできるようになる
ことが可能なのだという。それは訓練によって身につくらしい。それができる
ようになると、死後、次に何に生まれ変わるか、自分で選べるようになるとか。
そこまで行き着くには5段階の訓練があって、うんぬんかんぬん。東洋の思想
っぽいけど、初めて聞いた。

日本にいるうちに、蛸の踊り食いというのを経験してみたいという。そんなの
あるんか? 生でなら食うが、生きたままは食わんぞい。「オールドボーイ
(Old Boy)」という映画にそういうシーンがあったのだそうで。そういうの
があることは知ってるという人はいたが、どこで食えるのかまでは知らないと
いう。

1時ごろまで飲んで、お開きとなった。後で調べると、「サンナクチ」という
韓国料理だ。「サン」が「生きてる」で、「ナクチ」が「蛸」。YouTubeにけ
っこう動画が上がっている。うわーーーっ!!! 逃げちゃだめだ。

●食っているものに吸盤で吸い付かれるという新体験

というわけで、食いに行こうという話になった。3月6日(日)の夜。新大久保
にある海鮮系の韓国料理店「東海魚市場」がよさそうだ。その前に渋谷の「マ
リアの心臓」へ。駅前ではスマイル党のマック赤坂氏がスマイルしている。

私はマリアの心臓へは何回か行っているが、今回は、天野可淡さんのドールが
10体ほどに増えている。四谷シモンさんや恋月姫さんなど、大御所クラスの作
家さんたちの人形が、ところ狭しと展示されている。中川多理さんの、襦袢を
着たほぼ等身大の少女の人形は、べちおさんが見たらきっと惚れちゃうに違い
ない。

銀座の「ヴァニラ画廊」でのたまさんの個展は、平日に一人で行ったという。
やっぱりよかったようで、画集を買ったという。けど、たまさんご本人は不在
だったそうで。私が最終日3月5日(土)に行ったときは在廊していて、買った
画集に女の子の絵を描いてもらっていた。オリヴィアさんが買ったのと別の画
集だったので、それを差し上げた。

さて、いざ、新大久保へ。かつては日本有数の物騒な地帯だったこの街も、健
全で安全になったなぁ。大学時代、公園で将棋を指してるおじさんたちがいて、
眺めてたら仲間に入れられちゃったことがある。そこで知り合った三上さんは、
その界隈に住んでいる。ある朝、近所を散歩していると、横の家の窓ガラスが
バリンと割れて、突き破って飛んできたナイフが目の前にころんと転がったと
いう。

タイ人だったかの女性が二人で住んでいて、喧嘩になって、一方が他方にナイ
フを投げつけたら、外れて、そういうことになったのだという。まあ、そうい
う街だった。夜になると、コロンビアから来たという金髪碧眼ボインボインの
おねーちゃんたちが道に立ち、カタコトの日本語で「ワタシ、パンツはいてな
いのー」とか言って、客を引いていた。個人的な嗜好を言わせてもらえば、は
いてたほうがいいけどなぁ。

大久保通りを歩いていると、反対側の歩道には、若い女性たちの長い列ができ
ていて、先頭にはアイドルっぽい男性3人組がいて、サインかなんかしていた。
平和だ。大久保通りから職安通りに抜ける、ラブホテル街の細い路地も、今は、
かつてほど恐くはない。つーか、我々がいちばん怪しくないですか?

その店は、満席だったが、脇に寄せてあったテーブルと椅子を引っ張り出して、
席を作ってくれた。ちょうど横の壁には、かつて、サンナクチのことでこのお
店がテレビで放送されたことが書かれたポスターが貼られている。写真入りで。
後で頼むことにして、最初は普通のものから。刺身盛り合わせとか、ユッケジ
ャン(生肉だけど)とか、イカサラダとか、キムチとか。

店で出してくれたタダで飲み放題のお茶は、あんまりお気に召さなかったよう
で。ウーロン茶なんだろうけど、ほうじ茶のような味がする。ほうじ茶を説明
すると「うん、確かに葬式の味だ。生きてる者の飲み物じゃないよ、これ」と。
機械油の香りがするとか、なんとかかんとか……。そういう強気発言が惣流ア
スカラングレー……。

ドイツ料理で美味いのは、シュニッツェルだという。あ、それ、聞いたことあ
るぞ。「そうだ、京都行こう」でおなじみのJR東海のコマーシャルで使われて
いる "My Favorite Things" という歌の歌詞で、私の好きなものを列挙した中
に "schnitzel with noodles" という一節があって、それはどんなものか気に
なってたのだ。

豚肉にパンの耳の粉をつけて生卵に通して油で揚げたもの、という描写からは、
トンカツしか思い浮かばないんだけど。麺を付け合せるのは、ぜんぜん合わな
いぞー、それ、美味くないからー、と笑っていた。たいていはポテトだという。
シュニッツェルと似たもので、中にハムとチーズが入っているのが非常に美味
く、コードンブルー(cordon bleu)というのだそうだ。今、調べてみると、
フランスのものっぽいけど。

あと、ブレッツェル(brezel)という焼き菓子。白ソーセージは午前中に食べ
るものなんだとか。クヌーデル(knodel:o の上に点が2つ)はじゃがいもま
たはパン粉の団子。ビールはAugustinerとHellesがとにかく美味いから飲んで
みなさい、と。

オリヴィアさんは、一度は医大に受かって、3〜4学期は通ったけど、合わない
ことが分かって中退したという。で、アート系へ転向。皮の代わりに肉を使っ
て、ブランドもののハンドバッグもどきを作ったりしたとか。う、そういうの、
私の好みとはちょっと合わないなぁ。ブランド物を追いかけてキャーキャー言
ってるやつらは、知性の足りない浅はかなやつらに決まってる、という批判精
神それ自体が、分かりやす過ぎるステレオタイプで、つまらなく感じるのだ。

イタリアがアートの国、フランスが愛の国、といった大雑把なイメージからす
ると、ドイツは糞真面目な哲学と工業の国というイメージがあるのだが、ドイ
ツのアートってどうなんだろう。ドイツ人のアーティストって、一人も思い浮
かばないんだけど。クルト・シュヴィッタース(Kurt Schwitters)とヨーゼ
フ・ボイス(Joseph Beuys)をあげてくれたけど、すまぬ、知らぬ。オリヴィ
アさん自身も認めていた、「ドイツでは爆弾と車にばかり国家予算を使って、
アートにはちっとも使わん」と。

前置きが長くなったが、そういう経緯を経て、48年間生きてきた人生で初めて、
ついこの前までは存在すら知らなかった、蛸の踊り食いといういものを食する
ことになるのである。ほんっと、人生何が起きるか分からんわぁ。

白い皿に、付け合せも何もなく、それだけ載って出てきた。ぶつ切りにされた
蛸の足たちが、それ自体独立した生き物のように、うにょうにょうにょうにょ
と元気よくうごめいている。動物の死体にたかったうじ虫の群れを連想させる
ものがあり、これはちょっといただけない。いただきます。

箸でつまもうとすると、吸盤でしっかりと皿にしがみついて離れない。
  食い物が 食われまいとて しがみつく
引っ張っても取れないものは、横に平行移動させて、皿のふちから取る。する
と今度は箸にしがみつくのではなく、もがいて逃げようとする。うっかり落と
すとテーブルの上で元気よくのたうち回る。もう面倒くさくなって手でつまむ。

ごま油にさっとつけて、口へ。この期に及んでも、まだ観念しない。口の中へ
吸盤で吸いつく力がけっこう強い。噛んでもまだ吸いついてくる。味は、なじ
みのある新鮮な蛸刺し。美味いっ。ここらでやっと食い物になってくる。けど、
オリヴィアさんは、飲み込んだやつがのどに吸いついたと言ってるし、なんだ
か腹の中でもまだ動いているような気がして落ち着かない。

オリヴィアさんいわく「ラーメンなんてもう退屈で食えないわね」。いや〜、
その後も、たとえばうどんを食ってるときなんかに、「もしこれが動いたら」
なんて、ついつい想像しちゃったりして、けっこうトラウマになってるんです
けど。

あ、忘れてた、これは言っておかなきゃ。日本人はみんな、すごーく親切だっ
て。道に迷ってても素通りしちゃうけど、聞くとあらゆる手段を使って懇切丁
寧に教えてくれるって。それはめちゃめちゃ誇っていいと思う。けど、サラリ
ーマンはおもちゃの兵隊みたいで怖いって。「個」の気配をほぼ完全に消し去
った人々の群って、ものすごい恐怖心をもよおすらしい。北朝鮮うんぬん言っ
てる場合じゃないぞぉ。経済や産業方面では「ジャパン・パッシング」とか
「ジャパン・ナッシング」と言われて、存在感の限りなく希薄な日本だけど、
文化や芸術や人には、そうとうの興味をもってくれてるように感じる。手を振
ってきたら、振り返さなきゃ。

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp

カメコ。蛸の衝撃が強すぎて、それ以外に最近何があったのか、霞んで思い出
せない。イタリアの展示の準備は、全体的には着々と進んでいるが、私の展示
物の準備だけが大幅遅れ。やばいやばいやばいやばいやばい。寺嶋真里さんの
映像、清水真理さんの人形、中村キョウ(漢字では[走喬])さんの写真、田
中流(ながれ)さんの写真のEMS便は、すべて届いた模様。3月6日(日)に予
定されていたプレス向けプレ展示は、一週間延期。プレス側からアドバイスが
あって、6日(日)は町のお祭りがあるし、サッカーの重要な試合があるし、
で、きっと取材陣が出払ってるだろうとのことで。
< http://www.ilgiapponenelchiostro.it/ >

3月19日(土)〜4月9日(土)、浅草橋「パラボリカ・ビス」にて、中村キョ
ウ氏の写真展「メランコリアの楽園」が開かれます。中村氏は、寺嶋真里さん
の映像作品『アリスが落ちた穴の中:Dark Marchen Show!!』の収録時に同時
に写真撮影しています。映像にはアリス役で「日本で一番小さな手品師」のマ
メ山田さんが主演しています。

また、パフォーマンスグループ "Rose de Reficul et Guiggles"、および、清
水真理さんの人形も出演。19日(土)には出演者たちによる公演があり、20日
(日)には映像の上映があります。また、この映像は、日本屈指の装丁家ミル
キィ・イソベ氏とのコラボで瀟洒なART ALBUM+DVDになり、この展示期間に合
わせて先行発売されます。
< http://www.rose-alice.net/news.html >
< http://www.yaso-peyotl.com/archives/2011/02/post_803.html >

「デカルトとカントとショーペンハウエルをまとめてデカンショと呼ぶことに
何の意味があるのかよく理解してないのだが、ニーチェとハイデガーとソクラ
テスをまとめてニーハイソックスと呼ぶのはどうだろう」とツイートしたら、
見知らぬ5人にふぁぼられてるし。いったいどこまでリツイートされてんだか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(3/11)

・森本梢子のマンガ「デカワンコ」1〜4を読む(集英社、2008〜)。警視庁捜
査一課強行犯6班、刑事の精鋭の集まり、男の世界に配属されたゴスロリ・フ
ァッションの新人刑事・花森一子。あだ名はワンコ、生まれつき警察犬レベル
の鋭い嗅覚を持っていて、一度嗅いだ臭いは決して忘れないし、臭いで人を判
別できる。だが推理力はなく、運動神経も鈍い天然ボケ。ライバルは警察犬ミ
ハイル。こんな異色のキャラクターが、犯罪捜査の第一線で大活躍するんだか
らおもしろくないはずがない。「メガネにジャージの地味ヒロイン(=ヤンク
ミ)を長い間描いていた反動で、とにかくピラピラふりふりの服を着せたかっ
ただけじゃ。そしてそんな服着てたらまわりのおっちゃん達が最も眉をひそめ
そうな職業を考えただけじゃ。ほんと、正直それだけです」と筆者は書いてい
る。第6班のメンバーも個性派ぞろいで、有能で荒っぽくて素敵な男ども。味
のある絵柄とギャグが大好きで、何度も読み返す。テレビドラマでは多部未華
子が一子を演じていて、みごとにはまり役だ。あのかわいい顔をブサイクに歪
めて熱演しているがなかなかいい。だがマンガに比べるとドラマはいまひとつ
面白くなくて、いまは松尾スズキの「TAROの塔」見ちゃうんだよな。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/408865501X/dgcrcom-22/ >
→アマゾンで見る(レビュー5件)
< http://www.ntv.co.jp/dekawanko/ >
「デカワンコ」公式サイト

・デカンショにニーハイソックス。その場にいたら、私もふぁぼったに違いな
い。最近TwitterにもFacebookにも行っていないんだよなぁ、そういや。「一人
一人根気よくお尻に刺していこう」を思い出した。年号や人名などまったく暗
記できなかったので、この「一人一人〜」は学生時代に知りたかった。/iOSが
4.3にバージョンアップ。Apple TVは持っていないので、「iTunesホームシェア
リング」が目玉よね〜と試してみる。iPhone購入時に16GBモデルしか在庫がな
くて、店員さんには32GBもいらないですよ、自分は16GBですよと強く薦められ
たが、頑に32GBモデルを待った。案の定、すぐにいっぱいになり、音楽はプレ
イリストやアーティストを選択して持ち出している。今回のホームシェアリン
グで、iPhoneやiPadに同期していなくても聞けるようになり便利。「パーソナ
ルホットスポット」の「日本を含む一部の国々では、ご利用いただけません。
詳しくは、通信事業者にお問い合わせください。」を見て、お願い孫さん! 
と祈っている。地味に嬉しいのがiPad本体横スイッチの機能を戻せること。ミ
ュートよりスクリーンロックの方が便利だと思っていたさ。 (hammer.mule)
< http://www.apple.com/jp/ios/ >  iOS 4.3
< http://if.journal.mycom.co.jp/news/2011/03/10/007/ >
iOS 4.3の気になる機能『ホームシェアリング』をさっそく試してみた!
< http://mogeonna.seesaa.net/article/179870830.html >
一人一人根気よくお尻に刺していこう

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だけど、誰にも言えない。社内の人間関係が悪く、自分ばかりが空回りしている気
がする。売上も利益も上がらないし、コストもなかなか下がらない。いろいろと勉
強しているし、努力だってしている。でも、さっぱり効果が上がらない。景気も
悪いし、正直なところ、もう、どうしたらいいのかわからない・・・。家庭では、
パートナーとうまくいかないし、子供もさっぱり言うこと聞いてくれない。もう何
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2011年3月9日水曜日

日刊デジクリ[#3023] MacBook Airを購入する完璧な理屈

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写真を楽しむ生活[#1895] 最新デジカメ 2011春版

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■ 写 真 を 楽 し む 生 活

写真が好きなすべての人に役立つ情報クリップ

第1895号 2011年03月09日(水)14:00 発行部数6110部

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「写真を楽しむ生活」は情報や原稿を募集しています。
展覧会の案内ハガキも編集室にお送り下さい。
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<目次>

┣写真展
■全国写真展カレンダー 2011年3月
┣コラム
■おかだの光画部トーク
 最新デジカメ 2011春版


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
写真展

会期・休館日など、催しによっては変更されていることもありま
す。お出かけの前には、サイトのチェック、電話での確認をおす
すめします。カレンダーはおもにサイトの情報をもとに制作して
います。間違いがありましたらお知らせ下さい。

■全国写真展カレンダー 2011年3月
< http://photo.dgcr.com/2011/02/28/201103/ >


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コラム

─────────────────────────────
■おかだの光画部トーク
最新デジカメ2011春版 その1
写真好き、カメラ好きにとってはたまらない 
FUJIFILM FinePix X100

おかだよういち

2月に横浜で開催された、カメラと写真映像の情報発信イベント
「CP+(CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW)」で新製品が色々発表さ
れたので、わたしが気になるデジカメをいくつかピックアップし
てご紹介します。
< http://www.cpplus.jp/ > CP+

●FUJIFILM FinePix X100
2011年3月5日発売予定
定価:オープンプライス(128,000円@ヨドバシドットコム)
< http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/finepix_x100/ >
< http://www.finepix-x100.com/ja >
< http://www.yodobashi.com/ec/product/100000001001334000/index.html >

コンパクトデジカメの部類に入れるとちょっと大きいですが、ミ
ラーレス一眼よりは小さいサイズ。昔からのカメラファンを惹き
つける、これぞカメラという少しレトロな印象さえするレンジフ
ァインダー風の外観ですが、中身は最新技術と高スペックが詰ま
っています。

最近のコンパクトデジカメは、背面の影響モニターで被写体を確
認してシャッターを切るのが普通です。でもこれ、写真を撮って
る感がなかなか湧かない気がしませんか?

わたしは液晶だとなんだか撮影に集中できないし、屋外の明るい
場所だと液晶が暗くて見えにくいなどもあり、ファインダーを覗
いて撮影する方が好きです(携帯やiPhoneを含め、最初に手にし
たカメラにファインダーが付いていないという世代とは、きっと
感じ方が違うのかもしれませんね)。

このX100は他のデジカメ同様、背面に液晶モニターが付いていま
すが、ちゃんとファインダーも付いています。しかも、光学ファ
インダーと電子ビューファインダーを切り替えて使える「ハイブ
リッドビューファインダー」が搭載されています。

レンズは23mm F2の固定式単焦点。高倍率のズームレンズが全盛
の中、明るさとコンパクト化を両立させたレンズ。F2と明るいの
で、開放で被写体にぐっと寄れば背景が大きくボケて望遠っぽく、
逆に引いてパンフォーカスで撮れば23mmの広角なので広い範囲が
撮れる。ズームに頼らず、自分が動いて構図を決めるスタイルな
ので、写真が上達するカメラだと思います。

レンズ内にはNDフィルターも内蔵されているので、陽射しが強く
明るすぎる場所でも、3段分(1/8)の光量にすれば絞りを開けた
り、シャッタースピードを遅くしたりもできます。

そしてなにより、センサーのサイズが他のコンパクトデジカメと
は格段に違うAPS-CサイズのCMOS。デジタル一眼レフ普及機と同
じサイズなので、それだけでコンパクトデジカメとはクオリティ
ーが全然違います。

< http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/finepix_x100/sample_images/ >

こちらのサンプル画像、女の子の顔を等倍で見てみると、髪の毛
やまつ毛細部までの再現と、鼻から頬にかけての肌の階調のなめ
らかさがとても美しいです。

最近の多くのカメラにある、トイカメラ風とかミニチュア風とか
お遊び的な画像処理とは違ったアプローチの、さすがフジフィル
ムという画像処理機能がフィルムシミュレーションモード。

PROVIA、Velvia、ASTIAというポジフィルムの、色と階調を使い
分けることができます。どぎついくらい鮮やかに仕上げたいから
Velviaとか、ポートレイトの撮影なので自然でなめらかな肌の再
現でASTIAなど、かつて撮影する被写体に合わせてフィルムを選
んでいた頃の感覚がよみがえりますね。

モノクロ撮影でも、かつてモノクロフィルムをカメラに入れて、
被写体に合わせたコントラストの調整のために、レンズには黄色
や赤などのフィルターを付けたのと同様の感覚でモノクロ撮影が
できるようです。

これらフィルムで沢山写真を撮った経験のある、昔からの写真家
が楽しめる機能がたっぷりな上に、デジカメならではの機能もあ
ります。例えば、カメラを動かしながら撮影した複数枚の写真か
ら、一枚の大きなパノラマ写真にしてくれる機能やHD動画撮影機
能など。

13万円程度とコンパクトデジカメの3〜4倍の値段は、デジタル一
眼レフの入門機がレンズ付きで購入できる金額なので、すべての
人にオススメできるカメラではありませんが、写真好き、カメラ
好きにとってはたまらないカメラで、今回出るの多くの新製品の
中で、わたしの物欲をダントツに刺激するFinePix X100でした。

あと何機種かご紹介したい気になるカメラがあるので、次回に続
きます。


─────────────────────────────
■おかだの光画部トーク
最新デジカメ2011春版 その2
なんだこの形は! なデジカメ2台

おかだよういち

前回は、写真好き、カメラ好きにとってはたまらない感じの新製
品デジカメ、FUJIFILM FinePix X100を紹介しました。昔のレン
ジファインダー風のレトロっぽい外観がデジカメっぽくないので、
生粋のデジもの好きからすると、格好悪く感じられるかもしれま
せん。

今回、この春気になるデジカメその2で紹介するのは、外観から
して完全なデジタルガジェットって感じのデジカメですよ。

●PENTAX Optio WG-1 GPS
2011年3月20日発売予定
定価:オープンプライス(35,800円@Amazon)
< http://www.pentax.jp/japan/products/wg-1/index.html >
< http://amzn.to/h3v3vw >

どうですか、この頑丈そうな外観。かつてのG-SHOCKのような感
じがします。型番のWGは「Wild Gear」の頭文字で、とてもタフ
なデジカメです。防塵・防滴なので、隙間から砂埃や水滴が入り
込むことがありません。砂漠でも雨の中でも大丈夫。そしてマイ
ナス10℃の寒さでも撮影できる耐寒性能。雪の日でもOKです。

それに加えて、高さ1.5mから落としても大丈夫な耐衝撃性能、水
深10mでも撮影できる防水機能と、少々乱暴に扱っても平気な、
アウトドア派には重宝するデジカメです。

そして、GPS付きモデルは撮影した写真のメタ情報に、撮影場所
のジオタグ(緯度経度情報)を入れてくれます。携帯やiPhoneの
カメラではお馴染みですね。さらに、撮影していない間も数10秒
間隔でKML形式の測位データログを記録するので、GPSロガーとし
ても機能します。

外観のもう一つの特徴は、レンズの周囲にLEDライトが5個配置さ
れていることです。マクロ撮影で被写体に1cmまで寄れるので、
このLEDが役立ちそうです。

せっかくカメラを持っていても、悪条件で壊れるのが嫌で鞄から
出さずに撮れないのでは意味がないので、こういうタフなカメラ
を一台持っておくと海、山、川、雪、砂漠、などアウトドアのさ
まざまなシーンで大活躍するはず。きっと、今まで撮れなかった
面白い風景や、楽しい表情がいっぱい撮れるカメラだと思います。

●CASIO EXILIM EX-TR100
2011年4月15日発売予定
定価:オープンプライス(29,610円@Amazon)
< http://casio.jp/dc/products/ex_tr100/ >
< http://www.exilim.com/jp/sp/tr/#home >
< http://amzn.to/f2knMp >

今まで見たこともない斬新な形の外観。ビデオカメラの開閉する
液晶の部分だけの端っこにレンズを取り付け、枠を足したような
新しい発想のカメラで、液晶も枠も自由に回転します。

枠を少し開けばスタンドになるので、三脚要らずでカメラが自立
します。また、枠を全開すれば壁にだって掛けられます。液晶部
分をくるりと回せば、自分撮りや仲間と一緒に自分も入った集合
写真が、液晶を見てちゃんと全員フレームに入っているか確認し
て撮影できます。シャッターを切るのも、カメラに向かって手を
振ればタイマーが作動するモーションシャッター機能で、離れた
場所から撮影できます。

そして、自由に動く枠は動画を撮影するのにも重宝するので、地
面すれすれのローポジションや腕をのばしてハイアングルなど、
自分の目線からでは見れない位置からのムービーがフルハイビジ
ョンで撮影できます。

この新しい形は使っているうちに新しい使い方、撮り方を発見し
て今まで見たこともない面白い写真が撮れそうな気がします。新
しく自由に動く枠を付けた形だけでワクワクするカメラって素敵
ですよね!


普段常に持ち歩いているiPhone4のカメラ性能が良く、しかも次
々とリリースされるカメラ系のアプリがどんどん新しいものに進
化し、撮影した写真はその場でネット上で仲間と共有できるので、
普段遊びで使うカメラとしてはこれが最強だと思います。

ですから、中途半端なコンパクトデジカメはなかなか活躍できな
い状況ですが、前回&今回紹介した3機種くらい個性的な特徴が
あると、iPhoneでもデジタル一眼レフカメラでも撮れない写真が
撮れるはずなので、持ってても無駄にならずに、場所や場面に応
じて活躍するんじゃないでしょうか。

iPhone5の噂も出ていますし、問題はお金がいくらあっても足り
ないってことですね!

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.com/ > < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41 >

世の中の旬は3DSみたいですが、先週ようやくPSPを手に入れまし
た。年内に新しいPSPが出るというのに、なぜ現行のものが今頃こ
んなに品薄なのでしょうかね…。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記………3月9日(水)

●お知らせ:メールマガジン「写真を楽しむ生活」は、諸般の事
情により、しばらくのあいだ週5回の発行が週2〜3回の発行にな
ります。基本的には月曜日に、火曜日から翌週月曜日までの間に
開始する写真展の情報を掲載します。火曜日から金曜日のあいだ
に、新製品・レビューなどの情報をまとめた号を1〜2回発行しま
す。状況が回復次第、また週5回発行になります。なお、「写真
を楽しむ生活」サイトは、随時更新します。

●姉妹誌「日刊デジタルクリエイターズ」は従来通り、週5回の
発行が継続します。編集後記はそちらに掲載しますので、原則と
して毎日午後2時更新のサイトでお読み下さい。
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Fwd: 日刊デジクリ[#3022] 見えないからこそ言葉に表情を

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